【ロードバイク】パワーメーターを解説 パワーが見える!

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とても有効なトレーニング機材がパワーメーターです。
自分のパフォーマンスが数値として見えるというのはモチベーションアップにもつながります。

シマノも独自のパワーメーターをデュラエースで発売しました。
GIANTもオリジナルのものを出し、これからはパワーメーターが広く普及することになると思います。

パワーメーターで何がわかるのか?
パワーメーターとは何か?導入するべきユーザー層は?などを解説していきます。

Wiggleでパワーメーターが安くなっています。
検討中の方はチャンスですよ。

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パワーメーターってナニ?

4iiii – Ultegra FC-R8000 レフトアームパワーメーター

数年前まではとても高価で、ホビーサイクリストには手が出なかったものでした。
最近では低価格のものも発売されるようになって、一昨年あたりから多くのサイクリストが利用してます。

パワーメーターは、ライダーがペダルにかける出力を W(ワット) でサイクルコンピュータに表示します。
簡単に言うと、どれだけの出力でペダルを踏んでいるかということになります。

自動車のエンジンの出力と同じですね。
今はあまり使われませんが、いわゆる『馬力』です。

パワーメーターの仕組み

4iiii – 105 R7000 レフトアームパワーメーター

パワーメーターは精巧な測定機器ですが原理はいたって簡単です。

ひずみゲージによって、ペダルにかかる出力をゲージの変形による変形量を計算しワット(W)という単位で表示します。
このワット(W)という単位は、すべてのメーカーで共通です。

ひずみゲージを使ったものは多くありますが、身近なものでは『トルクレンチ』がまさにひずみゲージです。
クランクタイプであれば画像の状態をチェーンリング部でやっているとか、クランク軸でやっているわけです。
トルクレンチの力点(ハンドル)にペダルがついてるイメージで考えてくださいね。

パワーメーターの原理をトルクレンチで解説
簡単に言うとトルクレンチのひずみと同じような原理

パワーメーターは出力自慢のための測定機ではない

『○○○ワット出た』とか『瞬間MAXパワーが○○○ワットだった』とかで使うのがパワーメーターではありません。
出力管理は大切ですが、パワーがあるから速いというわけではないです。

パワーメーターは、出力を自分でコントロールするためのものです。

決して出力自慢で使い測定機ではないことを覚えておいてください。

無駄なパワーを使わないで走るためのトレーニング機材がパワーメーターです。

パワーーメーターの種類

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パワーメーターは大まかに言うと3種類のものがあります。

  • クランクタイプ(クランクにセンサーが内蔵されたものになります)
  • ペダルタイプ (ペダル内部にセンサーが内蔵されています)
  • ハブタイプ(後ろ用ハブにセンサーが内蔵されています)

この3種類が一般的です。
すべてひずみゲージの応用製品となります。

精度は別にしてこういった製品もあります。

  • エアーバルブ型 (トルクをかけたときのエアーの変化でトルク表示する)
  • チェーンステー型 (駆動チェーンのわずかな伸び(変化)を測定してトルク表示する)
  • サイクルコンピュータ型 (走行中の空気の流れを測定してトルク表示する)
  • 仮想パワー (速度や傾斜(心拍も?)をサイクルコンピューターが読み取ってトルク表示する)

こういった製品があったのですが、現在もあるかどうかはわかりません。

それぞれのタイプのメリットデメリット

3種類のパワーメーターにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

クランクタイプ

メリット
発売しているメーカーが豊富
収集するデーターが多く細かい

デメリット
取り外すことに非常に手間がかかるので、自転車にほぼ固定して運用となる
比較的高価である

ペダルタイプ

メリット
比較的安価に両脚計測ができる。
取り外しが簡単なので複数の自転車で運用できる。

デメリット
路面と接する可能性が高いので壊してしまう可能性がある。
同じく落車でも注意が必要

ハブタイプ

メリット
複数の自転車で使いまわすことができる。

デメリット
全体的に重くなる。
リムとスポークを選んで手組みしないと使えない。

パワーメーターで出来ること

  • パワー測定
  • ペダリングの左右バランス
  • ペダリング入力方向(ベクトル)表示
  • ログを管理することによる解析

パワー測定

製品によって測定できる項目は変わります。
パワー測定は『パワーメーター』なのですべての製品で出来ます。

ペダリングの左右バランス

左右バランスは、例えば右足の出力が60%で踏んでいるのに対して左足の出力が40%であるということを表示します。
理想は50:50なので、右足の力をもう少し抜いて左足は頑張らないといけないことがわかります。

ペダリングの左右バランスは、両足で計測しなくてはいけないので、クランクタイプでは左右にセンサーがあることが条件です。
低価格で正確なパワーが測定できる【左クランクのみ】のものではパワー測定しかできません。
両脚計測できるクランクタイプとペダルタイプのみ測定できる項目になります。

ペダリング入力方向(ベクトル)表示

ペダリングの入力方向は、時計のイメージから2時ごろから上方向から踏み始め、4時ごろから脱力して後方にペダルを回すという方向を表示します。
入力の強さも表示するので自分がペダリングするうえでどの位置で最大パワーになっているのかも表示します。

ペダリングの入力方向は、両脚計測の製品であることは当然ですがパイオニア製品とジャイアントのクランクのみの機能だったと思います(違ってたらすみません)
このペダリングベクトルが見れることで、左右差のない効率的なペダリングができるようになります。

ログの管理

ライド中(トレーニング中)のログを記録して保存することができます。
どの時間にどのくらいの出力で走っていたのかなどわかれば、レースなどでの分析に多くのデータを得ることができますね。

ホビーサイクリストであれば、どのあたりで疲れてパワーが出なくなっているのかを数値で見ることができます。
ペース配分などに生かせるデータではないかと思います。

どういったユーザーに必要なのか

パワーメーターを使うにあたって基準となるパワーを測定する必要があります。
自分の最大出力がわからないとログによる分析等はできません。
それがFTP(Function Threshold Power)です。

1時間で出しきれる出力が自身の基準となる数値となります。
FTPは1時間の数値ですが、1時間も測定できないので20分間全力でパワーを測って計算式からFTPの数値を導き出すのが一般的です。

競技者であれば、この数値がとても重要です。
トレーニングでこの数値は上がっていくので、定期的に測定することも必要になります。

競技中に、FTP数値からどのタイミングで仕掛けるとか、どこで自分は抑えて力を温存するかなどを判断しレース展開を組み立てます。

ホビーサイクリストの場合は、ライド全体のペース配分に大きく活用できます。
どうしても元気な前半ではペースを上げ気味だったり、上り坂で頑張りすぎて後半に疲れてしまうことが多いと思います。

FTPから前半はこのくらいのペースとか、後半の残り距離からこのくらいのペースで走ればゴールまでたどり着けるなどサイクリングを組み立てることができることになります。

パワーメータのない時代は心拍数の管理が中心

パワーメーターが出るまでは【心拍計】がデータ管理の基準でした。
これも有効で必要な数値ですが、リアルタイムで心拍が表示されるわけではないの得タイムラグがあります。
向かい風や上り坂では条件が変わるので心拍だけで判断するには少し無理があります。

この点においてパワーメーターであれば、リアルタイムで出力測定できるので走行環境に関係なく数値をログできます。

まとめ パワーメーターは多くのサイクリストに対応できるアイテム

4iiii – Dura-Ace FC-R9100 レフトアームパワーメーター

以前は『パワーメーターは『競技者のトレーニング機材』というイメージでした。

でも今は、ログで管理したりパワーメーターの使い方に慣れてきて情報が増えたことからトレーニング機材というイメージはなくなりました。
競技者には必要な機材ですが、サイクリング中心のサイクリストにも細かいペース配分ができるので導入する意味は大きくあるように思います。

単純にパワーだけを測定したいなら、クランクタイプの左側という選択もできます。
5万円くらいで購入できるはずです(表示するサイコンは別に必要)

503:サービスが利用できませんService Unavailable Error

多くのサイクリストがパワーメーターをつける時代がやってきました。
使い方はそれぞれですが、感覚ではなく数値を基準に走るという時代になったというわけです。

仲間同士のサイクリングでは今まで「25km/hで走ろう」が「150Wで走ろう」に変わるかもしれません。
出力で走れば速度は関係なく、向かい風でも集団で同じような速度で走ることができます。
これは心拍測定では絶対にできないことですね。

やはり出力というのは具体的でリアルなので使いやすい数値なんだと思います。
パワーメーターを検討してる方は、春のシーズンに入る前に取り付けられることをお勧めします。

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