ついに新型デュラエースの画像が流出 9200は12速ワイヤレス?

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bikeraderが新型デュラエースのプロトタイプらしきコンポの画像をスクープしました。

スクープされたのは新型デュラエースと思われます。

まだ分からない部分が多いデュラエースですが、bikeraderの記事から新型デュラエースを見ていきたいと思います。

ワイヤレスになったと思いますか?

リムブレーキ仕様はあるのでしょうか?

Di2だけの設定になるのでしょうか?

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新型デュラエースは12速セミワイヤレス?

待ちに待った新型デュラエースは、カンパやSRAMと同じ12速になるようです。

シマノが特許を持っている14速になるのかと期待していたのですが、すでに珍しくなくなった12速と言うのはちょっとガッカリです。

さらに新型Di2で期待されるのがワイヤレス化ですが、今回のスクープでは完全ワイヤレス化はされていません。

もっと言えば、セミワイヤレスなのかもわからないです。

新型デュラエースは12速でセミワイヤレス、またはフルワイヤードDi2という構成は確実でしょう。

それぞれのパーツについて画像をもとに解説します。

クランクは完全にプロトタイプ

クランクはプロトタイプ?
クランクはプロトタイプ?

自転車の「顔」はクランクです。

今回の新型デュラエースでも4アームなのは変わりません。

新型デュラエースのクランク形状は9100に比べて少し角ばっています。

左右から中央に向かってなだらかに盛り上がるような形状はあきらかに9100とは違います。

9100のクランクは、幅があって太く見えるのですが、新型デュラエースのクランクは少し細く見えます。

なんとなく5800のクランクを太くしたようなカンジです。

画像を見て気がついた方もいると思いますが、チェーンリングに違和感を感じませんか?

シマノのチェーンリングは2枚のアルミを接着した中空チェーンリングなのが特徴です。

画像のクランクは、チェーンリングの厚さがないので、チェーンリングの取り付け部分にカバーがついています。

専用設計で作るチェーンリングにこんなカバーをつけるはずはないので、このチェーンリングは社外製品のはずです。

チェーンリングだけではなく、クランク自体も完全にプロトタイプなのではないでしょうか。

9100のガッチリとしたクランクに対して、新型デュラのこのクランクは頼りなく見えるのは私だけでしょうか?

パワーメーターはパイオニアじゃなくシマノ製になる?

新型デュラとみられるクランクにはパワーメーターがついていますが、9100のセンサーはパイオニアのモノとは形が違います。

パイオニアのシステムを使うのかと思っていましたが、形状が違うので新型のペダリングモニターなのかとも思います。

とはいえ、クランク自体が完全にプロトタイプだと思う理由も、パワーメーターのセンサー部分にあります。

9100のパワーメーターは、センサーが小さく、一見するとパワーメータ無しのクランクと見間違えてしまいます。

今回のクランクのように、不自然な形でついているのはシマノらしくないですよね。

クランクに関しては、プロトタイプと割り切った方がいいと思います。

STIレバー

新しいデザインのSTIになった
新しいデザインのSTIになった

常に手に触れるSTIレバーは大きく変更されています。

レバーの根元がブラケットのカバーでかぶさっています。

レバーが内装されている
レバーが内装されている

ワイヤー式ブレーキだと、その隙間からブレーキワイヤーを通すのですが、油圧ブレーキなのでブレーキワイヤーを通す必要がないのでできた構造です。

非常にスッキリとした見た目でカッコいいですね。

ブラケットのツノ部分も、9100より高さがあるように思います。

ツノポジションを持ちやすく、ブラケットを持つ手も安定するのではないでしょうか。

STIレバーはこのまま発売されるはずです。

なぜなら、ブラケットカバーの【DURA ACE】の刻印が消しきれていません。

プロトタイプなら、ロゴを入れずに作るはずです。

文字の痕跡が見える
文字の痕跡が見える

フロントディレーラー

小型化されたフロントディレーラー
小型化されたフロントディレーラー

フロントディレーラーで9100と違う部分は、コントロール部分が小型化しているくらいです。

プロトタイプなので、プレートは黒塗りされていますが、現行デュラと同じようにアルミメッキになるでしょう。

もしかしたら、アウタープレートだけカンパのようなカーボンかと思いましたが、カーボンではなくて塗ってあるだけでした。

配線も見えているので、フロントディレーラーはワイヤレスにはなっていません。

バッテリーらしきものも見当たりません。

リヤディレーラー

細身のリヤディレーラー
細身のリヤディレーラー

リヤディレーラーは、今までのデザインとは全然違いますよね。

すごく細く見えませんか。

ケージの長さにも違和感しかありません。

ロングケージになった
ロングケージになった

本当にデュラエースなの?

ロングケージですよ・・・これ。

いままでデュラエースだけは、ロングケージのリヤディレーラーはありませんでした。

競技指向のコンポーネントなので、28tより大きなギヤを使う設定が無かったんです。

ところが9100からミドルケージになって、30tのカセットが使えるようになりました。

ショートケージはなくなり、ミドルケージがショートケージに置き換わったのも9100とアルテグラの8000からです。

9200以降はロングケージが標準になるのかもしれません。

ロングケージの対応スプロケットは34tなので、コンパクトクランクと合わせれば「1:1」のギヤ比が実現します。

坂が苦手な方にはうれしいモデルになりますね。

カセットは?

12速 大きいギヤ5枚がチタン製
12速 大きいギヤ5枚がチタン製

新型デュラエースでいちばん気になるのが変速段数ですよね?

9200は12段になるようです。

最小ギヤはおそらく11tで、10tの設定はないはずです。

リヤディレーラーがロングケージになったことから、最大歯数のカセットは34tで、最小歯数は11tになるでしょう。

ロー側から5枚がチタン製で、大きいギヤ板から2枚と3枚をスパイダーアームにリベット止めしてあります。

ロックリングには「ACE」のロゴがあり、品番である「CS-9200」は消してありました。

ロックリングの形状は今のものと変わりありません。

チェーンは?

12速になればチェーンも薄くなるはずですが、画像からはチェーンの違いはわかりません。

カンパは11速よりも12速のチェーンを0.3㎜薄く作っているので、シマノも薄くなっているとは思います。

画像を見る限りチェーンの肉抜きなどの軽量化はされていないようです。

ロングケージになると、チェーンも長くなるので11sより重くなるでしょう。

ディスクブレーキ

キャリパーの違いが画像からはわからないのですが、ローターはXTRを使っているようです。

デュラエースのローターを使うよりも、XTRの方が軽いので、プロツアーではXTRのローターを使っています。

おそらく新型は、デュラエースとしてXTRと同じような重さのものを出すでしょう。

セミワイヤレス?

セミワイヤレスの特許
セミワイヤレスの特許

フルワイヤレスにはなっていません。

フロントディレーラーにも、リヤディレーラーにも配線が見えているので、変速機はバッテリーから電源を取っています。

セミワイヤレスは?

この中に無線システムが入るのだろうか
この中に無線システムが入るのだろうか

STIレバーワイヤレス化すれば、セミワイヤレスになりますが、画像で見る限りブラケットにボタン電池や発信機が入れられるのだろうかと思います。

ディスクブレーキなので、マスターシリンダーが入っていますから、この大きさでワイヤレスにできるのかということが少し疑問です。

無線ジャンクションをつけるという方法もある?

例えば「STIから無線ジャンクションまでの配線をして無線化」とか、そんなことをするなら今までどうりでいいですよね。

無線化は組み付ける側のメリットが大きいだけなので、大型ブラケットになったり性能が落ちるのは本末転倒です。

とはいえ、無線化してるかもしれませんが、STIレバーから完全内装になっているのでセミワイヤレスになってるのかわかりません

キャリパーブレーキモデルは? 機械式変速機は?

キャリパーブレーキモデルと、機械式変速機は出るのでしょうか?

私個人の意見としてはキャリパーブレーキモデルは出ないと思っています。

理由

  1. リヤのエンド幅が違う
  2. STIを何種類も作らなければならない
  3. キャリパーブレーキモデルのホイールも発売しなければならない

この3点から、キャリパーブレーキモデルはアルテグラ以下になると思っています。

ディスクブレーキ車のリヤエンド幅は142㎜で、キャリパーブレーキ車は130㎜です。

フロントエンド幅は100㎜で同じですが、クイックシャフトとスルーアクスルで固定方法が違うので共用することができません。

12速はフリーハブも違うので、メーカーは2種類のホイールを用意しなければならなくなります。

機械式やリムブレーキをラインナップに加えると、STIもそれぞれ作らなければならなくなります。

  • ディスクブレーキ Di2
  • キャリパーブレーキ Di2
  • ディスクブレーキ 機械式
  • キャリパーブレーキ 機械式

12速化でフリーハブが変わる

12速ギヤの特許図
12速ギヤの特許図

カセットギヤの枚数が増えれば、フリーボディが変わります。

シマノは10速から11速になった時に、フリーハブの互換性を持たせませんでした。

フリーボディだけ交換すれば11速になるものを、シマノはフリーハブの取り付け形状を変えています。

なので、今回も11速から12速へはフリーボディ交換では対応できないかもしれません。

フリーハブも、XTRで使われているようなマイクロスプラインにする可能性もありますが、そうすると、12速専用ホイールになってしまいます。

11速ホイールはスペーサーを入れることによって、9速や10速にも対応することができます。

10速ユーザーでも、11速ホイールを買っておけば将来のグレードアップができます。

パーツのステップアップとしては、コスパのいい方法ですよね。

ところが、マイクロスプラインになってしまうと、11速のカセットギヤを取り付けることはできません。

リムブレーキユーザーがディスクブレーキ車に乗り換える場合であれば、ホイールも当然変わるので問題はありませんが、すでにディスク車に乗っていてパーツのグレードアップをしたい場合はホイールも換えなければならなくなります。

そこで、マイクロスプラインではない今の形状の12速フリーを出してくるはずです。

画像のフローのロックリングは今のものと同じなので、フリー形状も同じだと思います。

12速フリーは「スペーサーを入れて11速と兼用」という形でおそらく出してくると思います。

いずれにしても、12速ホイールは【カンパ】【シマノ】【SRAM】とコンポに合わせたものを使うことになり、いままでのSRAMのようにシマノ用ホイールを使うことはできなくなります。

マイクロスプラインにはなっていない
マイクロスプラインにはなっていない

新型の発表は秋以降

新型デュラエースの発表はいつになるのでしょう。

東京オリンピックで実践投入するのが、デビューとしてはインパクトありますよね。

私の予想では昨年開催されるはずだったオリンピックでプロトタイプでの実践投入から、秋に正式発表かと思ってました。

オリンピックが延期になったので、シマノの100周年で発表されると思っていたのですが、発表されずに今回のスクープです。

このまま何もなければ、発表は【秋】になると思います。

新型デュラエースとして、手に入るのはいつものように完成車からになります。

SRAMなどは、発表と同時にコンポとして市場に出るのですが、シマノはコンポーネントとして市場に出るのは2022年に入ってからになるはずです。

9200新型デュラエースのまとめ

待望の新型デュラエースがスクープされました。

この時を何年も待ってたような気がします。

  1. 12速
  2. ディスクブレーキ
  3. ロングケージリヤディレーラー  など

ワイヤレスやセミワイヤレスは不明、さらにクランクも不明です。

そろそろ自転車を買い換えようかな?と思っているのであれば、12速化したデュラエースを待ってもいいと思います。

リムブレーキモデルは出ないだろうと、私は思っています。

デュラエースのキャリパーブレーキは9100で終わるかもしれません。

キャリパーブレーキのグレードアップを検討している方は、9100モデルを購入しておいた方がいいかもしれませんね。

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