シマノ リヤディレーラーのシフトワイヤーケーブルのお勧めはこれ

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あたたかくなってロードバイクシーズンに入りました。

ところがコロナウイルスの影響でイベントの中止も多くなってきてるように思います。
今はイベントなどで人が集まる場所は避けるべきですがメンテナンスなら大丈夫ですね。

この危機を乗り越えるまで、外に出ることを避ける意味でも自転車のメンテナンスでもするというのはいかがですか?

ワイヤー交換はメンテナンスの基本中の基本です。

アウターワイヤーの処理についても記事にしていますので読んでみてください。

今回は、シマノのリヤディレーラー専用アウターワイヤーの構造を見てみましょう。

あきらかに構造が違うリヤディレーラー専用アウターワイヤー【OT-RS900】を使う理由を解説します。

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リヤディレーラー専用アウターワイヤー OT-RS900 とは?

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デュラエースのリヤディレーラーがダイレクトマウントになった時に専用として発売されたアウターワイヤーです。
発売当時からダイレクトマウントリヤディレーラーでは指定部品となっていました。

始めは引きの軽さはそんなに変わらないだろうと思ってましたが、組み付けの時の柔らかさがまるで違います。

今のカーボンフレームではリヤディレーラー部分のアウターワイヤーの処理が非常にシビアになってきています。

下の画像のフレームでダイレクトマウントだと、アウターの長さは約2/3くらいになると思います。
これでもシマノのクイックを使うとなっと部分がかなりキツイので他社製品を使っています。
一応7900デュラエースのアウターを使っています。

こういう感じで今のカーボンフレームは、フレーム側のワイヤーの出口がリヤディレーラーに近いんです。
ダイレクトマウントリヤディレーラーだとさらに近くなります。

リヤエンド近くから出てくるフレームはディレーラーまでの距離が短くなります。
そうなるとアウターワイヤーの曲がりがキツクなるので柔らかいほうがいいんですね。

このOT-RS900の柔らかさはかなり柔らかいです。

構造から柔らかさの理由が見えてきます。

通常のワイヤーとOT-RS900の構造の違い
通常のシフトアウター(下)とOT-RS900(上)

下のものが通常のシフトアウターケーブルです。
細い棒状のワイヤーを何本も重ねてビニールの被覆で覆っています。

棒状のワイヤーを曲げることになるのでやはり硬いです。

上側がリヤディレーラー専用のOT-RS900です。

ブレーキのアウターワイヤーと同じ構造で金属の板をらせん状に巻き付けてあります。
曲がる方向には細かく切れ目があるために柔らかく曲がります。

OT-RS900
OT-RS900

まったく構造を変えて作ってますよね。

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ダイレクトマウントのリヤディレーラーがこれを使うべき理由

フレーム形状によってOT-RS900の柔らかさが必要になるので、カーボンフレームの方はこのアウターワイヤーを使う利点はかなりあります。
というか使うべきです。

ダイレクトマウントのRシリーズである R7000・R8000・R9100 はOT-RS900を使いましょう。

ではダイレクトマウントではないリヤディレーラーで使う意味はないのでしょうか?

やはりカーボンフレームのワイヤーの出口の位置によっては、アウターワイヤーの長さが短くて曲がりがキツクなるのであれば使うべきです。

それ以外には、ダイレクトマウントの場合は変速しても変速機の位置は変わりません。
ダイレクトマウントではないリヤディレーラーの場合はロー側に変速していくと、変速機は下側に下がっていく動きをします。

変速すると変速機の位置が変わるロー側
ロー側だと変速機は下に下がる(スラントパンタ)

逆にトップ側に変速すれば上に上がる動きをするわけですね。
この時にアウターワイヤーも一緒に動くので柔らかいほうが動きが良いということです。

変速すると変速機の位置が変わるトップ側
トップ側だと変速機は上に上がる(スラントパンタ)

これが変速に対して影響があるのかどうかはわかりませんが、動きが軽くなるというのは悪いことではないので使う意味はありますね。

OT-RS900は単独での部品設定が無い

アマゾンでも一本売りしてほしい

デュラエースのワイヤーセットにはOT-RS900は付属しているので別に購入する必要はありません。
ですが「ワイヤーはデュラじゃなくても普通のワイヤーでもいい」という方にはOT-RS900は単独での部品設定が残念ながらないので使うことができません。

アマゾンでは一応あるのですが、10本セットなので多すぎますね。
お友達との共同購入などであれば10本でもいいでしょうが・・・それでも多いか(笑)
お近くの自転車店やパーツを扱っているショップで1本売りしてればぜひ購入して使ってください。

おそらく一本であれば数百円とお手軽な価格なので、ワイヤーと一緒に購入されることをお勧めします。

デュラのワイヤーセットには付属してますからね(大事なことなので2回言いました)

ただし、デュラのセットに入っているOT-RS900の長さは240㎜(24㎝)なので、少し短い場合が考えられます。
今使っているアウターワイヤーの長さを測って購入を検討してください。

ダイレクトマウントであれば比較的短くするので240㎜で十分だと思います。

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OT-RS900を取り扱う場合の注意

普通のアウターワイヤーはカットして長さを合わせます。
どこをどう切っても大丈夫なのですが、OT-RS900は切る位置が指定されています。

アウターワイヤーに品番が印刷されています
【OT-RS900】となっています。

こちら側を切ってはいけません。
必ず品番のある反対側を切るようにしてください。

インナーチューブが抜ける可能性があるそうです。
デュラエースのワイヤーキットに付属してあるものは金属キャップが取り付けられていますので、その反対側を切って長さ調節しましょう。

まとめ

ワイヤーの曲がりがきつい場合は積極的にOT-RS900を使おう
ダイレクトマウントのリヤディレーラーは必ずOT-RS900を使いましょう
普通の変速機でも変速機は動くのでOT-RS900を使うべきです

リヤディレーラー専用アウターワイヤーをご紹介しました。

デュラエースのワイヤーセットじゃないと購入しにくいということはありますが、製品としてはメリットしかありません。
私はポリマーコーティングがあまり好きではないので、インナーワイヤがポリマーコーティングであることのメリットは感じませんがOT-RS900は使うべきだと思います。

シマノもできればディレーラー専用ではなく、シフトアウターケーブルはすべてこのタイプにすればいいんじゃないかと思います。
STIからハンドルを添わせるのに格好曲げなきゃならないですし、ハンドルからフレームにかけてはかなりタイトになる場合もあります。
しかもハンドルを動かせばワイヤーも動くので柔らかいほうがいいに決まってるんですがね。

まだ使われたことがない方は、ワイヤー交換の時にぜひ使ってみてください。

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