11月はまだまだ自転車に乗れる日は多くありますが、12月に入ると気温や雨や雪などで外を走ることができなくなってきますよね。
年末に向けての家のこともやらなきゃならないので自転車に乗ってたりすると家族から白い目で見られます。
正月を冷たい視線で過ごさないためにも、外に走りに行くのをグッと我慢して、ホイールハブのオーバーホールをしましょう。
今回は、トラックハブをご紹介しますが、カップ&コーンハブはどれも手順は同じ。
ロード用でもトラックハブでも作業内容は全く同じです。
作業の流れを動画で解説しています。
動画は音声での解説をしていますが、思い付きで台本や言葉の構成など全くないので、わけのわからん解説になってるかもしれません。広い心でご覧ください。
玉当たり調整は【勘】や【慣れ】の部分がありますが、【勘】や【慣れ】は作業しなければ身につきません。
まずはやってみることです。
デュラエース トラックハブ のグリスアップに使う道具を解説
ハブの分解には【ハブスパナ(ハブレンチ)』という専用の工具が必要です。
今のカンパ系ホイールでは使う必要が無いものですが、シマノユーザーで「ハブのオーバーホールをやってみよう」と思われる方は用意しておきましょう。
ハブスパナは締め付けるものではないので、高いものでなくても十分使えます。
ハブスパナは鉄板をプレスで打ち抜いたようなものなので、本格的な締め付けに使うと口が開いてしまうくらいヤワなものです。
私はアストロ工具のハブレンチを使っていますが、ストレートさんのこのセットの方が16㎜があるのでいいと思います。(アストロは13・14・15・17㎜の4本セット)
16㎜を使うかどうかわかりませんがあればいつか使うかもしれません(笑)
今回は14㎜のハブレンチを使っています。外側のエンドナットは17㎜ですが、モンキーレンチや普通のスパナを使います。(ハブレンチを使ってはいけません)
あなたのハブで使うサイズがわかっていれば、単品でシマノ製などを購入した方がいいですが、割高感があるのでセットものをおすすめします。(ハブレンチは力を使わないので安物でも十分使えます)
両口スパナタイプはお勧めしません。
一見便利そうに見えますが、使いにくいです。
ベアリングの鋼球を洗浄するための【茶こし】は100均で用意できますし、ピンセットも100均で購入できます。
画像にはありませんが、マイナスドライバーも使っています。
ハブレンチは代用できる工具はないので、ハブレンチだけは専用のものを使います。
作業は必ず屋内 パレットの上で作業しましょう
ベアリングを触る作業は必ず屋内で行います。
動画でも、何度も鋼球を落としていますが、屋外で落とすとほぼ見つけることはできません。
屋内でも何かの隙間に入ってしまうと見つけることはかなり困難になります。
できれば毛足の短い絨毯の上などがいいと思います。
フローリングだと、落ちた時にはねてしまってどこに行ったのか分からなくなります。
1個だけ鋼球が落ちた時は目で追えますが、複数の鋼球が一度に落ちると目で追うのは無理です。
自転車のメンテナンスを家の中でやるのは、興味のない家族では理解できない行為です。
きっと冷たい視線や言葉をかけられると思いますが、負けず・引かず・うろたえず・心を強く持って作業しましょう。
絶対に台所で作業してはいけません。
鉄拳制裁、または家庭内別居状態になる可能性がかなり高くなります。
動画で作業の流れをご覧ください
デュラエースの回転性能は別格
デュラエースはシマノのコンポでは最高グレードになります。
最高グレードなので、シマノのこだわりとか、性能も最高の製品となっています。
価格も最高です(笑)
自転車にかける資金に余裕があるならデュラを選びましょう。
それだけで間違いなく幸せになれます。
競技で使うならデュラエースの一択です。
資金に余裕がないのであれば、回転部だけをデュラエースにするという選択がアリです。
BBは耐久性の面でお勧めできませんが、ペダルとホイールの回転性能はシマノでは別格です。
特にペダルはアルテグラ以下とはベアリング構造が違います。
スタックハイトなどもデュラエースは違うので、シマノペダルに関してはデュラ以外の選択は無いと言ってもいいくらいです。
アルテグラホイールも悪くはないですが、デュラのハブの回転性能から比べるとやはり落ちる部分があります。
なにが違うのか?
個人的な感想ですが・・・。
鋼球の精度のグレードで言うとデュラは最高級のものではないそうです。
もっと精度の高い鋼球があると技術者の方が言ってた記憶があります。
もっとも、自転車に求める精度なんてそういうものですよね。
必要以上に精度を上げて価格が高くなって売れなければメーカーが困るだけです。
しかし、デュラの回転が別格なのは、シャフトの精度と剛性、玉受けや玉押しの加工精度がアルテ以下とは違うからです。
シマノでいちばん安いホイール、R500のハブなどは軸の芯が出ていないものがあります。
芯が出てないので玉アタリが一定ではないんです。
アルテや105、ティアグラハブではそういったことはありません。
アルテなどとデュラの差は、玉受けの精度にあると私は思っています。
グレードが上がることで精度や材質を少しずつ変えることによって差別化をしてるのでしょうね。
動画の最後でホイールを回しています。
その時に手に伝わってくるものはデュラは少し違うのですが、動画では伝わらないのが残念です。(ロード用でも同じです)
まとめ
デュラエースのトラックハブ HB-7600 のオーバーホールをしました。
作業の様子は動画を見ていただけるとわかると思います。
動画内で説明をさせていただいていますが、台本も練習もしていないので言葉が足りなかったり伝わりにくかったりしているかもしれません。初心者なので広い心で見ていただければと思います(笑)
デュラエースのハブも、他のハブもカップ&コーンであれば基本的には同じ作業をしています。
掃除をきちんとして、グリスを入れ玉アタリを出すという流れです。
玉アタリに関しては経験を積むことによってできるようになります。
「できない」と言わずにまずはやってみましょう。
やってみてできなければ、とりあえず組みつけて自転車屋さんにやってもらえばいいだけです。
ハブのメンテナンスは、最低でも1年に1度やりましょう。
自分でやればメンテナンス費用が浮きます。
浮いたお金でまたデュラエースが買えるという流れも作ることができます。
ぜひチャレンジしてください。
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