【グリスアップ】ホローテック カートリッジBBを分解【ボトムブラケット】

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ホローテックBBって交換するしかないの?
分解してグリスアップはできないの?

実はシマノのBBは分解可能です。
可能ですが、シマノのBBの価格は安いので分解してグリスアップするメリットはありません。

ここでは分解していますが、分解するのではなく交換してくださいね。
構造を知っていただくために分解しています。

この記事でシマノのBBの構造がわかります。
シマノのBBの耐久性と回転の重さの理由が理解できると思います。

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【旧製品のBB】ベアリングだけが交換できる

市販BBベアリング

新型(工具をかけるところが黒いもの)はベアリングを探してないので設定があるかどうかわからないのですが、旧製品は市販されています。
【6805RD 】ベアリング品番です。
4個で$12なので一台分で$6。
今のレートなら660円だからあえて交換する理由はないですね(笑)
モノ好きさんへの記事になりそうです(笑)

チェーンリング側のベアリングの方が傷みやすいので、私は右側だけ新品ベアリングに交換したりして使っています。

シマノのBBのベアリング構成は

  • ベアリングカップ
  • アウターシール
  • インナーシール
  • 片面シールドベアリング
  • ウォーターシーフ

アウターカップにシールドベアリングが圧入されてるだけなので分解も非常に簡単です。

アウターカップからアウターシールを取り外す

アルミカップとシールの間にマイナスドライバーの細いものを入れて少しコジって浮き上がらせます。
一か所をちょっと持ち上げれば隙間があくので、全体を少しづつ持ち上げて取り外します。

シマノBBアウターシール

するとインナーシールが出てきます。
これもマイナスドライバーで隙間から少し起こせば簡単に外れます。

シマノBBインナーシール

片面シールのベアリングで、ベアリングの外側にはシールが無く内側にシールのある面となっています。

シマノのBBの回転が重い理由はインナ-シールが原因

シマノのBBは耐久性があるというのはまさにその通りだと思います。
異音が出ることはないですし、価格が安い割に1万キロぐらいは間違いなく使える(プロ並みの剛脚は除く)のでコスパは最高です。

ただ、空転させたときに他社と比べて回転が少し重いですよね。
それはアウターシールシールとインナーシールに原因があります。

画像を見て頂けるとわかると思います。

外側には2枚のシールがあります。
いちばん外側にプラスチックのアウターシール(正式名称ではないです)と、そのすぐ内側にインナーシール(正式名称ではありません)があります。

シマノBB
インナーシールは外側に向かってシールのリップがある

この二枚のシールは常に接触してます。
インナーシールは外側に円周状に出っ張ってるシール部分(リップ)があるのがわかりますよね。
このインナーシールが、プラスチックのアウターシールの内側に常に接触してます。

シマノBBシール
アウターシールとインナーシールはこのように接触しています

回転が重いのはこの接触抵抗が原因です。
もちろん、セラミックBBではないのでグリスが入っています。
グリスの攪拌抵抗(かき混ぜる抵抗)もあるのは言うまでもありません。

このシール構造のベアリングだから水や砂が入りにくいといえます。
耐久性を担保する部分ですね。

この構造は新型BB(現行のBB)でも同じです。

アウターカップからベアリングを引き抜く

シマノBBの構成

ベアリングはアウターカップの内側から叩けば外すことができます。
もし使う予定が無い(再使用しない)BBがあれば叩いて外してみてください。

ベアリングはインナーレース(内側で回転する部分)を叩くことや大きな負荷をかけるとダメになります。
叩いたベアリングはゴロゴロするので再使用はできません。

私の場合はベアリングツールで引き抜いています。
一般的なものではないので、もし引き抜きたいのであれば「アーマチュアプーラー」などで引き抜けばいいかと思います。

ベアリングを外したら内側についているインナーシールを外して洗浄します。

BBベアリング
BBベアリングは普通のシールドベアリングです

リテーナーから鋼球を外しアウターレースとインナーレースに分解

リテーナーを外すとベアリングは

  • アウターレース
  • インナーレース
  • リテーナー
  • 鋼球

の4つに分解することができます

ベアリングリテーナーを分解
リテーナーを外せばバラバラ

リテーナーは内側のシールのある方向から外します。

先が細くとがったもので少し持ち上げるようにするか、表側の鋼球を保持してる部分から押し出せば外れます。

その後、鋼球を一か所に集めればインナーレースが抜けます。

外さなくてもシールが無ければ十分洗浄できます。

組み付けは逆の順序で作業

アウター&インナーレースには表裏があります。
シールが入るほうがクリアランスが大きいので注意して組付けましょう。

レースを組んでその中に鋼球を入れて等間隔に配置してリテーナーを鋼球にハメちゃえば完成です。

グリスを入れてシールを組んでアウターカップに圧入し、外側にシールを二枚組めばBBのオーバーホールは終わりです。

回転が重いからと外側のプラスチックシールを取り外すことはできない

シールの接触が回転の重さに影響すると書きました。

接触しなければいいわけですが、アウターシールは取り外すことができません。
加工をすればできますが、外すべきではありません。

このプラスチックのアウターシールは、ベアリングとクランク軸のクリアランスを埋める役目をしています。
ベアリングのインナーレースの内径は25φ(直径25㎜)となっています。
このアウターシールで直径1㎜のクリアランスを埋めてクランクの軸径に合わせています。

もし「シールの接触をなくして回転を軽くしたい」のであればインナーシールのリップを切ってください。
ただし、水や砂の侵入を許すので耐久性はかなり劣ります。

シールを切って【シールレスBB】を使ってみた感想

以上のように、簡単に分解できるのでBBのシールを切ったものを使っています。

空転させると、切ったものと切ってないものでは明らかな差がありますが、乗ると全くその影響は感じません(笑)

そもそもベアリングを空転させた場合の回転抵抗などは何一つ参考にはならない

人間の体の中でも最も力を出せる脚でこのシールの抵抗などわかるはずがありません。

まとめ

誰でもできる作業ではないBBの分解ですが、構造を理解するには最もわかりやすいことかと思います。
シマノのBBの耐久性はシールに技術があり、他社と比べて回転が重いのもシールに原因があります。

この旧型BBを使ってるユーザーは少なくなってきています。
ベアリングさえ手に入れることができれば、アウターカップがすり減ってガタが出るまで使えます。

記事中にも書きましたが、再利用するにはたたき出すことができません。
再使用せずベアリング交換であれば叩き出して圧入すればいいので誰でもできますね。

もっとも、それだけの労力を使うより1年に一度のサイクルでBB交換しちゃいましょう。
面倒くさいことをするより2.000円でBBを換えちゃいましょう。

デュラエースのBBはアルテグラよりも小型化されています。
ベアリングの鋼球もアルテグラのものよりも小さくなっているので回転が軽いのが特徴です。
ただし、アルテグラよりも耐久性は劣るように感じます。

お勧めは SM-BBR60 です。
コスパ最強BBを定期的に交換して気持ちよく自転車に乗ってください。

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