ロードバイクのチェーンの選び方

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そろそろロードバイクの季節がやってきます。

あなたのロードバイクはメンテナンスを終わっていますか?

シーズン前に交換しておきたい消耗品は・・・

  • チェーン
  • タイヤ
  • ワイヤー
  • バーテープ

とくにチェーンの伸びはわかりにくいので、つい見落としがちになります。

チェーンチェッカーを使って点検してください。

あなたは持っていますか?

ロードバイクのオーナーなら持っていたほうがいいいツールが【チェーンチェッカー】です。

0.5で「そろそろ交換」

0.75で「交換」です。

チェーンって「どのグレードにしよう?」なんて悩んだことないですか?

とりあえず安いのでいい・・・と思ったりしていませんか?

そんな悩みを解決します。

私なら「これっ!」と言うチェーンを紹介します。

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チェーンはデュラエースで決まり!

結論からいきましょう。

チェーンを選ぶなら【デュラエース】の一択です。

アルテグラや105でもいいですよ。

でもチェーンはデュラエースにする理由があります。

「コンポが105だからデュラじゃなくても・・・」

そんなことはありません。

コンポは105でもチェーンはデュラエース。

デュラで決まりです!

シマノのチェーンはコーティングで選ぶ

シマノのチェーンにはSIL-TECというフッ素系のコーティングが施されています。

摩耗に優れていたり、潤滑の役目をしたり、コーティングの役割は多様です。

シマノの11速対応チェーンは3種類。

  • デュラエース
  • アルテグラ
  • 105

11速であればどのグレードのチェーンを使っても大丈夫です。

チェーンは変速段数で幅が変わるので、11速で10速チェーンは使えませんし、12速で11速チェーンは使えません。

必ずコンポの段数に対応しているチェーンを選んでください。

どれを使っても同じなら「105の方が安くていい」って思っちゃいおますよね。

しかし、高くてもデュラエースを選ぶ理由はSIL-TECというコーティングにあります。

SIL-TECはグレードによってコーティングされている部品が違います。

105は最低限のコーティング

105はインナープレートだけがSIL-TECコーティング
105はインナープレートだけがSIL-TECコーティング

105のチェーンからSIL-TECのコーティングがされています。

105のコーティングは「インナープレート」だけ。

インナープレートはチェーンのローラーを挟み込んでいる「内側」のチェーン板です。

インナープレートをコーティングすることで、ローラーとプレートの間の摩擦を減らすものです。

アルテグラはさらに一カ所追加

アルテグラはインナープレートとアウタープレートがSIL-TECコーティング
アルテグラはインナープレートとアウタープレートがSIL-TECコーティング

アルテグラは105のコーティングにさらに一カ所追加してあります。

それは「アウタープレート」です。

アウタープレートは常にインナープレートの上で動いています。

この接触部分をコーティングすることで、チェーンのフリクションを少なくしています。

また、変速するときにギヤと接触した時の潤滑にも役に立っています。

デュラエースは駆動部のほとんどをコーティング

デュラエースはアルテグラに加えてローラーまでSIL-TECコーティング
デュラエースはアルテグラに加えてローラーまでSIL-TECコーティング

デュラエースはアルテグラにさらに一か所追加されています。

それはローラー。

アルテグラでインナープレートとアウタープレートのフリクションは軽減されています。

デュラエースはさらに、ローラーをコーティングすることで、回転する部分のフリクションの軽減を狙っています。

さらに、チェーンピンも中空になっているので軽量化もされているので、アルテグラよりもわずかに軽くなっています。

コーティングよりもメンテナンスの方が大切

「コーティングされているからメンテナンスしなくていい」というわけではありません。

デュラエースでメンテナンスをしないよりは105で頻繁にメンテナンスをした方が良いにきまっています。

ではどんな場合にコーティングの効果があるのでしょうか?

それは雨の日です。

雨の日はチェーンオイルが流れて潤滑不足になってしまいます。

チェーンオイルを持ち歩いていれば注油もできますが、ほとんどの方は持って走ってないです。

もちろん私も持っていません。

あなたは持って走っていますか?

油膜切れをした場合でもSIL-TECでコーティングされていれば【とりあえず】潤滑されています。

ちなみに、SIL-TECがしてあるから走りが軽いか?というとまったくそんなことはないです。

早く走れるとか、疲れにくいとか、コーティングくらいで体感することはないです。

価格の差が少ないのもデュラエースにする理由

私の場合、チェーンを買うときに比較するのはアルテグラとデュラエースです。

105を使おうということはまず考えないですね。

というのも、アルテグラと105の価格差があまりないので「それならアルテグラだよね」ってなっちゃいます。

さらにアルテグラとデュラエースの価格差もあまりないので「それならデュラでしょ」ってなります。

少しずつ価格を上げて、高いものを売るというシマノの戦略にまんまとハマっていますね。

デュラチェーンをつけても、メンテナンスは大切です。

チェーンのメンテナンス

チェーンのメンテナンスは

  1. 洗浄
  2. 注油

たったこれだけです。

チェーンオイルはこだわりが無ければなんでもいいです。

サラダオイルやオリーブ油などの食用でなければ、工業用オイルならエンジンオイルでもミシン油でも大丈夫です。

とはいえ、それが耐久性だったり、回転の重さだったりという部分では専用のオイルを使いましょう。

エンジンオイルとか使うとめっちゃ汚れますからね。

私が今使っているのは【ワコーズ メンテルブ】です。

このオイルは使用用途が広いので便利です。

チェーンはオイルよりも洗うことの方が重要なので、専用のケミカルを使って洗ってください。

水が使うことができるなら【ワコーズ パーツディグリーザー】がおすすめですし、水が使えなければ【ワコーズ チェーンクリーナー】がおすすめです。

チェーンクリーナーを使った後は【フォーミングマルチクリーナー】を使うといいですね。

シマノが中性洗剤を推奨しているわけ

シマノはチェーンを洗う場合「中性洗剤を使ってください」という注意書きがしてあります。

中性洗剤の代表的なものと言えば「台所の食器洗剤」です。

私も洗車ではよく使います。

パーツディグリーザーで洗った後は中性洗剤で洗いなおすといった使い方です。

チェーンの洗浄で絶対に使ってはいけない洗剤があります。

それは「酸性」と「アルカリ性」の洗剤です。

例えば「マジックリン」のようなものです。

使ってはいけない理由は「水素脆化」です。

水素脆化について詳しく書くとキリがなくなるので、簡単に言うと「金属をモロくする現象」と言えばわかりやすいでしょう。

水素脆化によってチェーンが切れやくすなります。

どう言うふうに切れるかというと、アウタープレートのピンの部分が割れて切れることが多いようです。

これは酸性でもアルカリ性でも起きる現象なので、チェーンに使ってはいけません。

パーツディグリーザーは大丈夫なのか?

パーツディグリーザーは油なのでチェーンに使っても大丈夫です。

油汚れを落とすのは油がイチバンなんです。

溶剤系の「パーツクリーナー」でも問題はないはずですけど、使う量が多いし意外と落としきれないんですよね。

今までいろんなやり方をしてきましたけど、パーツディグリーザーなどを使っても水洗いがいちばんきれいになります。

まとめ

チェーン交換で迷ったら「デュラエース」を使えば間違いないです。

最上級グレードだからという理由ではありません。

必要な部分のすべてにコーティングがされているのが理由です。

チェーンを洗うとコーティングが剥がれてしまうと思うかもしれませんが、中性洗剤やチェーンクリーナーなどでは剥がれ落ちることはありません。

もちろんパーツディグリーザーなどを使っても大丈夫です。

チェーン交換をしないと、チェーンリングやカセットスプロケットの摩耗を早めます。

早めの交換が他のパーツの寿命を伸ばすことになります。

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