【ロードバイク】チェーンの構造 伸びるのではなくすり減っている

記事内に広告が含まれています。

ロードバイクの消耗品と言えば『ブレーキシュー』や『ブレーキ&シフトワイヤー』そして『チェーン』があります。

「チェーンが伸びてるのかな?」とか「そろそろチェーンが伸びてきたから交換」とかよく聞いたり話したりしますよね。チェーンが伸びるってどういうことかきちんと説明できますか?

実はチェーンは伸びていないんですよ。クリアランスが広がっているだけなんです。

【クリアランスが広がる】とは、つまり摩耗しているということです。伸びるというと金属を引き伸ばすように思われがちですが【摩耗】が正しい答えです。

ここでは【摩耗してしまったチェーン】のことを、一般的な【チェーンが伸びる】という表現で記事にしますが、本質は【摩耗】です。わかりやすい表現で【伸びる】という表現を使って記事にしていきます。ご理解ください。

スポンサーリンク

チェーンの構成部品からチェーンの構造を解説

チェーンは
アウタープレート × 2
インナープレート × 2
ローラー × 2
チェーンピン

この4点を繋ぎ合わせて構成されてます。

『チェーンが伸びる』と言う言葉を良く使います。

私もこういうのですがこれは正しくありません。
正しくは『チェーンが磨耗によってクリアランスが広がる』と言う言い方が正しいです。

これを略して『チェーンが伸びる』でOKです。

『伸びる』と言うと『チェーン自体の長さが変わる』と思われがちです。
まるでアウタープレートとインナープレートを人間の力で引き伸ばしてるように聞こえますよね。

人間の力で金属の板を伸ばすなんてできません。
微妙に伸びてるかもしれませんがほぼ伸びません。

でも使い古したチェーンは長さが変わってますよね。

なぜ?

画像を良く見てください。

インナーリンクプレートの内側、ローラーがはまるように出っ張りがあります。
この出っ張りにローラーがハマってフローティング(自由に動く)状態になってます。

自転車に乗ってチェーンを回すと、このローラーはギヤに合わせて回転します。
その回転摩擦によって、ローラーとリンクプレートの出っ張りが磨耗します。

ローラーのクリアランスが増えるとチェーンの長さが変わります。
たとえば100リンクのチェーンを使った自転車があるとします。
2リンクで2個のローラーを使ってます。
このローラーが0.01mm擦り減ったとすると全体で1mm長くなりますね。

これが『チェーンが伸びる』と言うことです。

古いチェーンは、チェーンピンに直接ローラーがフローティングさせてあったのですが、インナーリンクのこの加工はチェーンの耐久性を上げる意味で大きな進歩です。

チェーンメーカーの和泉さんのTwitterも合わせてみてください。

メンテナンス不足により摩耗が進んだチェーンをご覧いただきましょう

使い込まれたチェーン
使い込まれたチェーン

チェーンチェッカーで点検
チェーンチェッカーで点検

このチェーンは『ローラー台専用自転車』で使っていたものです。メンテナンスせずに注油だけで使用していたのではないかと思います。点検で判断するまでもなく要交換なのは間違いありません。

一応チェーンチェッカーで点検してみました。0.75が入れば交換時期ですが、なんとこのチェーンは0.75が入りません。なぜか・・・?

チェーンが伸びすぎていて、手前のローラーに当たってはいらないんです。

摩耗しすぎて手前のローラーにチェッカーが当たる
摩耗しすぎて手前のローラーにチェッカーが当たる
新品チェーンは前側のローラーに当たってはいらない
新品チェーンはチェッカーの前側のローラーに当たってはいらない

ここまで伸びると駆動系統にダメージがあると予測できます。スマートローラーで使っているらしいのでリヤカセットは点検できませんでしたがチェーンリングは・・・

チェーンの摩耗による駆動系へのダメージ チェーンリングの摩耗

6700アルテグラチェーンリング
6700アルテグラチェーンリング
まるで手裏剣のようにすり減った歯先
まるで手裏剣のようにすり減った歯先
新品との比較
新品との比較

チェーンが伸びると、チェーンリングとカセットギヤの摩耗を早めます。特にカセットギヤの方はチェーンリングと比べて回転数が多いので、チェーンリングよりも早く摩耗します。

摩耗すると『ギヤ飛び』などの症状が出てきます。チェーンリングの場合はギヤが大きいので、チェーンがかかる長さが長く『歯飛び』はおこりにくいですが、チェーン落ちが頻繁におきるようになります。

画像でもわかると思いますが、歯先の高さが摩耗によって低くなってしまっています。トルクをかけるとカセットギヤの使用している位置によるチェーンラインのズレによってチェーン落ちが頻繁におきるようになります。

チェーンの摩耗によって、駆動系のギヤすべてが消耗してしまいます。チェーンの点検は定期的にする必要を理解していただけたでしょうか?

チェーンもカセットやチェーンリングなどのギヤなども消耗品です。しかし、チェーンをきちんと管理して交換すれば、カセットやチェーンリングの摩耗をかなり遅らせることができます。

チェーンの交換時期はメンテナンスで変わります

チェーンの摩耗はメンテナンスによって、交換時期をかなり伸ばすことができます。

チェーンの交換時期をご存じでしょうか?
早い方で3000㎞くらいと言われています。ペダルを踏む力の強さによっても変わりますし、ヒルクライム中心の乗り方で、常にトルクがかかっている状態だと摩耗は早くなります。

一般的に3000㎞というのは早すぎますが、5000㎞~8000㎞あたりが交換時期なのではないかと思います。1年に一度というイメージでいいかと思いますね。

しかしメンテナンスによって、交換時期というのは大きく変わってきます。私の場合、15000㎞で0.75%の摩耗まで減っていません。多分あと1000㎞は走れるのではないかと思います。

このようにメンテナンスで2~3倍の距離が走れるので、チェーンのメンテナンスの大切さがわかっていただけると思います。

チェーンのメンテナンスは洗うことと常に点検すること

ローラー&インナーリンクの磨耗がチェーンが伸びる原因だと書きました。

われわれユーザーがチェーンを長持ちさせる方法はもうお分かりですよね。

チェーンを洗うことです。

ローラーとインナーリンクの摩擦を減らすことができればチェーンは長持ちします。
チェーンを洗う頻度を上げて、新しいオイルが常にローラーの中にあることが大切です。

ローラーの中に砂などが入るとガリガリ削るので特に雨の日などの濡れた路面を走った時などは、すぐに砂などを洗い流す必要があります。
チェーンを洗う・新油を挿す・砂が付着しないようにオイルをきれいにふき取る。

これだけでチェーンの耐久性は格段にあがります。

チェーンのメンテナンスは Wako’s パーツディグリーザーがお勧めです。

まとめ

チェーンの構造を理解すれば、どういう風にメンテナンスをすればいいのかがわかると思います。

私がいつも『とにかく洗うこと』ということが理解してもらえたのではないかと思います。

『チェーンは伸びない』摩耗して減ってます。
摩耗を最小限にするためには洗うことと注油が大切です。

チェーンの外側についたオイルはふき取りましょう。
余分なオイルがついていると、砂がオイルと共にローラーの間に入り摩耗を早めます。

何度も言いますが『洗う』『オイルを挿す』『よくふき取る』 ことがチェーンを長持ちさせるコツです。

チェーンのメンテナンス頻度を上げても、必ずチェーンは摩耗して伸びます。チェーンチェッカーで点検をし、0.75%の伸びになったら迷わず新品に交換しましょう。

それが駆動系全体を長持ちさせ、無駄な出費を防ぐことになります。

コメント