シマノの【クランク無償点検プログラム】が発表されました。
対応クランクなどの情報は過去ブログにあげてあるのでそちらを読んでください。
【無償点検プログラム】シマノクランクの接着面の剥がれ | 絆BLOG
点検はショップがやって、あやしいものをシマノに送ってさらに点検する流れになりそうです。
点検に出す前にすでに剥離が起きていたら折れるかもしれないので危ないです。
まずはあなた自身で点検しましょう。
どんなふうに点検すればいいのかわからない方は、記事を読んで実践してみてください。
クランクの接着剥離は異音に気をつけて
接着剥離に気がつくポイントは【異音】です。
まずは、上りなどでクランクにトルクがかかったときにパキッ!とか、カチッ!という音が出ていたらすぐに点検してください。
剥離 = 異音 が必ず出る、というわけではないですが、目視でわからないような剥離も「音」で見つけることができるかもしれません。
車でもよく異音の修理が入ってきます。
そういう場合、「どこからか音がする」ということで発覚する場合が多いです。
音の種類を聞くと「パキッ」とか「カチッ」という音が多く、点検していくと、プラスチック製品のクラックから音が出ていたりします。
- BBを交換しても直らない
- 何度か修理に出しても、すぐに異音が出る
そんな場合はクランクの接着剥離が原因かもしれません。
クランクの車上点検
異音が出ていない場合でも、まずはあなた自身で点検してみましょう。
点検のポイントは「クランクが折れるくらい踏む」です。
人のアシで踏んでもまず折れることはありませんし、折れても交換してもらえるので気合を入れて踏みましょう。
クランクは3時あたりで、前後のブレーキをかけてクランクに乗ってとにかく踏みましょう。
ガンガンみたいな衝撃をあたえてはダメです。
ギュゥ~~っと「踏む」んです。
踏んだ時に、チェーンリングとクランク(スパイダーアーム)に段差ができるようであれば、完全に剥離しています。
踏んでいるところを直接目視できればいいですが、スマホでクランクを録画して点検してもいいと思います。
- スキマができる
- 表と裏で動きが違う
わかりやすいように、いちど水で濡らして全体を拭き上げてから踏むと隙間の水が動くのでわかりやすいかもしれないです。
石鹸水をつけて踏むと、スキマの泡で剥離がわかるかもしれません。
取り外して点検
取り外して点検してみます。
力がかかれば、スキマを見つけることはできますが、ぴったりとくっついている部分はかなりわかりづらいです。
そこで、スキマを見つけるポイントは【汚れ】です。
汚れ方でクラックやスキマを見つけることができます。
スキマがあれば水分が入っていきます。
クランクの接着面から染み出ているような汚れがあれば、そこに隙間があるということです。
きれいに洗車をした後で走ると、スキマに入った水が外に染み出してきます。
また、アルミのサビのような白いものがスキマにあれば、剥離している可能性もあります。
例えば、車のホイールにクラックが入った場合、見えないクラックから汚れが線になっているで見つけることができたりします。
トラックのホイールのクラックは、ほとんどが汚れで発見することができます。
ボルトのゆるみなどでも、汚れが染み出ていたりすることで発見することができるので、いつもきれいにしていると、こういったことで異常を発見することができるわけです。
蛍光浸透探傷検査ができればいいんですが
蛍光浸透探傷検査は、蛍光剤を製品に塗ってふき取り、ブラックライトを当てて目に見えないクラックを発見することができる検査です。
シマノがこの検査をするのかわからないです。
接着面はもともとスキマがあるので、蛍光剤の反応が正常な接着面と剥離した部分と、どういう違いで示してくれるのはわからないですが、クラックの検査では有効な方法です。
信頼できる自転車店で点検をしてもらってください
クラックや剥離の点検は難しいです。
メカの経験値が必要です。
目で見てすぐに剥離がわかるようなら、オーナーでも見つけることができます。
プロはさらにその上の点検スキルで点検しないといけません。
信頼できる自転車店、信頼できるメカニックに点検してもらってください。
交換になっても同じクランクじゃないかも
クランクを交換することになったとしても、同じクランクになるわけではないようです。
9000デュラのように、シルバーが入ったクランクが好きな方は、交換されたクランクにガッカリすることになるかもしれません。
4iiii パワーメーター付きクランクの対応
4iiiiのパワーメーターのクランクは【トライスポーツ】の方から案内が出ています。
交換になった場合でも、パワーメーターの取り付けをして対応するようです。
まとめ
クランクの無償点検プログラムが始まります。
剥離しているクランクは新品と交換してもらえます。
ただし、この対策がいつまでのものなのかがわからないですね。
点検後に剥離して折れた場合はどうなるのでしょうか?
ちなみに私は【ショップの目視点検に意味はない】と思っています。
じっさいに剥離していても、ショップが気がつかなければOKなわけです。
走行距離だってそれぞれ違うので『今』と『これから』の製品の使用時間も違うわけです。
新しいものと交換することがリコールであり対策じゃないかと思います。
使い続けること・・・それはシマノタイマーが発動するのを恐れる時間をすごすことになるのかもしれません。
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