「真冬並みの寒波がやってきています」と気象庁。
12月って真冬じゃないのか?
山陰では冬になると天気が悪い日が多く、晴れていても路面が濡れていたりでなかなかロードバイクに乗ることができません。
晴れていても、暖かい部屋から出るのもなんとなく気が引けるものですしね。
だって寒いから(笑)
ロードバイクの防寒対策はいろいろありますが、あなたの防寒対策は完璧ですか?
ウインドブレークタイプのウェアにウインドブレーカー、足元はシューズカバー、首はネックウォーマーで完璧!って『指先』の防寒対策は?
もちろん、ウインドブレークタイプの防寒グローブですよね。
冷えませんか?1時間も走ると指先が痛くなりませんか?
これから超カッコ悪い防寒対策品を紹介します。
カッコは悪いですが、防寒対策としては100点満点と完璧なものです。
これをつければ100%冷えを感じることはありません。
使用歴3年のレビュー記事です。
「カッコ悪い」よりも指先の冷えの方がマシという方は冷えをガマンしましょう・・・サヨウナラ(笑)
あ”~~~~!でも待って!
最後まで読んでくれたら気が変わるかも
これから紹介するのはロードバイク用のハンドルカバーです。
ママチャリや新聞配達のスーパーカブのハンドルについているアレです。
カッコ悪いので、そのスタイルが耐えられないという方は『指先の冷え』をガマンしてください。
しかし、真冬でも指先がポカポカと暖かく、真冬のロングライドでも素手や夏用グローブで乗れるので冬の間だけでも『カッコ悪い』ことをガマンしましょう。
ロードバイク用ハンドルカバーをつければ指先の冷えは絶対にありません。
真冬に素手で乗ったら指先は冷えるでしょ
ハンドルカバーをつければ指先の冷えは絶対にないですよ
「絶対に冷えない」って言いすぎのように思いますよね。
私は3シーズン使って「指先が冷えた」と感じたことは1度もありません。
逆に「手を冷やす」ためにあえて手を出して冷気で冷やす場面さえあるくらいです。
指先の防寒対策の決定版はハンドルカバー以外ありません。
「手が暑い」って言うと『あほか』と仲間からの冷たい視線で寒いです。
ハンドルカバーで暖かくなる理由
真冬でも絶対に冷えない理由を説明しますね。
電気を使ったヒーターではないので、ハンドルカバーをつけても実は冷たいです。
間違いなく手や指先は冷えます・・・5分だけは(笑)
ハンドルカバー内は外気と同じ温度で、さらにブラケットレバーも冷え冷えなので間違いなく指先は冷えます。
ただし、5分後には指先の冷えはなくなります。
それは、自分の体温でハンドルカバー内を暖めるからです。
自転車に乗ると冷えた体は温まりますよね。
走り始めは「寒い」と感じても、5分・10分すると暖かくなるはずです。
指先だって温まってますよね。
手の温度が上がり始めると、ハンドルカバーの中もポカポカと暖まってきます。
いちど温まればもう手や指先の冷えを感じることはありません。
ガマンするのは乗り始めて5分だけです。
ガマンといっても走行風や冷気にさらされていないので、体の冷えよりは暖かく感じます。
走行風があたらないので、冷え続けるということはありません。
初めて手をハンドルカバーに入れた時より冷えることはないです。
カバー内の温度は時間がたつほどに上がっていきます。
これが【手のコタツ】といわれる部分です。
体温が上がれば暖かいを超えて『暑い』になる
体温が上がってくるとハンドルカバーの中は、グングン暖められていきます。
冷気が入ってくるように思われるかもしれませんが、腕で入口をふさいでいるので冷気はほとんど入ってきません。
ウエットスーツで使われているネオプレーン素材が使われているので冷気を通すことはないんですね。
気温10度くらいだと暑いです。
5度以下でちょうどいいくらいですね。
5度以上の気温で走っていると暑くて手を冷やすために、カバーから手を出して冷やすほど暖かくなります。
ハンドルカバーから手を出すと、カバー内の温まったものが冷えてしまいますが、手を入れればすぐにまた温まります。
「寒い」とか「冷たい」というのは人それぞれの感覚なので、私が「5度以下でちょうどいい」といっても冷たいと感じる方もいますよね。
そういう方は、携帯カイロをハンドルカバーの中に入れておくといいですよ。
ハンドルカバーの中で発熱してくれるのでさらに暖かくなります。
ハンドルカバーを使っているときは、素手または夏用グローブなので冬用の防寒グローブは使ったことがありませんが、5度以下で寒いと感じる方は防寒グローブと併用してもいいと思います。
でも私はやっぱりカイロの方がいいかなと思います。
自転車を降りた時の方が指先は寒いので、暖るために使っています。
ハンドルカバーのメリット
- 指先の冷えを全く感じることが無い
- 素手や夏用グローブで乗れるのでブレーキ操作がしやすい
- コンビニや自販機で休憩するときでも、すぐに財布などの小物が取り出せる操作性がいい
- ボトルや補給食の操作が楽
- 季節を感じさせない手の操作性
- カッコ悪いので自転車を盗まれる心配が無い・・・と思う
- 突然の雨や雪でも手が濡れることはない
ハンドルカバーのデメリット
- カッコ悪い
- 下ハンドルが持てない(改良型は下ハンドルが持てます)
- 横風であおられることがある
- 暑い(笑)
- 手の装備が夏仕様なので仲間から浮く
- 長い下りだとブレーキ操作に力が必要
メリットから解説
1.指先の冷えを全く感じることがない
これは読んだままです。
3年間使って「指先が冷たい」と感じたことは一度もありません。
暑いと感じたことは何度もありますが、防寒グローブを使っているときのような指先の爪の裏側が痛くなるような冷えを感じたことはありません。
冗談のようですが、手の冷えとは無縁です。
2.素手や夏用グローブで乗れるのでブレーキ操作がしやすい
防寒グローブだと、ブレーキ操作とかでゴワゴワしたりして操作性が悪く感じることがありますよね。
当てブレーキなどの細かい操作がやりにくいです。
夏用グローブや素手で乗ることができるので・・・わかりますよね(笑)
3.コンビニや自販機で休憩するときでも、すぐに財布などの小物が取り出せる操作性がいい
冬でも仲間と走ればコンビニや自販機に行きますよね。
背中のポケットから財布やスマホを出すときに、グローブを外す必要が無いので非常に楽になります。
みんながグローブを外すのにモタモタしているのを横目に、さっさと買い物を済ませることができますよ(笑)
4.ボトルや補給食の操作が楽
冬は水分補給は少ないと思いますが、それでもボトルの抜き差しはします。
防寒グローブだと、指先が滑りやすかったりカジかんでいて指先の感覚がなくなるようになって、補給食などの細かい作業がやりずらくなります。
ハンドルカバーで温められた手は、そういったことがまったくないので、補給食やボトルの抜き差しは普通にできます。
5.季節を感じさせない手の操作性
体や足元は冬装備なのに、手だけは夏装備なので夏と変わらない操作性なのは言うまでもありませんね。
6.カッコ悪いので自転車を盗まれる心配が無い
主観です(笑)
こんなカッコ悪い自転車を盗もうとする奴いるんですか?って思っちゃいます。
それでも盗難対策はしっかりしましょうね。
ハンドルカバーは盗難防止策ではありません。
防寒装備です。
7.突然の雨でも手が濡れることはない
ウエットスーツで使われている素材なので、土砂降りになればしみ込んでくるかもしれませんが、冬の雨の日に走り始める方はいないと思います。
サイクリング中にとつぜん雨や雪に降られても、しばらくは手が濡れることはありません。
私も何度か雨に降られたことはありますが、手が濡れることはありませんでした。
ハンドルカバーが濡れても、カバー内は乾いているので手の冷えを感じることはありません。
防寒以外でいちばんのメリットだと思うのは3番ですね。
手がカジかんでないので、小銭もスマホもすんなり出せます。
指先がいつでも自由に動くのが防寒の次に大きなメリットだと感じています。
デメリットを解説
1.カッコ悪い
見たままですね。
けっしてカッコいいとは言えませんが、防寒対策としては完璧です。
ハンドルカバーを外せばカッコいいんですから3か月ほどガマンしましょ。
2.下ハンドルが持てない
私が使っているものは初期型なので下ハンは持てません。
今は改良型が出ていて下ハンが持てるようになっているものもあります。
しかし、下ハンをもってガンガン走るという使い方を真冬にするより、ノンビリと冬の空気を感じてLSD(ロング・スロー・ディスタンス)しましょう。
3.横風であおられることがある
これは私も意外だったんですが、考えてみれば「そうだよなぁ」と思いました。
横風であおられることがあります。
ディープホイールほどではありません。
ハンドルを普通に持っていれば、横風には対処できます。
4.暑い
季節を感じさせない暑さを体感していただきたいですね。
何度冷気で手を冷やしたことか(笑)
5.手の装備が夏仕様なので仲間から浮く
仲間はみんな防寒グローブですよ。
モコモコのだったり1万円くらいする鋼球グローブだったり。
自分だけ素手ですよ。
指切りの夏用グローブですよ。
浮くでしょ(笑)
6.長い下りだとブレーキ操作に力が必要
下ハンが握れない私のカバーだと、できれば長い下りは避けたいですね。
ブラケットで長い下りは疲れてしまいます。
でもよく考えてください。
真冬にヒルクライムなんてしないですよね。
上りで汗だくになって、下りで冷え冷えになるのがわかっているようなことはしないはずです。
いちばんに感じるデメリットはやっぱり「カッコ悪い」かなと思いますが、意外と「暑い」もデメリットだったりします。
ハンドルカバー内は温度調節ができないので、開け閉めできる小さな通気口でもあれば良いように思います。
取り付けはワンタッチ いつでも取り外しができる
ここまで読んでいただいた方は防寒対策のためのハンドルカバーに興味があるという方だと思います。
えっ?ない?
やっぱりカッコ悪いからですか?(笑)
朗報です!
ハンドルカバーはすぐに取り外しができて、すぐに取り付けができます!
冬でも気温の高い日があります。
高いと言っても10度とか12度とかですけど・・・。
早朝から走りに行く日もあれば、10時くらいから3時くらいという日もありますよね。
早朝や気温の低い日はハンドルカバーを取り付けて、気温が高い日や比較的気温の高い時間帯に走るときは取り外すという使い方はいかがでしょう。
ハンドルカバーはマジックテープで固定されているだけなので、ハンドルにかぶせるだけのワンタッチです。
グローブをつけるのと同じ感覚で使用することができます。
注意:ハンドルカバーへの手の出し入れには慣れが必要
ハンドルカバーを使っているときでも必ず手をカバーから出すときがあります。
ボトルを取るときであったり、手が暑くて冷やしたい時やハンドサインなど。
そういったときに急に速度を落とさなければならないとき、カバーが邪魔でとっさにブレーキをかけることができません。
ブラケットを握るためにはカバーに腕を差し込むという動作が必要ですが、普段の乗り方ではそういった手の動作をしませんよね。
カバーをつけたらしばらくは手の抜き差しになれるために、急ブレーキが必要になるような走り方は避けてください。
両手を離すような乗り方は厳禁です。
トレインを組んで走ることもあると思いますが、慣れないうちはブラケットから手を出して走るのは危険です。
外出しのシフトワイヤー車は取り付けに注意
ここまで読んでいただけたということは「使ってみようかな?」と思っている方なんじゃないかと思います。
「使ってみようかな」と思っていただいたのであれば、取り付けに関しての注意です。
ハンドルカバーは『バーミッツ』というメーカーが有名です。
発売当初はシフトワイヤーがハンドルに内装されていた、今どきの仕様のロードバイクが対象だったので、外出しのシフトワイヤー方式の自転車には取り付けができませんでした。
その後、製品が改良されて今のバーミッツはシフトワイヤーの外出しでも対応しています。
ワンタッチでできるようにファスナーを使っているので、脱着も簡単です。
バーミッツ以外は、内装式専用だと思ってください。
探せば対応品があるかもしれませんが、基本は内装式です。
外出しの外装式に取り付けるには、アウターワイヤーの位置に小さな穴を開けるなどの加工が必要ですし、ワイヤーをいったん抜くなどしなければならないのでおすすめしません。
ワンタッチで取り外しもできなくなります。
バーミッツは下ハンも持てるタイプなので、どうしても下ハンが持ちたい方は本家のバーミッツがおすすめです。
防寒グローブより安く防寒グローブより暖かい
バーミッツは高いよ~
ハンドルカバーの本家『バーミッツ』の製品は少し高いですよね。
私もこの価格だとたぶん使ってないです。
今ではリーズナブルでなものもたくさんあります。
防寒グローブよりも安いものもありますよ。
下ハンをどうしても持ちたい方の選択は『バーミッツ』だけではありません。
ロードバイク通販でおなじみの「ワールドサイクル」オリジナルハンドルカバーなら下ハンを持つことができます。
6千円台とバーミッツよりは少し安いですが、まだお試し価格ではありませんね。
気軽に試すには後悔しない価格というのも大切です。
『付けてみたけど、どうしてもハンドルカバーをつけたロードバイクには乗る気がしない』という方もいるでしょう。
2千円台で買えれば「ちょっと試してみよう」と思えますね。
防寒グローブとほぼ同じ価格帯なのでぜひ使ってみてください。
下ハンを握れるタイプと握れないタイプ おすすめは握れないタイプ
ハンドルカバーは2種類あることはわかっていただけていますよね。
【下ハンドルが握れるタイプ】と【ブラケットしか握れないタイプ】の2種類です。
ワイヤーの取り出しでもタイプは分かれますが、ほとんどのロードバイクは内装式なのでここでは省略します。
下ハンタイプとそうでないタイプのどちらがおすすめかというと、下ハンが握れないタイプです。
つまりブラケットタイプですね。
理由は、開口部が小さいほうが温かいからです。
下ハンが握れるタイプは開口部が広いです。
私はこのタイプを使ったことが無いのですが、ハンドルカバー内を自分の体温で温めることで冷やさないので、開口部が広いと暖まらないのではないかと思います。
下ハンを持てるタイプでも、走行風があたらないので寒くは無いと思いますが【保温】という面では劣りますよね。
下ハンを持つような走りをしないのであれば、あえて買う理由は無いと思います。
ブラケットタイプの一択でいいと思います。
カバーで覆われていても変速に問題はないです
ハンドルカバーで覆われていると、レバーでの変速に支障が出るのではないかと思いますよね。
まったく問題はないので安心してください。
確かにカバー内でブレーキレバーをストロークさせることはできません。
レバーを動かせばカバーもグワッと動きます。
ウエットスーツでも使われているネオプレーン素材なので、柔らかくレバー操作の邪魔になるということはありません。
油圧ディスクの場合、ブラケットが前側に突き出しているために使えないということがあるかもしれません。
Di2であれば全く問題なく取り付けができます。
まとめ
いちど使うと二度と手放すことができない「手のコタツ」と言われているハンドルカバーをご紹介しました。
私もはじめは「こんなカッコ悪いものつけれるかよ」と思っていましたが、手の冷たさや指先の痛さに負けてつけたのがきっかけで、それ以降は冬の必需品になっています。
カッコ悪いのが逆に楽しかったりもしますしね。
ハンドルカバーをつけて、仲間と走りに行くと初対面の方からのウケの良さも楽しいです。
マジでカッコ悪いですけど、マジで手の寒さや指先の冷えに悩まされることがなくなります。
絶対という言葉はありませんが、この製品に関しては『絶対に手は寒くならない』といえます。
何度も言います。
ロードバイクにハンドルカバーはカッコ悪いです。
しかし、これ以上の防寒用品はありません。
ぜひ「手のコタツ」を試してみてください。
後悔しませんよ(カッコ悪さを除く)
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