チューブラータイヤの8つのデメリットを解説

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ロードバイクでしか存在しない構造のタイヤがチューブラータイヤです。

チューブラータイヤはチューブをタイヤで包んで合わせ目を糸で塗った構造となっています。
チューブラータイヤのメリットは別記事でご紹介しています。

記事が長くなるのでメリットとデメリットを分けて記事にしてます。
合わせてメリット編も読んでみてください。

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チューブラータイヤのデメリット

  1. 取り付けが面倒くさい
  2. 専用のホイールを別に用意する必要がある
  3. パンク修理が難しい(またはできない)
  4. 複数のパンクに対応できない
  5. スペアタイヤを持って走らないといけない
  6. 高い
  7. ラテックスチューブのタイヤが多い
  8. 定期的なメンテナンスが必要

取り付けが面倒くさい

メリットでは『取り付けが簡単で楽』と書きました。
『どっちだよ』って思いますよね。
両方なんですよ。

チューブラータイヤは、専用のリムに接着します。
嵌めるだけでは固定できないので、接着剤(セメント)または両面テープが必要です。

これには『慣れ』が必要です。
何回か経験すればすぐになれるわけですが、慣れるとクリンチャーよりは楽にできます。
これがメリットとデメリットの両方であるわけです。

チューブラータイヤをあきらめる方は、この『慣れ』るまでにあきらめて断念します。
一つの壁なんですが乗り越えると絶対にチューブラータイヤの方が楽です。

大体4本交換すると慣れます。
初めは新品リムに取り付け、次は古いタイヤを剥がして新しいタイヤを貼るという工程です。

専用のホイールを用意

クリンチャータイヤもチューブラータイヤも構造が違うのでこれは仕方ない部分です。

ですが、リム重量はチューブラーリムの方が間違いなく軽いです。
それはただのパイプ構造だからです。

クリンチャーのようにタイヤのビードをひっかける構造は必要ないですし、内圧がまったくリムにかからないのでリムを薄く作ることができます。

ホイールを買わないといけないので、使わない原因と言う方は多いと思います。

パンク修理が困難

チューブラータイヤパンク修理
パンク修理はむつかしいけど慣れれば誰でもできます

チューブが縫い込んであるので難しいですね。

でもできないわけではないですよ。

縫ってある糸を切ってチューブを取り出し、パンク修理をしてまた縫い合わせればいいだけです。 特殊な技術ですが、誰でもできるはずです。
小学校の家庭科でやる裁縫ができればOKです。

画像は下手ですが私が直してるとことです。
こんな縫い方で十分再利用できますよ。

コンチネンタルやTUFOのようなシームレスチューブラーやチューブレスチューブラーはこういった方法は取れません。
シーラントを入れてパンク修理することになります。

複数回のパンクに対応できない

出先でチューブのパンク修理はできません。
私の知る限り40年以上前は路肩でチューブラーの修理をしてる方を見たことがありました。
針と糸などのパンク修理キットを持って走ってたわけです。
通称『オレンジ缶』といわれるVEROXのチューブラー専用パンク修理キットが当時は売っていました。
今はおそらく廃盤になってます。

今は路肩で修理などはしないで、スペアタイヤと交換します。

クリンチャーはチューブだけでいいのに対して、スペアタイヤを持って走らないといけないのは荷物が増えることになります。
なので多くは1本しか持って走らないので、パンクできるのは1回ということになります。

この点ではロングライドでは不向きになるのでクリンチャーとの併用がいいと思います。

高い

高いです。
マジで高いです。
安くしてほしいです。

クリンチャータイヤは、5千円出せばハイエンドタイヤを買うことができます。

チューブラーのハイエンドは1万5千円くらいなので3倍くらいです。
海外通販などを使って安く買っても8千円~1万円くらいです。

安いタイヤももちろんあります。
2~3千円くらいのものですが、お勧めしません。
このクラスを初めてのチューブラーとして使うとがっかりすると思います。

安いタイヤを使うならクリンチャーのハイエンドを使った方が間違いなくいいです。

5千円くらいの中間クラスのタイヤが少なくて、いきなりハイエンドになるというのがチューブラータイヤの市場です。

ラテックスチューブが多い

これも高いことにつかなりますが、ハイエンドタイヤがメインになるのでラテックスチューブのものが多いです。
これはラテックスが好きな方にはメリットですが、エアー抜けが激しいのが欠点です。

私はブチルチューブの方が好きなのでラテックスチューブはデメリットにさせて頂きました。

定期的なメンテナンスが必要

チューブラータイヤセメント
セメントを塗って張り替え直します

クリンチャータイヤでもはきっぱなしというのはよくないですが、チューブラーは接着してあるのでさらにメンテナンスが必要になります。

接着剤であるセメントは、時間経過とともに硬くなって接着力が落ちてしまいます。
定期的に外してセメントを塗りなおす必要があります。
おおむね6か月に一度と言われてますが、私は年に一度の割合でやっています。(メーカー推奨は6か月)

チューブラーテープと言われる両面テープの場合も同じです。
やはり半年に一度の張り替えをメーカーは推奨しています。

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まとめ  でもやっぱりチューブラータイヤを使ってほしい

デメリットだけをまとめてみました。

この記事だけを読むと『絶対に使いたくない』と思われるかもしれません。

デメリット以上のメリットがあると私は思っています。
それは安全性です。

趣味でケガをすることは最も避けなければならない部分です。

高速で走れるロードバイクこそ安全に止まることができる必要があるのです。
クリンチャータイヤが危険だということではありません。(クリンチャータイヤを私も愛用しています)

クリンチャータイヤに比べチューブラータイヤの安全性は間違いなく上位に位置します。
性能でも同じことがいえるでしょう。

多くのサイクリストはチューブラーを使わずに否定してしまいます。

ぜひ一度使ってみてください。
ホイールを別に用意する必要があるので、仲間に借りて走ってみることができればぜひ借りて走ってみてください。

取り付けには慣れが必要です。
取り外すにも少しコツが必要です。
その作業ができなければチューブラータイヤに乗ることはできません。

仲間でチューブラーを使っている方がいれば教えてもらいながら使うことをお勧めします。

自転車でしかない構造のチューブラータイヤをぜひ使ってみてください。

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