【車検】白色系ヘッドライトバルブは光度が上がらない 光度不足

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ヘッドライトバルブが電球タイプ(ハロゲン球)でバルブ交換をしていませんか?
純正のハロゲン球だと暗く感じるので、社外品の白色系ハロゲンに交換してある車がよくあります。

純正ハロゲンはH4バルブとかH3バルブ、H1バルブなんですが、このバルブを純正以外の白系バルブに交換してあると光度が不足して車検が通らない場合があります。

特にホームセンターや量販店などで売っている無名メーカーのものだと光度不足で再検査になる場合があります。

ヘッドライトの光度不足について解説します。
この記事ではユーザー車検に行かれる方や、車検に出す場合に気を付けることが理解できるのでぜひ読んでください。

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ヘッドライトの明るさを表す光度と色を表すケルビンとは?

ヘッドライトは明るさとヘッドライトの色に対して厳しい基準があります。

光度はカンデラ(cd)で表します。
数値が高くなるほど明るくなります。

色温度はケルビン(k)です。
数値が高くなるほど白くなります。
数値が低い(黄色) → 数値が高い(白色) → さらに数値が高い(青白い)

車検で基準となる光度(cd)
ハイビーム時の明るさは、2灯式では15.000cd以上、4灯式では12.000cd以上
・最高光度の合計は、225.000cdを超えない

色温度 ケルビン(k)
3,500~6,000K(ケルビン)
左右の色温度は同じでなければならない
ライトの光の中に淡黄色または白色以外の色が入ってはならない。

光度において暗いのは絶対にダメですが、明るすぎるものも不合格となります。
明るすぎるものと言えば、競技車両で使われているスポットライト的なものです。
4WD車両などにも時々つけていらっしゃいますね。

光度の足りないバルブがこれ

ハロゲンバルブ
ハロゲンバルブ 左が純正タイプ 右がメーカー不明品

画像の右側のハロゲンバルブが今回車検に通らなかったものです。
4灯式のハイビームで使われているH3タイプのハロゲンバルブです。
左側のものが純正と同等品です。

現在の車検はロービームで検査します。
今回の車両ではロービームはHIDに交換されているので、光度も光軸もOKです。
ライトのクモリがきれいの取れないので、ロービーム検査でもし不合格になればハイビームでの再検査になるのでハイビームもきちんと基準に合わせておく必要があります。

今回はロービームで合格したのでハイビームは点灯検査だけでOKでした。

ライトレンズがクモっているので、カットラインが出ないかと思いましたがよかったようです。

ライトレンズのクモリ
ライトレンズのクモリ

車検対応と書いてないバルブでも車検は通るのか

今回はハイビームでの検査が無かったのでよかったのですが、もし検査があったとしたらこのバルブでは不合格になります。

社外品のバルブでは【車検対応】と書いてあるものは当たり前ですが車検に通ります。
しかし【車検対応】と書いてないものでも車検に通るものもあります。

光度は見た目ではわからないのでテスタで光度を測ります。

検査基準不適合の光度 6.200cd
6.200cdでは光度が足りない

この車両は4灯式なので車検の基準は12.000cd以上ですが、6.200cdしかありません。
この数値では通りません。

ノーマルのバルブに交換してみました。
16.100cdなので車検に通ります。

ノーマルハロゲンバルブ 光度 16.100cd
ノーマルバルブであれば検査適合 16.100cd

このように社外のバルブでは光度が足りなくて車検基準に適合しないものが売られています。

もちろんすべての車検対応と書いてないものが車検に通らないわけではありません。
光度は見た目ではわからないので通るものも通らないものもあるわけです。

この6.200cdのバルブでも、オーナーが使っているということは「暗い」とは感じないほどの明るさなわけです。
4灯式のせいもあるかもしれませんが、暗ければつけてないでしょうから。

しかし車検では不合格になります。

これがヘッドライトバルブの不思議なところなんですよね。

色温度も関係するので、光度が低いから見えにくいわけではないんです。
車検基準とのギャップですね。

色温度が高すぎても車検では不合格になる

色温度について解説します。

ノーマルのハロゲンバルブの色は少しオレンジがかっていますよね。
ケルビン数値はわからないのですが、色温度が低いとオレンジ色(淡黄色)になります。

では色温度が上がるとどうなるでしょう。

オレンジ色の淡黄色からだんだん白色に変わっていきます。

市販のホワイトバルブと言われるものは4000ケルビン~6000ケルビンあたりだと思います。
6000ケルビンくらいまでであれば車検適合です。

中には8000ケルビンとかいうものもありますよね。
この辺の数値からは注意が必要です。

色温度が上がれば、白色の中に【青色】が混ざるようになります。

青白いヘッドライトを見たことがある方もいると思いますが、青色が光の中に入ると車検では不合格になります。

10年くらい前に「白色バルブ」が流行った時は、かなり不合格とされました。
売られているバルブのほとんどに【青色】または【紫色】が入ってたんです。

当時のバルブのキャッチコピーが『白いっ!!』と白さを強調するものでした。

検査方法は、白色の紙にヘッドライトをあてて淡黄色または白色以外の色が少しでも入ってると不適合となります。
ここには検査員の主観も入るので、ほとんどの白色バルブが不適合になりました。

今ではメーカーも、色温度で不適合になるようなバルブを販売することは少なくなりました。

しかし、上の画像のように電球が着色されているものだと【青色】が出るものもあります。

車検に出すときは、ノーマルのバルブを載せておいてほしい

車検の再検査というのは本当に時間の無駄です。

ヘッドライトバルブの不良となるとメカもわかっているだけになおさらです。

ヘッドライトバルブの種類も何種類かあって、車検用として持っているつもりですがない場合もあります。

そんなときのために、オーナーの方は車を入庫するときに取り外したノーマルバルブを車に載せておいてもらえると対応がしやすいです。

また、ご自分でユーザー車検に行かれる方は、ノーマルに交換していかれることをおすすめします。

フォグランプや、スポットライトなども同様です。

バルブ不良で車検用として持っていなかった場合、新品交換で余分な費用が掛かってしまいます。

ノーマルバルブは捨てないように、車に載せて車検に出すようにしてもらえるとメカニックはかなり助かるはずです。

まとめ

社外ヘッドライトバルブは、車検に通るものが多いが通らないものもあります。
ホームセンターで売っている無名メーカーのものは通らないと思って間違いありません。

明るさを強調するために色温度を上げているバルブもあります。
色温度が上がると【青色】などが入ってしまうので車検には通りません。
6000ケルビンまでにしておきましょう。

ロービームはHIDなどでハロゲンバルブが使われている車は少なくなっています。
ハイビームは、いまだにハロゲンバルブの車が多くあるので交換されている方は気を付けてください。

純正ライトを製造供給するKOITOのバルブなら100%車検対応です。

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