フィアット500は発売からの人気車。
中古車市場にも出回るようになり、普段でもよく見る車になりました。
フィアット500で【ユーザー車検】に挑戦しようという方に向けた記事です。
フィアット500には、ツインエンジンのフィアット500と、アバルトチューンによる595という車があります。
今回はフィアット500 アバルト595の車検です。
外車の車検で困るのが【車体番号】と【エンジンの刻印】がどこにあるか?です。
国産の車体番号はエンジンルームのバルクヘッドか、運転席側のシート下あたりにあります。
外車はどこにあるのか分からないので探さなければいけません。
フィアットのエンジン型式の刻印は非常に見えにくいところにあります。
この記事では、フィアット500の車体番号とエンジンの刻印や、車検で困るヘッドライトの光軸調整を記事にします。
フィアット500のエンジン刻印位置は2つのパターンがある
今回の車両型式は【ABA-31214T】です。
エンジン型式は【312B4】
このエンジンの刻印は、エンジンのフロント側にあります。
タイミングベルトカバーの後ろ側ですね。
エンジン型式はシリンダーブロックに刻印されているので、ヘッドとの合わせ目に刻印があります。
今回の595はウオーターポンプの上あたりにあります。
アバルト仕様なので、一般的なフィアット500のエンジンとは違う場所に刻印が打ってあります。
2気筒エンジンの場合は、ミッションとエンジンのつなぎ目にあります。
どちらも非常に見にくいので、確認するのは困難を極めますね。
車体番号はトランクの右側
車体番号はトランクの右側に打ってあります。
トランクを開けて、内装のカバーをめくればすぐに見つけることはできるでしょう。
ヘッドライトの光軸調整
FIAT500のヘッドライトはロー側のみ調整することができます。
調整は8㎜の六角なので、ソケット工具の方が作業はしやすいですね。
上下の調整ネジと左右の調整ネジがあり、外側にある調整ネジが上下、内側にあるのが左右の調整ネジになります。
外側の調整ネジを左に回すと上に上がり、右に回すと下に下がります。
内側の調整ネジが左右なので、左に回すと左に光軸は動きます。
平成10年以降に製造された車両は、ロービームでの検査になるのでロー側をきちんと合わせて検査ラインに入らなければなりません。
ロー側で光軸不良の場合、規定範囲にエルボー点があればハイビームで再検査をしてくれます。
再検査でハイビームが規定値になっていれば合格。
しかし、フィアット500はハイビームの調整はできません。
できないというより「ものすごく困難」といった方がいいかも。
フィアット500のハイビームはバンパーについているライトなので4灯式です。
ハイビームの光軸調整は、ライトの固定部分にシムを入れて調整をします。
バンパーの裏にアクセスするには、リフトアップをするか、タイヤを外してタイヤハウスからアクセスするしか方法がありません。
リフトアップしてシムを入れて光軸を動かしても、リフトをおろせば車高が微妙に変わるので調整前の光軸とは条件が変わります。
タイヤハウス内からアクセスしてヘッドライトの間にシムを入れることが、いちばんいい方法なのですがせまくてかなり困難です。
調整できるけどやりたくない作業です。
ロービームだけで検査を受けることになるので、ライトテスターできちんと合わせて検査ラインに入ることをおすすめします。
ユーザー車検はライトが鬼門です。
光軸調整ではこういった専用の工具があると非常に楽に作業ができます。
エンジンの刻印は確認できたらしい(笑)
エンジンの刻印は検査場の検査員が確認する仕事です。
私が確認しても車検には何の関係もなく、検査員が最終的に確認しなければいけません。
フィアット500 アバルト595のエンジン型式を私は確認できませんでした。
2時間くらい調べて、エンジンの刻印を探したのですが諦めました。
刻印の確認は検査員の仕事ですからね(笑)
検査ラインでは2人の検査員が「見えないなぁ」と言いながら確認できず、テストコースの別ラインで確認しようということに。
車検は通ったので検査員には「見えた」らしいのですが、ほんとうに見えたのかどうか・・・?(笑)
マイクロスコープじゃないと見えないと思うんだけど。
日本の車検ではエンジン型式の刻印を必ず見ますが、おそらく外国ではエンジン型式などは関係ないんでしょう。
そもそも車検の制度が違うし・・・。
じゃないと、あんなに見えにくいところにあるはずがない。
もし、あなたがアバルト595の車検に行くなら、刻印の場所だけ検査員に指示してあとは任せましょう。
がんばって探すだけ無駄な時間ですよ。
まとめ
フィアット500 アバルト595の車検で必要な車体番号とエンジンの刻印の位置を記事にしました。
フィアット500の2気筒エンジンはエンジンとミッションの合わせにあります。
595アバルトの4気筒エンジンは、エンジンのフロント側にあります。
どちらも非常に見にくいので、確認するのは困難だと思います。
車体番号はトランクの右側にあるので、マットをめくればすぐに見つけることはできるでしょう。
ヘッドライトはロービームをきちんと合わせて検査に挑みましょう。
ロービームで不合格でも、既定の範囲内にエルボー点があれば再検査でハイビームで測定してもらえます。
フィアット500のハイビームの光軸調整は、シムを入れてライトの角度を変えるという厄介なものです。
もしあなたが【ユーザー車検】に挑戦しようとしているなら、ヘッドライトはお金を払ってでも調整していった方がいいと思います。
コメント