モータースポーツの登竜門と言われている【レーシングカート】ってご存知でしょうか?
遊園地にある【ゴーカート】みたいなちっちゃい車でレースするんですが、その存在は知っていてもレースの様子を見たことがない方も多いのではないでしょうか?
まして、乗ったことがあるという方はもっと少ないかと思います。
モータースポーツは手軽に始められるものではなくて、車を用意したり、それなりに作りこむと費用がすごくかかってしましまいます。
レーシングカートなら、専用の車体を買えばレースに出れるので、モータースポーツの中では簡単にはじめられます。
とは言え、初期投資には軽自動車が買えるほどかかるし、レースに出るためにはそれなりに費用がかかります。
レースに出ても、プロじゃないから賞金が貰えるわけではないので、趣味としては費用がかかります。
お金を持っていたバブル時代にはすごく流行って、バブルがハジけるとブームが終わりました。
いまは、その時にレーシングカートをやっていた人が親になって、子供に夢を託すという人も多いですね。
夢といえば、優勝賞金1000万円(500万円)のレース「RDS × ゴルモバ HYPER KART RACE」が開催されました。
レーシングカートのレースを見たことがない方、レーシングカートを知らなかった方、ぜひ見てみてください。
今まで見たことのないモータースポーツを見ることができます。
FS125ってどういうクラス?
モータースポーツは「クラス」で分かれています。
なんでも同じレースに出れば、マシンポテンシャルの高い車が勝ってしまいます。
レーシングカートも、きちんとクラス分けされていて、できるだけイコールコンディションでマシンの差がないようにクラス分けされています。
このレースではFS125というクラスでレースをやっているので、簡単にFS125というクラスを説明しますね。
レーシングカートのクラス分けは、大きく分けて「タイヤ」「エンジン」「フレーム」で分かれています。
FS125で使うエンジンはイタリアの「IAME (イアメ)社」の水冷2サイクルエンジン、排気量は125ccです。
フレームはカートを統括しているCIKの公認フレームでメーカーは自由。(改造は不可)
タイヤは、ブリヂストンのワンメークで1セットのみの使用で、レインタイヤも1セットです。
タイヤの種類も同じなので、性能差はありません。
エンジンも、ワンメークのノーマルエンジンなので差はありません。
フレームの選択での差は、よほど間違った選択をしない限りないはずです。
つまり、選手全員がイコールコンディションでレースをすることになるので、熱いバトルができるわけです。
重量も制限されている
125ccの小排気量なので、重量が軽い方が有利になります。
出場できる年齢は12歳以上なので、中学生や女性の方が体重が軽いので有利になります。
なので、ウエイトコントロールでドライバーを含めた最低重量が決められています。
通常のレースでは155kgですが、今回のレースでは158kgです。
体重が軽い選手はオモリを積んで制限の重量にします。
レースが終わった時に必ず重量検査があるので、レースで減った体重と、燃料の消耗も含めてギリギリの158kgに調整します。
白熱したレースをどうぞ
イコールコンディションだからオモシロイ
いかがだったでしょうか?
常に順位が変わるカートレースは面白かったでしょ。
これだけ白熱したレースができるのは「イコールコンディション」だからなんですね。
- エンジンに差がないから、離されにくい。
- エンジンに差がないから、テクニックで前に出るしかない。
- タイヤも同じだから、グリップに差がない。
あれだけ順位が入れ替わるのは、プロレースではあまり見られないですよね。
前車を利用するスリップストリームなども、全体が見れるカートレースならよくわかったのではないでしょうか?
スリップストリーム
前走車の後ろに入れば、風を受けることが少ないので速く走れる。
スリップから抜けると、前に出ることができるが風を受けるので車体半分くらい前に出て失速する。
失速するまでに有利なラインにはいるテクニック。
鈴鹿や富士などの、大きなレースだとコーナー部分やストレート部分とか、一部分しか見れないけど、カートレースはコース全体が見えるのも面白いですよね。
まとめ
久しぶりに面白いレースを見ました。
国内のトップカテゴリーの全日本カートでも、ノーマルエンジンを使っているようです。
私の頃はチューニングエンジンを使っていたので、とにかくお金がかかって仕方がなかったのですが、ノーマルならお金がかかりにくいです。
とは言え、初期投資にはお金がかかり、勝つためにはさらに費用がかかります。
チューニングしないエンジンなら、買って使えばいいのではなく、ノーマルエンジンの中で出来の良いエンジンを見つけるために何基もエンジンを買わなければならないかもしれません。
たくさん買って、良いエンジンを見つけるんですね。
新品エンジンを買って、いったんバラしてオーバーホールし直すというのは当たり前のチューニングです。
ノーマルエンジンだから、規定内でいかに良いエンジンにするかというショップのウデもあります。
お近くにカートコースがあれば、一度見に行って見てください。
思っている以上にそのスピードにビックリすると思います。
こういうレースをもっと開催して、配信してくれるといいですね。
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