スタッドレスタイヤへの交換時期 寿命 燃費 

そろそろスタッドレスタイヤへの交換時期が近づいてきました。北海道や東北の方の方はすでに交換している、またはこれから交換するという状態でしょう。

私の住む山陰での交換時期は11月末あたりからがメインとなります。雪が少なくなってきてスタッドレスタイヤが必要のない日も増えてきていますが、雪が降らなくても凍結する可能性があるのでスタッドレスタイヤは冬の必需品です。

交換時期はいつ頃がいいの?
スタッドレスタイヤの寿命は?
スタッドレスタイヤをつけると燃費はどのくらい違うの?

という疑問にプロがお答えします。

結論!スタッドレスタイヤは早めの装着がいいです!

スタッドレスタイヤへの交換時期はいつ頃がいいの?

「雪が降らないとスタッドレスタイヤへの交換はしない」という方がほとんどだと思います。仕事で使う会社関係の車は11月末から12月のはじめまでに交換するというのが山陰でのパターンかと思いますが、多くのユーザーは「雪が降ってから」「天気予報で雪マークが出てから」ですよね。

プロからすると、この考えをぜひ改めてもらいたいと思います。あなたが自分で交換するというのであれば、この考え方で何の問題もありません。あなたのタイミングで交換しましょう。

しかし、ショップやガソリンスタンドで交換する場合はぜひ早めに交換してください。11月の半ばくらいの交換がいちばんいいと思います。

理由は・・・空いているからです。入庫すればおそらくすぐに交換してもらえます、作業時間20分くらい。

「天気予報で雪マークが出てから」とか「雪が降ってから」の場合だと、超絶混みあいます。私が経験した顧客は6時間かかりました。あなたは6時間待てますか?(笑)
普通なら6時間待てないですよね。この時は待つしかなかったんです。

入庫した時は雪がすこし降っている状態でした。しかし、待っている間に雪が強くなり道路は積雪して夏タイヤでは走ることができません。つまり、他店に行くことも帰ることすらできなくなったわけです。

こんなパターンは珍しいですが、1時間や2時間待ちは普通にあったので早めの交換が「吉」です。

新品タイヤは11月半ばから11月末までに交換しましょう

今年はスタッドレスタイヤは新品に交換するよ

じゃぁ、11月半ばの方がいいですよ

新品タイヤに交換するという方は、11月半ばから11月末くらいまでのところで交換しましょう。

理由は【タイヤにはナラシが必要】だからです。

ナラシってナニ?

ナラシってのは『タイヤの性能を100%発揮できるようにする準備』です

タイヤにはナラシが必要です。『皮むき』とも言いますが、新品タイヤはその性能が100%発揮できません。タイヤと路面との接触する部分を少し摩耗させることで本来の性能を発揮することができます。

路面と接する部分を摩耗させるためには、おおよそ100㎞から500㎞くらいの走行が必要です。

特別な方法は必要ありません。普通に100~500㎞ほど走りましょう。タイヤ表面が摩耗して本来の性能が発揮できるようになります。これが『ナラシ』であり『皮むき』です。

それだけの走行をするのに、通勤だけで使用している車だと半月から1か月くらいかかります。
そういう理由から早めの交換が必要です。

使い続けているタイヤに『ナラシ』は必要ないのか?

去年使ってたタイヤはナラシをしなくてもいいよね?

ほんとうは少しナラシをした方がいいです

昨シーズン前使っていたタイヤはそのままでいいのか?
答えは『少しだけ皮むきをした方がいい』です。

タイヤで使われているゴムは、保管している間も劣化します。劣化はタイヤ内部からではなく外側から劣化します。

トレッド(路面と接する部分)も保管中に劣化しているので、再使用するときはこの部分を少し摩耗させて劣化していない新しいトレッドを表面に出した方がいいです。
もちろん新品の時ほど神経質になる必要はありませんが、やはり雪が降ってからというよりは降る前に交換した方がいいですね。

また、保管している間に硬くなったタイヤをアスファルトの上で使うことによって少し熱が入ります。トレッドが柔らかくなるのでいきなり雪の上を走るよりは、少しアスファルトの上を走った方がいいと思います。

ちなみに私が仕事で使っている代車は11月11日のポッキーの日にスタッドレスに交換しました。

スタッドレスタイヤの寿命は?

スタッドレスタイヤを買って3年になるけどまだ使えるのかな?

スタッドレスタイヤの劣化年数は3年と言われています。
5年くらいは大丈夫だけど残り溝で判断してね

「スタッドレスタイヤって何年使えるの?寿命は?」とよく聞かれます。
あなたのスタッドレスタイヤは何年前に買われたものですか?

たぶん3年前だと思うけど・・・

タイヤには製造年が刻印されてるからそれで確認してね。

タイヤのすべてには製造年が刻印されています。【製造年・製造週・製造工場】とこの3点がわかるようになっています。

それはタイヤサイドに刻印されているので、いつ購入したのかわからない時は確認してみましょう。

タイヤの製造データ
タイヤの製造データ

画像のようにタイヤサイドに刻印されています。ブリジストンタイヤのこの場合は『JMJ4713』となっています。
製造年は末尾の2ケタ『2013年』を表していて、13年の『47週目』の製造です。『JMJ』は製造工場のコードです。47週目の製造ということなので12月の製造です。12月製造なので販売されたのは翌年の2014年であると思われます。

この表記はメーカーによって違いますが、表している内容は同じです。ヨコハマタイヤの場合は【製造工場コード・製造年・製造週】です。

年数の寿命で言えば、早くて3年と言われていますが5年は十分使うことができます。劣化は保管方法などでも大きく影響されますが、トレッド(路面と接する箇所)が硬くなるので5年を目安に交換した方が安全と言えます。

トレッドの硬化よりも、残り溝を重視した方がいいと思います。スタッドレスタイヤには必ず残溝をチェックする箇所があるので目視で確認できます。(スリップサイン)

タイヤサイドに【⇧】のマークがあって、矢印の延長線上のトレッドに必ずあります。

スタッドレスタイヤのスリップサインマーク
スタッドレスタイヤのスリップサインマーク
スタッドレスの限界マーク
スタッドレスの限界マーク(スリップサイン)

画像のようにトレッドのブロックをつなぐような形でマークが作られています。このマークと同じ高さになった場合はスタッドレスタイヤとしての性能は無いということです。このマークまで減ったら年数に関係なく交換しましょう。

スタッドレスタイヤをつけると燃費が悪くなる

スタッドレスタイヤをつけると燃費は下がります。

車によっても、走る環境や乗り方で違いますが、私の経験で言うと1リットル当たり1㎞くらい燃費が下がります。

当然ですが、路面との摩擦を増やすことが目的のタイヤなので、走行抵抗が増えて燃料をたくさん使うことになります。

燃費が落ちてしまいますが、だからと言ってギリギリまでつけないというのはおすすめしません。燃費を気にする場合は『早めにつけて早めに外す』ようにしてください。私は2月の末には外しています。もちろん天気予報と使用する状況を考えて交換してください。

スタッドレスタイヤを購入予定の方へ

今年はスタッドレスタイヤを買わないと・・・

早めに買った方がいよ
手に入らなくなる可能性もあるからね

スタッドレスタイヤを買おうと思われている方は早めに購入または予約をしておいて下さい。

ギリギリになると手に入らなくなる場合がよくあります。特に多くの車種に使われているサイズとか、サイズ的に珍しいタイヤは『欠品』になるのが早いです。

多くの車種に使われているサイズとは軽自動車がそうですね。軽自動車って車のサイズがほぼ同じなのでタイヤサイズも同じになるんです。珍しいサイズと言えばジムニーのサイズとかは他では使ってないサイズなので欠品になることがあります。

タイヤの流通は、北から南へ下がってきます。北海道が日本ではイチバンにスタッドレスシーズンになり、次に東北・・・というようにスタッドレス前線は北から南に移動します。タイヤはまず北海道に集中して流れます。それから南下してきて山陰はほぼ最後にタイヤが回ってくるんです。

多くの車に使われているサイズは、たくさん作るので始めのうちは十分に在庫がありますが、その年の雪の状態でイッキに欠品になることがあります。サイズ的に少数の場合は製造数も少ないので北海道などで使われてしまうと手に入らなくなったりします。

私も何度か経験していますが、欠品となると全国で在庫のタイヤを取り合います。九州に1本、中国地方に2本の在庫があって残り1本を各営業所に問い合わせて何とか揃えたなんてこともありました。

工場では増産しますが、製造が間に合わないので購入は早めにした方がいいです。
ショップによっては『早期予約』で値引きしてくれたりもするので、今のうちに予約だけでもした方がお得に購入できます。

スタッドレスタイヤは濡れた路面が苦手なので注意

スタッドレスタイヤは凍結路面でも滑りにくいタイヤなので濡れた路面でも夏タイヤより性能が良いと思われている方がいますが間違いです。

スタッドレスタイヤは濡れた路面が苦手です。

スタッドレスタイヤは、トレッドに細かい溝が入っています。この溝の中に水が入って排水しにくいタイヤになっています。雪の上やシャーベット状の路面を走るじゃないか、と言われますが走行速度が違いますからね。

雪の上などを夏タイヤの時と同じ速度で走る方はいないはずです。

濡れた路面でスリップすると、想像以上に滑っていくので注意してください。道路の白線の上やマンホールなどがきっかけでスリップ事故がよくあります。

濡れた路面が苦手だということを常に意識した運転がスタッドレスタイヤの場合は必要です。

オールシーズンタイヤについて

グッドイヤーがTVCMでオールシーズンタイヤを宣伝しています。オールシーズンタイヤはどうなのか?と思われている方も多いのではないでしょうか?

雪の降る地域でのオールシーズンタイヤはおすすめしません。太平洋側や九州などの、めったに雪が降らない地域の方であればいいと思います。

大型トラックなどはオールシーズンタイヤを使っています。11月に新品交換してそのまま1年で履きつぶします。つまり、翌年の11月にはまた新品に交換するというサイクルで使っています。

トラックのオールシーズンタイヤは、新品のうちはスタッドレスタイヤです。冬を過ぎて夏前くらいになると夏タイヤのトレッドパターンになる設計になっています。面白いでしょ。

しかし、乗用車の場合は1年で履きつぶすことはできません。新品の冬はいいでしょうが、ひと夏を越え次の年の冬に、スタッドレスとしての性能があるかどうかが疑問です。ドライバーの意識の中では「オールシーズンタイヤだ」という安心感から雪の上を走ってしまうことも考えられます。

乗用車のオールシーズンタイヤは、雪がほとんど降らない地域の方が雪にも対応できるというレベルのものだと思ってください。

雪道はやはり専用のスタッドレスタイヤを使いましょう。

まとめ

スタッドレスシーズンがやってきました。

装着は早めにしましょう。あなたが自分で交換する場合は自分のタイミングでいいですが、新品購入やショップで交換を頼む場合は待ち時間が増えるだけなので早めの装着がいいです。

スタッドレスタイヤの寿命は5年を目安にして、残溝を中心に判断しましょう。スタッドレスタイヤとしての限界(スリップサイン)が出たら新品に交換してください。

スタッドレスタイヤはその特性から燃費が下がります。とはいえ、早めに装着して早めに外すようにすれば気にするほどではありません。

新品購入を検討されている方は特に早めに購入または予約を入れましょう。
スタッドレスタイヤは欠品することがあります。想像してなかったような雪の降り方をした場合によくあります。

いかがだったでしょうか?
スタッドレスタイヤの装着や購入は早めにした方がいいということがわかっていただけたでしょうか?

雪が降ると夏タイヤでは走れません。
スタッドレスタイヤでは、雪のない道でも燃費は下がりますが走ることができます。

今年は寒い日が多くなるとの予報が出ています。
早めの対策で安全運転をしてください。

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