今年も残すところ1ヶ月あまりになりました。
スタッドレスタイヤの交換は終わっていますか。
毎年、タイヤ交換の時期になるとタイヤが外れたり、取り付け方が間違っていたりする車を見かけます。
タイヤ交換で注意するべきポイントを3つ記事にさせていただきます。
ナットの向きを間違わないように
最近の車は貫通ナットを使っている車が少なくなっています。
ほとんどの車はアルミホイールになっているので、デザイン的に袋ナットを使っています。
貫通ナットを使っているのは軽トラとかハコバン、ホイールキャップのついた車などですね。
ホイールを取り付けるナットには向きがあります。
貫通ナットだとどちらからでも取り付けることができるので、よく間違えてつけているかたがいます。
先の尖っている方がホイール側になるので間違えないようにしてください。
ホイールの穴の中に食い込んでいくのが異常に思えるかもしれませんが、ナットの先端がホイールの穴に入っていくことによってホイールを正しく中心に取り付けることができます。
逆に取り付けると、ナットの平面でホイールを押さえつけるのでそれが正しいと思い込む方もいらっしゃいますがホイールがハブの中心につかないのでハンドルがブレたり振動が出てきたりします。
振動などでナットが緩んでタイヤの脱落がおきる可能性があります。
貫通ナットは向きに気をつけましょう。
ホンダ純正ホイールは専用ナット
ホンダの純正ホイールは専用ナットになっています。
スタッドレス用に社外のホイールを使う場合は、汎用のナットに交換しなければなりません。
ホンダのナットは球面座面になっています。
ホイールと接触する部分が丸くなっているのでホンダ以外のホイールには使うことができません。
ホイール側も球面になっているので、汎用のテーパーナットを使うこともできません。
ホンダ純正ホイールには専用ナットを使い、ホンダ専用ナットは純正ホイール以外には使わないようにしてください。
社外の鉄ホイールの中には、ホンダ純正ナットに対応しているものもありますが、基本的には汎用のテーパーナットを使うようにしましょう。
トヨタ純正のストレートナット(平面座)
トヨタのアルミホイールも専用ナットを使っているものがあります。
ホイール側がストレートになっているので、汎用ホイールを使う場合はナット交換が必要です。
別にナットを用意した場合は車にのせっぱなしがいい
ホンダ車のタイヤ交換の時にナットが無くてタイヤ交換ができない場合があります。
タイヤは積んできても、ナットのことを忘れてしまったり、そもそもナットが別に必要になるなんてことも知らない方もいらっしゃいます。
この3カ所あたりにしまってあれば、タイヤ屋さんもすぐに見つけてくれますよ。
- スペアタイヤ
- グローブボックス
- シートの下
スズキは締め付けトルクに注意
スズキのホイールはナットの締め付けに少しばかりコツが必要です。
いつまでも規定トルクにならずに、締めすぎになることがあります。
整備士であれば、手に伝わるボルトの伸びを感じ取って締めすぎることはないですが、タイヤの取り付けに慣れていない方は締め付けすぎてボルトを折ったり伸ばしてしまうことがあります。
低トルクでボルトの伸びを感じることもあるので、スズキは注意が必要です。
コツは指定トルクまでイッキに締めるのでは無く、指定トルクになる手前で力を抜いてゆっくりトルクをかけます。
「力を抜く」ことでボルトの伸びを抑えながら指定トルクで締めるのがスズキ車のタイヤ交換のコツです。
タイヤ交換のまとめ
タイヤ交換で注意するポイントを3つ書かせていただきました。
- ナットの向き
- ホンダは専用ナット
- スズキの締め付けのコツ
タイヤ交換ではトルクレンチを使うのは言うまでもありません。
ホームセンターで売られている安いものでも構わないのでトルクレンチを使いましょう。
ホイールナットの締め付けトルクは、一般的に普通乗用車では90~110N・m(9~11kgf・m)、軽自動車では70~90N・m(7~9kgf・m)といわれています。
わからなければディーラーに問い合わせるとすぐに教えていただけます。
ホイールと車の間にスペーサーを使うのはやめてください。
ナットの緩みの原因になります。
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