【ダイハツ不正】全車出荷および販売を停止 エンジンチューニングまでやってた 不正は174か所!

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ダイハツの衝突安全性の試験の第三者委員会からの報告により、25の試験項目において174か所も不正があったことが発表されました。

これによってダイハツは、新車の出荷と販売を停止しました。

車種の範囲は【全車】です。

つまり、ダイハツの車は当面販売はしないということになります。

ダイハツはトヨタの100%子会社なので、その影響はトヨタにも及びます。

トヨタにOEM供給している車も販売することはできませんし、マツダやスバルへのOEM供給も停止されます。

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エンジンの不正

エンジンの不正はこのまま市販してくれればいいというようなものもあります。

もちろんダメなのはわかるのですが・・・。

  • シリンダーヘッドの下部を研磨して燃焼室容積を少なく加工した
  • スロットルボディの径を拡大加工した
  • 作動角の大きいカムシャフトを特注して使用
  • 吸気ポート及び排気ポートを研磨した
  • ハイオクガソリンを使用
  • ECUのROMをハイオク用に書き換え点火時期を早めた

タイプR の出来上がりです。

エンジン出力が足りないのでチューニングして検査を通していたようです。

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エアバッグの不正

調査の最終段階で、ダイハツ・ムーヴ、ダイハツ・キャスト/トヨタ・ピクシスジョイ、ダイハツ・グランマックス/トヨタ・タウンエース/マツダ・ボンゴのエアバッグに関する試験において、量産品と同じ「エアバッグ展開コンピューター(ECU)」が使われていなかったという不正が判明いたしました。

ダイハツHPより引用

試験用のECUで検査を通していたみたいです。

つまり市販された車についているECUで検査していなかったということです。

のちの検査では「問題なかった」らしいですが、それなら最初から「市販品で検査しろよ」ってことですよね。

不正の車はどうなるのか

報告書を見ると考えられないくらいの不正が行われています。

  • 排ガスの測定において新品の触媒と交換した
  • エンジンオイルが冷えないようにガムテープでふさいだ
  • 断熱テープなどをつかって冷えないように対策した
  • 実測値を読み込んで報告せずに隙をついてメモを読み上げた

など。

衝突安全検査においては、ダイハツが独自の検査では「安全性に問題はない」とのことですが、以上のような不正があったのをオーナーが納得できるわけないです。

とりあえず中古車としてはガッツリと価格が下がることは確実です。

さらに、制動装置でも虚偽記載での不正(82件)があったとのこと。

中古車で売られている車はどうなるんだろ?

ディーラーだけじゃなくて中古車を扱っている業者も打撃を受けるんじゃないだろうか?

「安全性に問題はなかった」といわれても、買う側はイメージ悪いですよね。

国土交通省より

報道発表資料:ダイハツ工業(株)の型式指定申請における不正行為の報告について – 国土交通省

国土交通省は自動車技術総合機構などによって現行車種の基準適合性の検査をします。

その後、販売という流れになると思いますが、検査までは時間がかかるでしょう。

とりあえず21日に立ち入り検査をするようです。

トヨタ株が下がる

ダイハツはトヨタの100%子会社ですから、影響はトヨタに及びます。

記者会見のある午後から急落しました。

ダイハツ・・・やばいんじゃない?

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