サビて固着したディスクローター交換

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サビて固着したディスクローター交換が2019最後の仕事です

ローターはサビが出だすとなかなかきれいにさびは取れません

交換するのが最善の方法なので交換しちゃいます

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ブレーキ面が錆びたディスローターはパッドの摩耗を早める

あなたのブレーキは、こんなディスクローターになってませんか?

おもに外周部分に注目してください
ブレーキパッドが接触してる面積が錆びて3/4になってます

これでは本来の制動力は出ません

止まらないということではありませんが、本来はメーカーが車両の重量に対してどのくらいの制動力が必要なのかを設定してディスクローターの大きさやディスクパッドの大きさを決めて作ってます
つまり、この車両の場合はメーカー設定の制動力は出てないということになります

安心して乗るためには交換することが望ましいですね

万が一の時に止まる手段はブレーキしかありませんから

ブレーキは熱交換器

ブレーキの役割は熱交換器です
すべてのブレーキと言われる機能は熱交換器なんです
モノが動く運動エネルギーを制動力をかけて熱エネルギーに変え大気中に放出する機能がブレーキです

自転車でも自動車でも飛行機でも同じです

ジェットエンジンなどの逆噴射は違いますよ

機械的な制動力 = 熱交換器 です

ローターが錆びる原因

水に濡れる・雪の降る地方でよくある冬の路面凍結防止剤などが主な原因ですが、いちばんの原因は熱です

凍結防止剤は簡単に言うなら塩です

ブレーキは熱交換器と書きました
ブレーキディスクは鉄の鋳物で出来ています
ブレーキローターの温度は高い時で300度くらいになります

鉄を熱するとどうなると思いますか?

酸化しますね
酸化とは錆びることですね

水に濡れ凍結防止剤がついて高温の熱が加われば錆びるのは当然です

純正ではなく社外ディスクローターに交換

ディスクローターは社外品がお得です
すべてではないですが、純正品の 1/2~1/3 くらいで新品が買えます

今回使ったローターはディクセルを使いました

DIXCEL | 株式会社ディクセル
ディクセルは日本の高性能ブレーキパッド&ローターブランドです。"DIXCEL"という名前は「優れた(Excellence)」と「減速力(Deceleration)」という2つの言葉を融合させたものです。

国産から輸入車まで幅広いラインナップがあるブレーキメーカーです

今まで何十台ものディスクローターを交換してきましたが一度もトラブルのない信頼できるメーカーです
私の中では社外ローターはディクセル一択のイメージです
サーキット走行でも割れたり歪んだりしたことはないです

社外ローターと純正の違いは設計思想だと思います

ディクセルなどの社外メーカーのローターは摩耗する

ブレーキの社外メーカーは何社かありますが、そのすべてに言えるのが『摩耗が早い』ということです

ヨーロッパ車にも同じことが言えるのですが、ディスクローターの摩耗は国産純正品の体感で2倍くらいだと思います

それは設計思想にあると思われます

向こうの考え方は『ローターはブレーキパッドと同じように摩耗することによって制動力を上げる』ということです
ヨーロッパ車などの輸入車のホイールがブレーキダストで真っ黒になってるのを見たことが無いでしょうか?
国産車であれほど黒くホイールが汚れたらクレームです
しかも、ホイールについた汚れはなかなか落ちません

ディスクローターが摩耗してるために鉄分が多く、ホイールに刺さるように汚れるためです
国産は汚れませんね

国産の場合ディスクローターは消耗品という概念は少なくて、輸入車の場合は完全に消耗品と割り切って作ってるイメージです

定期的に交換して新しいパーツを使った方が安心です

交換方法

あえて交換方法の画像を載せるのはやめてます

知識の乏しい方が画像を頼りに作業することを避けるためです
画像をもとに作業ができるくらい簡単ですが、作業ミスが重大な事故につながります。

交換方法はいたって簡単です

ホイールを外してブレーキが触れる状態にします

ブレーキキャリパー&キャリパーサポートを取り外します
ブレーキキャリパー&キャリパーサポートは一緒にに外すこともできますが、スライドピンへのグリスアップもした方がいいのでできれば別に外してメンテしましょう

キャリパーなどが無ければローターは外れます

今回はローターがハブに固着にしてたのでローターをハンマーで叩いて外しました

組付けはこれの逆で組み付ければOKです

簡単な作業ですが大切なブレーキなので自信が無ければ専門家に任せた方がいいと思います

どのくらいの頻度での交換になるのか

私が思うのにはブレーキパッド2回交換でローター1回の割合かと思います

輸入車は10万キロくらいで1回目のローター交換のイメージです

国産車はサビてなければ10万キロでも無交換で大丈夫ですが、サビなどで今回のように社外ローターに変えた場合は社外ローターからの走行距離で10万キロが目安かと思います

ディスクローターのサビはブレーキパッドでは落とせない

雨の日に走った後、うっすらとローターが茶色く錆びてる場合があります
そのくらいなら走れば落とせますが、画像のようにザラザラに錆びてしまっていてはパッドでは落とせません
むしろディスクパッドの方がサビで削られてしまいます

サビよりもパッドの方が柔らかいからです

サビで削られたパッドは摩耗が早まる

サビで削られたパッドは削られてない部分の方が段差がついて高くなってるので、その部分の面圧が上がります
面圧が上がるとその部分だけで強く制動力を得るのでパッドの寿命が短くなります

ローターへの接触面積も減ってるのでブレーキを強く踏む必要もあることからさらにパッドの減りは早くなります

まとめ

ブレーキは車など動くものを止める大切な部品です

錆びてしまったら元に戻るということはありません

タイヤ交換などの時に点検してこのように錆びていたら交換するようにしてください
特に軽自動車は錆びやすいように感じます

融雪剤などをまくこれからの季節はサビが発生する原因が多くなります
洗車などで予防はできますが寒い季節に洗車の頻度を上げるのはなかなかむつかしいと思います

こまめな点検で早めに対処できればディスクの交換をすることなく対処できることもあるので点検を怠らないようにしましょう

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