スピードプレイペダルは、セッティング範囲が広くひざを痛めにくいので愛用者も多いと思います。
スピードプレイに限らず、常に回転するペダルはグリスアップが欠かせません。
スピードプレイユーザーの方、グリスアップしてますか?
スピードプレイのグリスアップはとても簡単なので、グリスアップをしたことがない方は参考にしてください。
シマノなどのように、クランクからぺダルを外す必要もないですよ。
グリスアップの推奨距離は3.000㎞です。
普通の使い方なら1年に1度ですね。
グリスアップさえしていれば、ベアリング交換することなく、ペダル寿命まで使い続けることができるはずです。
スピードプレイペダルのグリスアップの方法を動画と合わせて解説します。
ぜひご自分で出来るようになってください。
スピードプレイペダルのベアリングはシールドベアリング
スピードプレイのベアリングはシールドベアリングを使っています。
シマノはカップ&コーンです。
カップ&コーンは分解してグリスアップしますが、スピードプレイは小さなプラスネジを外すだけなのでグリスガンさえあれば誰でもできます。
スピードプレイはグリスが流れ出てしまうことはないですが、グリスが水分で乳化したり劣化するので、性能維持のためにはグリスアップは欠かすことはできません。
グリスアップで用意するモノ
スピードプレイペダルのグリスアップで必要なものは3つです。
- 小さいプラスドライバー (#1)
- グリス
- グリスガン
この3つがあれば簡単にグリスアップができます。
グリスガンは専用品もありますが、今回は使いません。
入手しにくいし、グリスの管理が面倒くさいからです。
個人で使うにはグリスの量が多すぎます。
そこで、使うのは 【AZ】の「ちっこいグリースガン」です。
グリスを圧入することができれば、グリースガンじゃなくてもシリンジでも可能ですが、先端が細くないとグリスがはみ出てしまうので「ちっこいグリースガン」の方がいいと思います。
ペダルだけではなくて、自転車全体のグリスアップに使えるので一つあると便利ですよ。
プラスドライバーは#1のものを使います。
一般的なドライバーは#2なので、ひとつ小さなものです。
グリスは何でもいいのですが、リチウムグリス以上の性能のものを使ってください。
今回は『ウレアグリス』を使います。
グリスアップのやり方
スピードプレイペダルの外側にある小さなプラスネジを外します。
プラスチックのスリーブに入っているだけなので、簡単に緩めることができます。
ネジを外して、グリースガンを差し込み、ペダル側に押し付けながらグリスを注入します。
作業のポイントは『グリスガンをペダルに押し付けること』です。
押し付け方が弱いと、注入口からグリスが出てしまいます。
グリスを遠慮なく入れてください。
すると、シャフト側がら黒いグリスが出てきます。
黒いグリスは古いグリスなので、新しいグリスに入れかわればグリスアップは完了です。
あたらしいグリスで古いグリスを押し出すということですね。
入れ終わったら、はみ出たグリスなどをきれいに拭き取り、プラスネジを取り付ければグリスアップは完了です。
カンタンでしょ。
シャフトを抜いたり、ベアリングを外したりすることがないので、自転車につけたままでグリスアップをすることができます。
これなら3.000㎞ごとにできるメンテナンスですよね。
グリスアップ動画
動画も用意しましたのでご覧ください。
スピードプレイのグリスアップに「ちっこいグリースガン」が向いている理由
ちっこいグリスガンは、ガンの後ろ側にバルブがあるのでスピードプレイのグリスアップには最適です。
バルブを手のひらで押すことで、ガンも押し付けることができます。
純正はガンを押し付けながらレバーを引くので押し付けるのに力を使います。
純正よりもやりやすいですよ(笑)
スピードプレイペダルに最適なグリスとは
自転車のグリスで最も重要なことは『水に強い』ことです。
潤滑性能よりも水に強いことを私は重視しています。
人間の力が、潤滑力を超えるとは思っていません。
シャーシグリスでも、リチウムグリスでも自転車では十分な潤滑性能です。
「雨の日は走らないよ」とか「グリスアップが趣味」の方であれば安いグリスでも十分です。
しかし、乳化に関しては高級グリスの方が優れています。
ペダルは自転車の中で最も低い位置にあるベアリングです。
濡れた路面を走れば、前輪の跳ね上げた水がかかるので特に水に強いグリスがいいです。
スピードプレイではこのように書かれています。
船舶用ホイールベアリンググリースなどの合成の防水グリースが最適です。 スピードプレイは、工場で防水ベアリンググリースを使用しています。薄い粘度のグリース、スプレー潤滑剤、オイル、または乾式(PTFE)潤滑剤をペダルベアリングに使用しないでください。損傷する恐れがあります。
https://brand.intertecinc.co.jp/qa/speedplay/speedplay-ultralightaction/5647/
スピードプレイペダルで、適切なメンテナンスができていればベアリングを交換する必要はないと思っています。
定期的なグリスアップでペダル寿命まで使い続けることができるはずです。
まとめ
自転車のグリスアップで最も簡単にできるのがスピードプレイペダルのグリスアップだと思います。
スピードプレイペダルのグリスアップで必要なのは先端の細いグリスガンです。
AZの【ちっこいグリースガン】がおすすめです。
使用するグリスは水に強いものを使いましょう。
グリスアップは3.000㎞ごとで1年に一度で行いましょう。
自転車に取り付けたままでもグリスアップはできるので、グリスガンさえあれば手軽に作業することができますね。
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