【シマノ】ブレーキキャリパーの注油箇所 デュラエースキャリパー

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シマノのブレーキキャリパーのメンテナンスで特に注意する部分があります。

それはブレーキアーチがスライドするためのローラーです。

デュラエースはベアリングを使用していますし、アルテグラなどはローラーの上をアーチがスライドしています。

砂などがたまりやすく、サビたりすると動きが悪くなるので注油は欠かせません。

デュラエースをモデルにしてご紹介します。

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シマノのブレーキアーチはローラーの上で動いている

画像の矢印の部分にローラーが入っています。

ブレーキアーチの片側は反対側のブレーキアーチの上で動きます。

分解した経験がないので聞いた話ですが、デュラエースではベアリングを使っているそうです。

アルテグラ以下はただのパイプをローラーとして使っています。

この構造で、ブレーキの引きの軽さを実現しているんですね。

旧型デュアルピボットと新型の比較
旧型デュアルピボットと新型の比較

旧型のデュアルピボットと比べても、正面からは違いが分かりにくいですが、上から見ると構造の違いがよく分かります。

新型デュアルピボットブレーキキャリパー
新型デュアルピボットブレーキキャリパー
旧型デュアルピボットブレーキキャリパー
旧型デュアルピボットブレーキキャリパー

この部分は汚れがたまりやすく、洗車をするときは特にきれいにしたい部分です。

洗車で落としきれない汚れは、パーツクリーナーなどできちんと落として、オイルで潤滑させるようにしてください。

オイルをさすだけでキャリパーの引きの軽さが実感できるはずです。

ブレーキワイヤーのコーティングに、引きの軽さを頼るのではなく、ポイントを押さえたメンテナンスで引きの軽さを体感することができます。

自転車で使うオイルは水置換性のあるオイルがおすすめ

ローラーの汚れを洗車で落とすと、水が入ってしまうのでパーツに対してはいいことではないです。

そのまま普通のオイルを注油すると、オイルが水で押し出されるので意味がありません。

エアーで水を吹き飛ばすことができればいいのですが、一般的にコンプレッサーを持っておられる方は少ないはず。

なので【水置換性】のあるオイルを使いましょう。

水置換性とは、水の膜の下に入り込む性質があるので、ベアリングやローラーなどの細かい場所に入り込んだ水を追い出して、さらに潤滑するので非常に便利です。

自転車のメンテナンスで欠かせないのが【水置換性】のオイルです。

あなたが使っているオイルは水置換性のオイルですか?

水置換性はもちろん、潤滑性能でも優れた【ワコーズ メンテルーブ】がおすすめです。

これ一本で、自転車のオイルが必要な部分のすべてをカバーすることができます。

剛性を上げるための構造

新型と旧型の比較
新型と旧型の比較

新型のブレーキキャリパーは旧型より剛性がかなり上がっています。

ブレーキをかけた時にいちばん力がかかるブレーキシューです。

ブレーキシューに近いところに支点があるこの構造は、ダイレクトマウントフレームと同じ構造だということがわかると思います。

ダイレクトマウントフレームは、フレームにキャリパーの支点がありますが、そうでないフレームの支点は取り付け部分であるセンターシャフトになります。

それが旧型のブレーキキャリパーですね。

自転車のキャリパーブレーキは、ブレーキシューに力がかかるとキャリパーのアーチは支点を中心にしてシナリます。

ブレーキキャリパーはテコの原理を使っています。

なので、力点・支点・作用点のそれぞれの距離が近いほど剛性が上がるわけですね。

ブレーキキャリパーの剛性が上がれば、制動力もコントロール性もよくなります。

旧型のブレーキを使っている方は、新型のブレーキキャリパーに交換するだけでブレーキ性能が上がりますよ。

コントロール性もアップグレードするので、キャリパー交換はおすすめです。

まとめ

ブレーキキャリパーの注油箇所について記事にしました。

シマノのブレーキキャリパーは新型になって【ダイレクトマウント】構造で剛性アップしています。

左右のキャリパーが接触する部分はローラーによってスムーズに動きます。

このローラーに注油をしていないと、サビたり固着して動きが重くなることもあるので忘れずに注油してください。

注油するオイルは水置換性のある【ワコーズ メンテルーブ】がおすすめです。

まだ一度もオイルをさしたことがない方は、すぐにオイルアップしましょう。

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