新型デュラエースが発表され、ホイールも12速で新たに発売されました。
11速カセットとの互換性がいちばん気になるのではないでしょうか。
- デュラエースホイールには12速カセットしかつかない
- 新型アルテグラホイールは11速と12速の兼用
ということになります。
11速ユーザーは「どうせなら新型デュラエースホイールがいい」と思っても、コンポを12速にしなければダメです。
「11速では新しいホイールが使えないのか?」というと、アルテグラなら11速を使うことができます。
「11速だけど将来12速にしたい」という方は、とりあえずアルテグラを買っておけば問題ないでしょう。
デュラエースホイール & アルテグラホイール
デュラエースホイールはリムハイトで3種類、タイヤのタイプで2種類、ブレーキモデルで2種類のブランド展開となっています。
アルテグラはリムハイトが3種類で、ディスクブレーキモデルのみです。
アルテグラにはリムブレーキモデルの設定はありません。
デュラエースもアルテグラもカーボンリムになって、アルミリムは採用されていません。
ディスクブレーキになれば、アルミリムを使わなくても問題ないですからね。
11速でリムブレーキユーザーの方は、残念ながらデュラエースもアルテグラも使うことはできません。
9270デュラエースホイール
リムハイト | ブレーキタイプ | タイヤタイプ | 前後重量 |
---|---|---|---|
60mm | ディスク | チューブラー | 1437g |
60mm | ディスク | チューブレス | 1609g |
60mm | リム | チューブラー | 1449g |
50mm | ディスク | チューブラー | 1332g |
50mm | ディスク | チューブレス | 1461 |
50mm | リム | チューブラー | 1309g |
36mm | ディスク | チューブラー | 1154g |
36mm | ディスク | チューブレス | 1350g |
36mm | リム | チューブラー | 1286g |
参考価格は「ワイズロード」のものです。
シマノのリムブレーキのカーボンホイールはデュラエースだけになりました。
クリンチャーリムはチューブレスリムと共通なので、クリンチャータイヤももちろん使えます。
リムブレーキはチューブラータイヤのみの設定です。
デュラエースのリムブレーキモデルで組んだ場合、シマノのホイールではチューブラー以外の選択ができません。
リムブレーキコンポでクリンチャーを使いたい場合は、社外メーカーのホイールしか使えないということになります。
8170 アルテグラホイール
リムハイト | ブレーキタイプ | タイヤタイプ | 前後重量 | 参考価格 |
---|---|---|---|---|
60mm | ディスクブレーキ | チューブレス | 1649g | 157300円 |
50㎜ | ディスクブレーキ | チューブレス | 1570g | 157300円 |
36㎜ | ディスクブレーキ | チューブレス | 1488g | 157300円 |
アルテグラはリムブレーキ用リムがありません。
11速コンポのリムブレーキに乗っている方は、デュラエースとアルテグラホイールを使うことはできません。
ホイールの選び方 リムハイト
「3種類のリムハイトのどれを買っていいかわからない」
安い買い物じゃないから失敗したくないですよね。
60㎜はタイムトライアルや、平坦メインの使い方になるので、タイムトライアルをやる方なら60㎜です。
60㎜はTTだけしか使えないということはないですが、ストップ&ゴーが多い町なかや上りが多い場所だとアドバンテージしかありません。
ということで、ほとんどの方は50㎜か36㎜で悩むと思います。
2つの選択で悩んだら50㎜でOKです。
「36㎜の方が軽くてヒルクライムに強い」のは確かですが、50㎜で上れないかというとそんなことはありません。
36㎜に比べて50㎜の方が剛性が高いので、軽い以上のメリットもあります。
ただ、50㎜は36㎜に比べて横風に弱いですが、最近のリムは横風を受け流すので、心配するほどでもないと思います。
それぞれ得意な部分と不得意な部分があるので迷いますよね。
リムハイトの良いとこどりする組み合わせもあります。
それは、フロント36㎜でリヤに50㎜を使う組み合わせです。
リヤに60㎜でもいいんですが、上りに入ると60㎜は重いですから50㎜の方がいいと思います。
横風の影響を最小限にして、エアロ効果も得られる組み合わせになります。
11速と12速カセットの互換性
「11速の今のホイールを使って12速にしたい」
コンポが新しくなるたびにホイールを買い換えるなんて、ユーザーの負担が大きすぎます。
10 → 11速になった時がこのパターンでした。
「11速にするならホイールを買い換えないといけない」
新型の12速では、11速のフリーハブに12速のカセットをつけることができます。
10速から11速になった時のように、ホイールも交換しないとカセットがつかないということはありません。
ホイールをアップグレードしようと考えている方は「どうせなら12速モデルを買っておこう」と思いますよね。
そこで候補にあがるのが【デュラエース】なのではないでしょうか?
残念ながらデュラエースのホイールに11速のカセットはつきません。
デュラエースは12速のカセット以外の取り付けは不可です。
アルテグラは11速と12速の兼用ですが、ディスクブレーキにしか対応していません。
ディスクブレーキに乗っている11速ユーザーの方が、将来のグレードアップに対応させるならアルテグラの選択しかありません。
デュラエースのフリーハブはチタンからアルミへ
11速と12速カセットの互換性が無いデュラエースのフリーハブは、チタン製からアルミに変わりました。
今までチタンを使っていたのは、アルミのフリーボディだと、カセットがくいこんでしまうからだったのですが、アルミにしたということは対策がされているのでしょう。
フリーボディの材質以外では、フリーハブのラチェット構造も変わりました。
DTのスターラチェットに似た構造で、2枚の円盤状のラチェットがすりあう形で噛み合います。
今までは3つの爪で噛みあう構造でしたが、新型のラチェットはは接触面積が増え、駆動効率が前モデルと格段に良くなっています。
ベアリング形式は今まで通りのカップ&コーンなので、メンテナンスさえすれば一生使い続けることができます。
アルテグラはスチールフリーハブで11速にも対応
デュラエースホイールは12速のカセットしか取り付けることができませんが、アルテグラは11速のカセットにも対応しています。
フリーボディの材質は鉄で、デュラエースのようなラチェット機構ではなく、旧モデルと同じラチェット機構です。
これからホイールのグレードアップの中心は、11速が使えるアルテグラになる予感しかありません。
ハブはもちろんカップ&コーンです。
ハブのメンテナンスとスポークテンションを管理すれば一生使えるホイールです。
まとめ
新型のホイールは、デュラエースと同時にアルテグラもモデルチェンジしました。
デュラエースは12速のみの設定で、アルテグラは11速と12速の兼用です。
アルテグラは11速と12速の兼用ですが、ディスクブレーキのみの設定なので10速や9速でもスルーアクスルのディスクブレーキであれば使えると思います。
スルーアクスルは12㎜でクイックレリーズのディスクブレーキには対応していません。
ショップでは予約受付をしていますが、予約枠の取り合いのようになっているという話も聞きます。
12速を検討している方は、予約だけでも早めにした方がいいと思います。
ワイズロードでも予約を受け付けているので相談してみてください。
ワイズロードで予約すると11月上旬入荷予定となっているので、2022年のスタートに間に合いますよ。
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