ツヤ出しに優れた液体ワックス ポリマックスを使ってみた感想

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サイクリング中に突然の雨に降られたので洗車です。

洗い終わってからいつもなら『ワコーズ バリアスコート』を使うのですが、今回は違うWAXを使ってみます。

【ポリマックス】という商品名の液体WAXです。

これがかなりいい艶が出るんですよ。 マジで(笑)

実はこのポリマックスは20年くらい前のものです(多分)
ほぼ記憶にないものだったのですが、ひょんなことから発掘してしまったので「使ってみよう」ということになりました。

液体が固形化しているとか、変質しているとかもなく「20年もの間放置されていても大丈夫なのか?」という実験です(笑)

ポリマックスは今でも販売されています。
パッケージは変わっていますが、販売会社が同じなので同一製品です。

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すべての色に使えるポリマックス

ポリマックスはすべての色に対応しています。
「シルバーコート」という製品も出ていますが、色を選ばずに使える液体WAXがポリマックスです。

発売当初に買ったのが今持っているものになります。
白などは水アカがついてしまうので、水アカ取りの微粒子コンバウンドがついたセットでの販売でした。

今はポリマックスのみの販売になっているようです。

私は洗車マニアで、マイカーの洗車が大好きでした。
洗うたびにWAXをかけていたのでWAXにはかなりこだわりがあって、成分には「カルナバ」を使っているもので研磨剤の入っていないものを使っています。

固形のカルナバ系WAXを使っていたのですが「もっと簡単にWAXがけができないものか?」と思ってた時に発売されたのが『ポリマックス』です。
ポリマックスは『カルナバ』系のワックスです。

洗車して水を拭きあげる時に、拭きあげの時のウエス(タオル)にポリマックスをつけて塗り広げ、その後乾いたタオルで磨けば一連のWAXがけが終わります。

固形WAXよりはるかに簡単だったので、しばらく使っていたのですが、固形WAXに比べて耐久性と水のハジキ方が弱かったので固形WAXに戻りました。

やっぱり固形WAXの方が、水ハジキも気持ちいいですし耐久性もあります。

使わずにおいていたものが今回発掘されたので、自転車に使ってみました。

結果は『マジでいい』です。
こんなにいいWAXだとは思いませんでした。

簡単なのはバリアスコートだが、ツヤはポリマックスのほうがいい

限りなく透明なツヤのポリマックス
透明なツヤのポリマックス

作業性で簡単なのはバリアスコートです。

バリアスコートは、洗車後に水を拭きあげ(拭きあげなくても使えますが)てから、少量スプレーし、伸ばすようにカラ拭きすれば表面にガラス状のコーティングができます。

しかも汚れも浮かせて落とせるのがバリアスコートの特徴なので、自転車のコーティングでは圧倒的にバリアスコートの方が良いと思います。

しかし、ポリマーコートのツヤはバリアスコートよりはるかにいいです。

バリアスコートのツヤはごく普通のツヤに見えるのですが、ポリマーコートのツヤは透明なんですね。
非常にわかりづらい表現で「ナニ言ってるの?」って思われるでしょうが、なかなか表現しにくい透明感なんです。

画像の塗装はラメ塗装なのですが、ラメがきれいに浮き上がってくるのがポリマックスのツヤです。

バリアスコートは、クリアのツヤは出るのですが、その下のラメの輝きがここまで出ません。

ロングランで売れ続けているのにはワケがある

透明感があるのでラメ塗装が映える
ラメがくっきりと浮き上がって映える

20年以上前の製品なのですでに売ってないだろうと思ったらまだ販売されていて驚きました。

私が言うよりもレビューを見てもらった方が早いかもしれませんが【ツヤが出る】というレビューは私も実感できます。
サクラでも大げさでもない本当のレビューだと思います。

私が自動車で使っていた塗装の色は白です。
ソリッド系の色では、このツヤは実感できません。

私が使っていた当時はツヤに満足したという記憶はありませんから。
そのせいで使っていなかったのかもしれません。

しかし、自転車のような特殊な塗装だとはっきりとわかります。

自転車の塗色って車とはぜんぜん違いますよね。

メタリックも車とは違って粒子が大きかったり、粒子の配合が多かったりしてどちらかというとギラギラ感のある塗色です。

ロゴだけメタリックとか、色の変わる『カメレオン』なども自動車ではカスタム塗装でしかない塗色がロードバイクには普通にあります。

最近の車の塗色も、マツダをはじめ「キャンディ」系など、カスタム塗装に近い塗色のものが出てきています。

こういった塗色ではクリアーのツヤが非常にわかりやすくなるはずなので、レビューではでツヤを絶賛するものが多いのではないかと思います。

透明なツヤを出して、クリアーの下にある塗料の色を引き出すことができるのがポリマックスの特徴です。

昔はソリッド系の車が多かったので、ポリマックスのツヤの良さに気がつきにくかったのかもしれませんね。

作業方法は指定の方法でやっていません(笑)

クリアに透明感がでる
伝われ!透明感!

ポリマックスは、洗車後の水を拭きあげるウエス(タオル)に少量つけて、残った水と一緒に塗り伸ばす作業になります。

今回は、水を拭きあげ、その後乾いたウエスでポリマックスを塗った後にさらに乾いたウエスで拭きあげています。

つまり、一般的なワックスがけと同じ工程です。

自転車のフレームではこの方がやりやすいのではないかと思いますね。

塗ったポリマックスが乾いてしまうと拭きあげに時間がかかるので、速やかに拭きあげることが必要ですが、自転車は面積が小さいので全体に塗ってすぐに拭きあげれば大丈夫です。

汚れ落ちはほぼ無い

バリアスコートでのコーティングだと、拭きあげのウエスに洗車で落としきれなかった汚れがつくのですが、ポリマックスではほとんど汚れがつきません。

汚れ落ちの効果はほぼないと思います。

ポリマックスは「カルナバ」系の製品です。
固形WAXでもそうですが、カルナバは汚れを落とす効果がかなり弱いです。

クランク周りやチェーンステー、変速機周りが汚れていたら「パーツディグリーザー」できれいに落とす必要があります。
バリアスコートだと、残った油汚れも一緒に落とせるだけの洗浄力があるので楽なんですけど。

スプレー式の方が使いやすい

液体のボトルのものはウエスにつけて塗り伸ばす作業になります。

自転車のように複雑な形をしていると、バリアスコートのようなスプレータイプの方が使いやすいはずです。

ポリマックスにはスプレー式もあるのでこちらの方が使いやすいと思います。

ひょっとすると、スプレーだと汚れに直接かけることができるので、油汚れも一緒にきれいにできるかもしれませんね。

ポリマックスの作業

ポリマックスの作業を動画でご覧ください。

動画での私の作業方法は本来のポリマックスの作業方法とは少し違います。
ポリマックスは洗車後の水を拭き取る時に同時にワックスがけができるという製品です。

ボディが濡れたまま軽く絞ったタオルにポリマックスを適量染み込ませ、撥水するまでよく擦ってください。
中略
撥水が確認されたらすぐにふき取ってください。

ポリマックス製品説明より引用

ワックスの効いていない塗装に上のような使い方をすると、今まで水をはじいていなかった部分に撥水効果が出てきます。
その後すぐにふき取ると、残った水分と一緒に拭きとってしまうので撥水効果が思ったほどに得られません。

そういったことから私は原液を塗装に薄くのばす方法で作業しています。

注意点は『塗ったらすぐにふき取る』ことです。
完全乾燥させてしまうとポリマックスが拭き取りにくくなります。
その場合は再度ポリマックスを塗って拭き取ればいいのですが、手間だけが増えるので塗ったらすぐにふき取りましょう。

ふき取りに関しては、タオルで【磨く】イメージです。

布で磨くので、マイクロファイバータオルのような生地で傷がつかない素材を使った方が良いですね。

ポリマックスはコーティングではない

ポリマックスは液体ワックスなのでコーティングではありません。

バリアスコートはガラス状のコーティング効果がありますが、ポリマックスはツヤ出しワックスです。

撥水効果や汚れのつきにくさというのは普通のワックスと変わりません。

バリアスコートは、使用するたびに薄いガラス状のコーティング被膜を作ります。
強固なコーティングなので、汚れがつきにくくなります。

性質の異なる製品なので使い分けることで塗装の状態をいい状態に保つことができます。

動画でポリマックスのツヤをご覧ください

まとめ

20年以上前に使っていた液体ワックスの『ポリマックス』を自転車フレームに使ってみたレビューを記事にしました。

全体的な性能では『バリアスコート』の方が良いと思います。

しかしツヤに関してはポリマックスの方が良いので、バリアスコートとポリマックスを使い分けるという使い方が良いと思います。

価格もポリマックスの方がバリアスコートよりも安いので、ポリマックスはコスパが良いです。

汚れ落ちに関してはバリアスコートですが、パーツディグリーザーなどでしっかりと洗い落とせばポリマックスでも十分といえるでしょう。

自転車で使ったレビューですが、自動車用なので自動車でもぜひ使ってみてください。

濃い色の車などでポリマックスのすばらしいツヤが実感できるはずです。

ツヤに関してはなかなか表現しにくいです。
グダグダと書いていますが、ぜひあなたの目でポリマックスを試してツヤを実感してみてください。

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