【終身雇用の崩壊】ファミマの早期退職募集という名の黒字リストラ

コンビニ業界2位のファミリーマートが早期退職者募集をして話題になっています。

そもそも、2019年は企業の黒字リストラが始まりました。
儲かって利益が出てる企業が人員削減に動き出したわけです。

これが本当に『早期退職者優遇制度』ならいいんですがファミマの場合はそうでないことが露呈してしまったから騒ぎになってます。
サラリーマンの『安定』『終身雇用』という大きな柱が揺らぎ始めてます。

ファミマの早期退職者募集とは

2019年11月に人員削減計画を公表しました。
『希望退職者募集』と、あくまでも本人の希望があった場合『早期退職者優遇制度』で退職金を最大2.000万円支給するというものです。
退職後の再就職支援付き(笑)

募集するのは

募集人数 800人
勤続3年以上
現場勤務は40歳・本部社員は45歳以上で該当するのは3.000人

年頭の社長の言葉で社員に衝撃が走る

『あなたたちに会社が何かをするのではなく、あなたたちが会社のために何ができるか?を考えてほしい』と。
この言葉はつまり『会社のために800人ほど辞めてくれ』ってことです。
11月の人員削減計画の発表後ですからね。

希望退職ではなく完全にリストラなわけですね。

黒字リストラの場合、将来を見越した利益からリストラに入ります。
今は黒字でも、将来収益が大幅に減って体力がなくなった時にリストラをするとさらに企業が体力を失ってしまうからです。

日本の企業は簡単に解雇できないので、どうしてもこういう形になるんですね。

早期退職者優遇制度に群がる希望者

早期退職は退職金が上乗せされるので、景気が悪くなってからでは待遇がまるで変ります。

もちろん将来のことなど誰にもわからないので、退職せずに残った方がいい結果になるかもしれません。
人員整理によって経費を削減し、その分を設備投資に回して業績が上がることだってありうるわけです。

ところがファミマの場合はそうとは思われない要素があるんです。

ファミマの親会社は『伊藤忠商事』ですね。

コンビニ業界のコーヒー戦争はアツくなっています。
セブンイレブン・ローソンが一歩前を走ってるのに対してファミマはイマイチ伸びてません。

そこでファミマがとったのが200億円の投資です。
コーヒーマシーンに200億円の投資をしました。

これに本部社員が反発したんです。
投資先が違うだろうと。
今ファミマにはヒット商品と言えるものがないですから、本部社員はその方面への投資が欲しいんです。

コーヒーマシーンへの投資の理由は明らかです。

コーヒー豆は親会社の『伊藤忠商事』から仕入れることになります。
ファミマは親会社のために身銭を切って先行投資したわけですね。

これを決めるのは本部内の伊藤忠商事からの役員だったりするから、ファミマの幹部たちは納得がいかないとなります。

こういうことに反発するファミマの幹部社員は降格や、店舗担当になってしまったりしてるそうです。

これではファミマ社員は不安でいっぱいです。

800人に対して1500人が応募

ファミマ早期退職

伊藤忠商事にいいように使われることを危惧する本部社員などはその危機感から早期退職に殺到します。

ほぼ倍の1500人が1月現在です。

ここでファミマからリストラマニュアルがあることが判明します。
これが踏み絵になるという悲劇。

募集は早期で締め切り、早期退職者の選定に入るわけですが4つのグループに分けることになります。

グループ1

早期退職者には全く含まれない社員。
おそらく伊藤忠商事の社員がこれに含まれると思われます。

グループ2

慰留グループ
面談回数2回~無制限

ファミマにとってはやめてほしくない社員になります。
面談によって『慰留』となるように面談していきます。

グループ3・4で定員に達しなければこのグループ2から選抜されます。

グループ3

意思確認
面談回数2回~4回

グループ4で募集人数に達しなければ対象となる社員ですね。
早期退職を本当にする意志があるかを確認していきます。
この後に続くグループ4で募集人数に達しなければ繰り上がる位置の社員です。

グループ4

早期退職推奨
面談回数2回~4回

ファミマとしては『ぜひ応募してくれ』って社員です(笑)
もし、応募しなければ『降格』『配置転換』などで追い込んでいきます。
完全にリストラの中心になる立場なので、このグループに入ったら間違いなく退職となるでしょうね。
応じなければ社外に出される可能性もあるわけです。
伊藤忠商事なので外部に会社はいくらでもありますから。

希望退職できるのは800人に限る

ファミマ早期退職

800人の希望退職募集に1500人も集まってしまったファミマ。

ここから地獄のような待遇が始まります。

『希望退職』は本人の希望であるという建前ですが、現実には完全なリストラということが明らかになるわけです。
それは『希望退職に応募するような社員は忠誠心が無い』ということになってしまったからです。

忠誠心のない社員に対して、早期退職優遇制度を適用しないことにしたんです。
上乗せ分の退職金が出ないとなると、早期退職に応募した社員は慌てますよね。

『そんなはずでは・・・』みたいな。

早期退職希望を取り下げても『忠誠心のない社員』という肩書は消えることはないので、もし本気のリストラが始まった時は真っ先にクビを切られる位置に来てしまったということになります。

もちろん『降格』『減給』はあり得る話です。

リストラリストの上位表示です。

辞めるにも優遇されない。
残るのも居づらいという現実がこれからやってくるということですね。

早期退職者募集という名の踏み絵を踏まされ『隠れ不忠社員』となったらもう地獄ですよ。

利益の出てる企業のサラリーマンが安定できない時代になってきた

自営業の私から見るとサラリーマンは間違いなく安定しています。
景気がいい時は自営業の方が収入は多いでしょうが、景気が悪くなってもサラリーマンは一定の収入が入ってきます。

ただ、黒字リストラで昨年は1万人以上が退職しています。
利益が出てるといって安心できないということです。

努めている会社の将来の利益までを考えて企業に勤めていなければ『明日は我が身』となるかもしれません。

まとめ 自分を助けるのは知識であり技術

黒字でも赤字でもリストラ対象者は40代以上が主な対象になるはずです。
会社として求めているのは立派な『社畜』です。

安い給料で一生懸命働いてくれる『社畜』を求めています。

または、高い給料でも若い優秀な人材を採用する方が会社にとっては有益です。

年功序列などすでに時代遅れで若い社員の力を企業が求めてます。
突出した技術職であったりすれば別ですが、そうでなければ明日『希望退職者リスト』に名を連ねるかもしれません。

サラリーマンで安定した収入があるうちに【知識】と【技術】を身に着けたほうがいいです。

そのためには【情報】をたくさん得ることです。

高齢者を『情弱』と言ってる私も、今の中学生や高校生からいろいろ教えてもらっています。
手のひらに情報が転がってるのにそれを利用しない手はないですよ。

知識と技術は将来のあなたを助けることになるかもしれません。

昨年は多くの黒字企業が早期退職者を募集しました。
ファミマをはじめ同じような会社はこれからも出てくると思います。

企業は『今』ではなく『将来』を見ています。
将来が見えてないのは安定してることに満足している社員だったりするわけです。

赤字リストラは予測できますが、黒字リストラは会社の情勢をしっかりと把握していないと予測できません。

サラリーマンも安心できる時代は終わりました。
明日、リストラにあってもどうにかできる情報と技術を得るようにしてください。

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