ロードスターのブレーキとクラッチの油圧ラインのオーバーホール

記事内に広告が含まれています。

ロードスターはナンバーを切る前にブレーキのオーバーホールをしておいたのですが、

動かしていないので【固着】が心配です。

ピストンのサビも心配ですし、動かすのであればオーバーホールして確認しておいた方がいいですね。

クラッチラインも心配なのでクラッチの方もオーバーホールしておきましょう。

スポンサーリンク

ブレーキオーバーホール後に保管

長期保管する前にブレーキは固着とサビを防ぐためにオーバーホールをしてあります。

ブレーキホースもステンメッシュから純正に交換。

とはいえ、保管している間にサビたり固着する可能性もあるので、オーバーホールは欠かせません。

とくにリヤブレーキがサビてピストン交換となると高額な費用がかかってしまいます。

フロントは新品のピストン単品で部品として手に入りますし、安いのでサビていてもあまり気にはなりません。

リヤは部品設定が無かったのですが「今はある」らしいですが価格はかなり高いはずです。

とはいえ、サビたピストンは使えないですから、高くても交換しないと動かすことができません。

私のところには解体車から外したパーツが何個かあるので、サビてたら中古パーツが今なら使えます。

在庫の中古パーツも置いておくだけでもサビるので、使うのであれば早めに使ってしまいたい事情もあります。

クラッチマスターとレリーズシリンダーのオーバーホール

クラッチのマスターとレリーズシリンダーもオーバーホールをしています。

いつオーバーホールをしたのかわからないので、ついでにやっておきます。

ほんとうは「レリーズシリンダー」はアッセンブリで交換したいのですが、距離を走っていないのでインナーキットだけで大丈夫でしょう(分解してみるとダメでした)

パーツ価格

ブレーキマスターシリンダーキット7.110円
フロントキャリパーシールキット4.980円
リヤキャリパーシールキット5935円
クラッチレリーズシリンダーキット1040円
クラッチマスターシリンダーキット1.760円
銅ワッシャ400円

ブレーキもクラッチラインもバラしておいてよかった

バラして点検しておいてよかったです。

不具合が2カ所見つかりました。

  • フロントブレーキピストンのサビ
  • クラッチレリーズのサビ

たぶんダメだろうなってところは大丈夫で「大丈夫だろう」と思ってたところがダメでした。

クラッチレリーズはシリンダー本体がガッツリサビていたので使い物になりません。

なのでアッセンブリで交換しました。

フロントピストンも新品に交換です。

フロントブレーキピストン2.570円
クラッチレリーズシリンダー10.710円

フロントブレーキのピストンは「ミニカトッポ」と共通部品です。

ブレーキローターはサビが・・・

ブレーキローターは新品に交換してから保管しています。

ディクセルの社外品がついていますが、素材が純正よりも柔らかいのでサビのせいでキズがついています。

制動には問題なさそうなので交換はしません。

サビを防ぐために保管前に塗装しておいたのですが、パッドのアタリ面がサビてました。

ペーパーでサビと塗料は落としてあり、制動力も問題なさそうです。

ディクセルは純正と違ってローターの減りが早いです。

パッドと共にローターも摩耗するので減るのが早いです。

それによってパッドとの喰いつきを良くして制動力を上げています。

純正ローターとは制動力が明らかに違うので、私はディクセルのローターが好きです。

ヨーロッパ車のローターを見る機会があればよく見てみてください。

ローターがかなり減っているはずです。

日本車のローターは10万キロ走っていてもほとんど摩耗は見られません。

ディクセルを使った場合、パッド2回交換でローターを交換する頻度になります。

10万キロくらいでローター交換かな?

サーキット走行するともっと早いですけどね。

いずれにしても、社外品のローターは純正に比べるとビックリするくらい摩耗が早いです。

いちどディクセルなどの社外品を使ってみてください。

制動力やタッチの違いに驚くと思います。

値段も安いのもありがたいです。

ただし、ブレーキ周りの汚れがひどくなるのでホイールも汚れます。

ブレーキキャリパーはサイドブレーキまで完璧に分解

ロードスターのリヤキャリパーは、サイドブレーキも併用しているので構造が複雑になっています。

ピストンシールは交換してもサイドブレーキ部分をバラさない整備工場もありますから。

「漏れがないからバラさない」らしいです。

サイドブレーキの動きが悪くなることもあるので、きちんとオーバーホールしておきます。

ピストンが固着していると、サイドブレーキの調整ができなくなります。

サイドブレーキの調整は、キャリパーの後ろにある「アジャストギヤ」を回すのですが、無理に回すとギヤが欠けて調整することができません。

防ぐためには定期的なオーバーホールをしてピストンの動きを良くしておくとか、ときどきアジャストギヤを回して調整するといいです。

ブレーキオイルはDOT3で十分

ブレーキオイルはDOT3を使っています。

街乗りメインですからDOT3で十分です。

DOT4の方が高級のように思われる方もいらっしゃいますが、街乗りではDOT4ほどの性能は必要ありません。

最近ではDOT4指定の車もあるので、そういう場合はDOT4を使うべきですが、基本的にはDOT3を使っています。

DOT3でミニサーキットも走っていましたが、エアーが入ったことはありません。

DOT3とDOT4の違いは主に沸点です。

ドライ沸点が重要ではなく「吸湿」した場合のウエット沸点がDOT4の方が高いです。

つまり、交換サイクルが長いともいえるのですが、DOT4はDOT3に比べて吸湿性も高いので、いちがいに耐久性に優れているとも言えないんですね。

DOT4を使うならワコーズの【BF-4】がおすすめです。

ブレーキタッチがワコーズのオイルは違います。

ブレーキを踏んだ時に、ペダルの奥でのタッチが違うのでコントロールがすごくやりやすくなります。

街乗りでは分かりにくいかもしれませんが・・・。

当店で使っていたDOT3はこちら

車重が重い車や、スズカなどの本格的なサーキット走行をする場合はDOT5レベルのグレードのオイルを使うことをおすすめします。

まとめ

ブレーキとクラッチのオーバーホールをしたので、数万キロはこのままで大丈夫でしょう。

ブレーキパッドは純正品をつけています。

クラッチラインも何年かは大丈夫です。

ローターにサビがありますが、あまり乗らないのであればこのままでも大丈夫ですし、たくさん乗るのであれば純正パッドが無くなるタイミングで交換すればいいですね。

コメント