パンク修理をしてみたい
パンク修理費用を節約したい
という方に「パンク修理」の方法を解説します。
チューブレスタイヤのパンク修理は非常に簡単です。
修理キットさえあれば、プロと同じ作業ができます。
おすすめの修理キットもご紹介しますので、最後まで読んでください。
チューブレスタイヤのパンク修理方法
パンクの修理方法を解説します。
タイヤを車から外してある前提で解説しますね。
用意するモノは
- パンク修理キット(ネットで簡単に手に入ります)
- 洗剤(台所の洗剤でOK)
- カッターナイフ
- 空気入れ(エアーゲージ付きのモノが良い)
- エアーゲージ
これだけでパンク修理をすることができます。
修理キットはネットで簡単に手に入れることができますが、入っているものに注意して購入してください。
修理キットで必要なもの
- 修理プラグ
- プラグ挿入ハンドル
- リーマー
- ゴムのり
この4つが必要になります。
とくにリーマーは大切な役目を果たすので絶対に必要です。
クギなどの異物を抜く
まずパンクの原因を調べましょう。
タイヤのトレッド面(道路に接する面)をぐるっと一周点検してください。
ナニか刺さっていませんか?
小さな釘などがトレッドの溝に刺さっているとわかりにくいかもしれないので、中性洗剤を薄めたものをタイヤにかけてみてください。
エアーを3キロくらい入れておくと、小さな泡がブクブクと出てきます。
異物が抜けてしまっている場合もわかりにくいので洗剤を使って調べます。
原因が見つかれば抜きましょう。
その時に、刺さっている方向をしっかりと確認してください。
まっすぐに入っているのか?それとも斜めに入っているのか?です。
下処理が大切
パンク修理で失敗する原因の多くは、下処理がうまくできていないからです。
タイヤにはスチールワイヤーが入っているのはご存じですよね。
パンク箇所のスチールワイヤーがそのままだと、挿入するプラグをワイヤーで切ってしまって、うまく入れることができません。
キットの中に入っているリーマーを使ってスチールワイヤーを少し削るのですが、その時に必要なのが穴の方向です。
ナナメに穴が開いているのにまっすぐリーマーを入れてしまうと、穴の横にもう一つの穴ができてしまいます。
リーマーは穴に沿って入れなければなりません。
穴の方向がわからない場合は、小さなプラスドライバーやキリなどを少しづつ穴に入れていくと、パンク穴に沿って入るので方向がわかります。
穴の方向がわかったらリーマーを入れて、左右に数回ゴリゴリと回してワイヤーを削ります。
プラグを挿入する
リーマーでワイヤーを削ったら、いよいよプラグを挿入します。
プラグハンドルにプラグを入れます。
先端にゴムのりをつけて、リーマーで削った穴に差し込みます。
コツは体重をハンドルに乗せることです。
ハンドルの根元まで差し込んだら、2回転させてプラグをねじった後でハンドルを抜きましょう。
タイヤにきれいにプラグが残っているはずです。
エアー漏れをチェック
プラグを差し込んだらエアー漏れのチェックをします。
まずエアーを少し高めに入れます。(3キロくらい)
中性洗剤をプラグの周りにかけて様子を見てください。
ブクブクと泡が出なければパンク修理はできているので最後の工程にうつりましょう。
余分なプラグを切る
タイヤからはみ出したプラグはそのままにしないで切り取ります。
カッターナイフで切ればいいだけなのですが、この作業でケガをすることが非常に多いので注意してください。
プラグを直接手で持って切ると、勢いで手を切っちゃいます。
ニッパやペンチなどでプラグの先端を持ってカッターナイフで切りましょう。
よく切れるニッパであれば、ニッパで切った方がケガをすることがないのでいいですね。
余分なプラグをカットしたらパンク修理は完成です。
エアー調整をして車に付けましょう。
エアー調整は下のリンクの充電式ポンプがおすすめです。
メーターがついていて、設定した空気圧で自動でストップします。
充電して車に積んでおけば、出先でのパンクにも対応することができます。
バイクの場合
チューブレスタイヤであれば、自動車と同じようにして修理すればOK です。
スチールタイヤでなければ、リーマーの作業は必要ありません。
そのままプラグを入れてOKです。
穴が小さくて入らなければ、少しだけリーマーで広げてください。
バイクの場合、下のリンクのバイアスタイヤ用の方がいいです。
今回紹介した外側からの修理は応急修理
今回紹介したタイヤの外側からプラグを使って修理する方法は【応急修理】です。
えっ!応急修理なの?また修理しないといけないの?
応急修理ですが、この修理方法でもタイヤを廃棄するまで使うことができるので大丈夫です。
じっさいに、どのタイヤショップでもこの方法で修理していますから。
では、本格的な修理とはどういったものか説明します。
チューブレスタイヤの本格的修理とは
本当のチューブレスタイヤのパンク修理は、タイヤの内側からパッチを貼って修理します。
下のリンクのようなキノコ型のパッチを、タイヤの裏側から異物が刺さった穴に通して貼り付けます。
タイヤを外す作業が必要になり、さらにバランスをとると修理代が高額になるので、ほとんどのタイヤショップではやりません。
この修理方法をするのは、プラグでは空気の漏れをふさぐことができない場合です。
穴が大きい場合や、鉄板などで切れてしまった場合は裏側からパッチを貼って修理します。
店舗によって料金は様々ですが5千円くらいはするのではないでしょうか?
キノコ型じゃなく、普通のパッチを貼ってもエアー漏れを防ぐことができますが、キノコ型になっているのは理由があります。
スチールラジアルタイヤにはタイヤの内側にスチールワイヤーが入っています。
このワイヤー部分に水を入れたくないんです。
ワイヤーがサビると走ってるうちにボロボロに切れてしまって、最悪の場合バーストしてしまいます。
なので、キノコ型やプラグを差し込むことによって、防水の役割をしています。
パンク修理剤はできるだけ使わない
液体のパンク修理剤を入れてもパンク修理はできます。
ですが、できれば使わないでください。
理由は、液体のパンク修理剤が修理の障害になるからです。
タイヤの穴にパンク修理剤がついていると、外側から入れるプラグがきちんとつかなくなります。
内部から修理する場合も、タイヤの内側についた修理剤でパッチの接着が弱くなります。
なので、パンク修理剤を使ったタイヤを修理するときは、タイヤ内部をしっかり洗ってから修理しなければなりません。
修理剤は緊急時だけにして、出来ればプラグを使って修理するようにしてください。
パンクを見つける方法
チューブレスタイヤは異物が刺さったままだと、エアー漏れが非常に少ないので気がつきにくいです。
4本のタイヤを見比べて「なんとなくつぶれてる」タイヤを見つけたらパンクを疑いましょう。
エアーゲージがあれば、タイヤそれぞれを計って比べてみてください。
1本だけ少なければパンクしています。
エアーゲージが無ければガソリンスタンドなどで点検してもらいましょう。
エアーが少ないまま走ってると、タイヤを傷めてしまうので空気圧管理はとても大切です。
パンク修理方法のまとめ
チューブレスタイヤのパンク修理方法を解説しました。
プラグをタイヤの穴に入れて埋めるという簡単な方法です。
コツは、パンク穴に沿ってプラグを入れることです。
タイヤに埋めたプラグは、タイヤが熱を持った時に加硫(溶け込む)するようになっています。
走行中にプラグが抜けるということはありません。
パンク修理にかかる費用は、だいたい2.000円くらいだと思います。
修理キットを使えば費用は安くなりますし、残ったプラグで何回か修理することもできます。
ゴムのりは一度封を切ると、次に使おうとしたときにダメになっていると思います。
ゴムのりがダメになっても、新しいキットを買う必要はありません。
100均のゴムのりを使えばOKです。
パンク修理は決して難しくありません。
雨が多くなる季節はパンクも増える傾向にあります。
この記事を参考にして、チャレンジしてみてください。
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