めったにないことですが、出先で「チェーンが切れた」「RDが壊れた」ってなった時でもこれができれば大丈夫。
チェーンを切ってつなぎなおします。
チェーンが切れて走行不能 これができれば大丈夫
こういうトラブルはめったにありません。
チェーンをつなぎなおすなどということをすることはないと思います。
しかし、これはスポーツタイプの自転車乗りのだれもが覚えてできるようにしておかないといけない技術です。
動画を見ながらやってみてください。
動画では通常のチェーンカッターを使ってますが、携帯ツールのチェーン工具を使って練習してください。
チェーンの切れ端や交換した古いチェーンで練習しましょう。
携帯チェーンツールで練習する理由
携帯チェーンツールを使ったことがありますか?
ほとんどの方はケースに入れたままで使ったことないはずです。
携帯ツールの六角レンチで使えないものはまずないので、持ってればいざというときに使えます。
チェーンツールはいざというときに強度が足りなくて使えないものもあります。
メインで使うことはお勧めしませんが、一度使って使えることを確認しておくことは必要なことです。
「チェーンを切ろうとしたら矢が折れた」
「チェーンを切ろうとしたら曲がった」とか携帯ツールではあり得ることです。
つなぎなおしたチェーンは使い続けない
今回のようにつなぎなおしたチェーンは、走行後には必ず新品に交換してください。
使い続けるとつないだ部分から再度切れます。
チェーンが切れると落車につながりますので必ず新品に交換してください。
動画をご覧ください
11Sチェーンの新品の切れ端を使ってます。
いったん切ってますが、トラブルの状況によって切る部分が2か所とかになるかもしれません。
でも、やることは同じです。
チェーンが切れた場合
チェーンがどう切れたかを確認しましょう。
多くは、アウターリンクが割れるとか広がってしまうとかだと思います。
その場合は切れた部分は使わずに切れてない部分を使います。
使えるアウターリンク(切れた部分の隣のリンクがいいと思います)とインナーリンク(切れた部分の隣がいいと思います)を使いましょう。
チェーンリングからチェーンを外してテンションがかからない状態にします。
アウターリンク側のチェーンピンをチェーンツールを使ってゆっくりと押し出します。
このときに注意するのは、絶対にピンを抜いてしまわないことです。
ゆっくりと長さを見ながら押し出し、時々ツールから外して様子を見てください。
動画のようにチェーンを横方向に広げるようにするとアウターリンクがピンから外れます。
少し開いて外れなければもう少し押し出すことを繰り返します。
できるだけ『少し広げたら外れる』外し方の方が、後からはめるときの位置決めに都合がいいです。
アウターリンクとインナーリンクをはめ込みます。
少し内側にピンが出てた方がセンターが出しやすいので 『少し広げたら外れる』 という外し方が確実にピンがチェーンに入ります。(これが最大のコツです)
チェーンツールにピンを押し込む方向でセットします。
ゆっくりチェーンピンを押し入れて(圧入)ください。
ほかのチェーンピンと見比べて同じくらい圧入してください。
理想は少し多めに圧入して裏返し、反対側から少し戻すのが理想です。
それによってつないだ部分のチェーンの動きが渋くなりにくいです。
チェーンをつなぎ終わったら動きを確認してください。
動きが渋いのが普通ですので、少し横方向に曲げるカンジで渋さを取ります。
あまり強くやるとチェーンが曲がりますから注意しながらゆっくりとやれば動きが軽くなるはずです。
これで完成。
つなぎなおしたチェーンは短く弱いので注意
当然ですが数リンクのチェーンを切ってるのでチェーンの長さは短くなります。
アウターローなどチェーンの長さが必要な使い方はしないようにしましょう。
あくまでも緊急回避の技術です。
また、本来のつなぎ方ではないのでチェーンピンのアウターリンク部分が広がってます。
アンプルピンのように太さを変えてないので、アウターリンクが広がって切れやすくなります。
坂を上る場合は十分気を付けてください。
切れるかもしれないと思いながら走ることです。
トルクをかけてるときにチェーンが切れると落車してケガをします。
ミッシングリンクが外れてしまった場合
ミッシングリンクが外れてチェーンが切れることもあるかもしれません。
この場合は、インナーリンクどうしになってますので1リンク切ってアウターリンクを利用します。
RDが壊れたりRDハンガーが折れた場合
この場合はチェーンの長さを短くしてシングルギヤで緊急回避します。
フロントはインナーでリヤはカセットのロー側より3枚目くらいあたりがいいと思います。
チェーンラインがまっすぐになる位置のギヤを使ってください。
アウターギヤだとトップから3枚目くらいだと思いますが、坂道できついのでインナーギヤがいいと思います。
シングルギヤの長さにつなぎなおしますが、チェーンは必ずしも正規の長さにはなりません。
下側でたるんだようになります。
その状態でもゆっくりであれば走れます。
トルクをかけたり、段差などでチェーンが暴れるとカセット側で位置が変わったりチェーンリングから外れる可能性もあります。
十分注意して走行する必要があります。
まとめ
ロードバイクは自己完結するべき乗り物です。
出先でトラブルになった時に『いかに安全に帰宅するか』ということが非常に大切です。
タクシーで帰るのも選択肢としてはアリです。
こういう知識や技術は、自分のためでもありますが同伴者のためにもなります。
誰かがトラブルで困ってるときに、携帯ツールでサクッとチェーンをつなぎなおしてあげればカッコいいですね。
昔のチェーンはアンプルピンなど使わずにこうやってチェーンをつないでました。
そのころからの自転車乗りの方からすればどうってことのない技術です。
アンプルピンの歴史は何速からなったのかわかりませんが、それしか使ったことが無い方はこういうつなぎ方を知らないと思います。
何度も書きますが、アンプルピン以外でつなぎなおしたチェーンは通常使用しないでください。
緊急回避のみの使用に限定です。
トラブルが無いことがいちばんですが、トラブルが起きた時にどうすればいいか?知識と経験はきっと何かの役に立ちます。
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