グロータックの試作STIレバーが面白そうです。
同じSTIレバーで9速でも10速でも11速でも使えるらしいです。
さらに、STIにはワイヤーで引くことができる部品なら追加して操作ができるとのこと。
ロードだと【ドロッパーシートポスト】の操作もSTIでできるようになります。
リヤディレーラーも10速のものを11速で動かすこともできるので、10速ユーザーは11速のカセットとチェーンを用意すれば11速化も可能です。
発売予定も発表されているようです。
STIのクリックプレートを交換して変速段数を変える
機械式のSTIは、レバー内にあるラチェット機構で変速段数を決めています。
10速なら9つのラチェットですし、11速なら10個のラチェットです。
シマノのSTIをバラすと、ラチェットはギヤを使っています。
このギヤをカンタンに交換することができれば、グロータックと同じように一つのレバーで変速段数を変えることができます。
グロータックは、ギヤの代わりに板状の【クリックプレート】を使って変速段数を交換することができるようです。
プレートに変速段数の数だけ穴をあけたものです。
多段変速も可能
カンパのような多段変速もできるようです。
リリースは親指
シマノのSTIは大小のレバーで変速をしますが、グロータックはカンパのようにリリースは親指を使います。
ブレーキレバーは動きません。
独立した変速レバーになっています。
3つ目のスイッチ?
グロータックのSTIレバーにはリリースするためのレバーがもう一つついています。
リリースだけなので、押すとワイヤーがリリースされます。
ロードバイクでは、少し前に話題になった「ドロッパーシートポスト」の操作に使うと便利そうです。
電動変速機ならカンタンにできるはずなんだけど
同じようなことは電動変速機の場合はもっとカンタンにできそうなんですけどね。
電動のSTIはただのスイッチですよね。
変速しているのはモーターの移動量を決めるプログラムです。
プログラムのアップデートで、11速のカセットを使った場合の変速機の移動量から10速の移動量まで変えることだってできるはずです。
変速機は10速でも11速でも、トップ側からロー側までの範囲を動けばカセットの段数は関係ありません。
変速機の位置を決めているのはSTIですから。
10速ならトップ側からローまでを9つ動くプログラム。
9速なら8つ、12速なら11回動かすようなプログラムでアップデートすればいいと思います。
カンタンにできそうなんだけどな〜。
まぁ、シマノとしては作りたがらないですよね。
新しいコンポが売れなくなりますから。
いちど電動コンポで揃えたら、12速になっても13速になっても使い続けられるといいと思いませんか?
まとめ
グロータックから試作品のSTIレバーが出たようです。
クリックプレートを交換することで、変速段数を変えることができるらしいです。
9速のティアグラで11速変速とか、11速のアルテグラで9速の変速とか、純正ではできない組み合わせができるのも面白そうです。
ただ、シマノの変速性能が劣ってしまっては元も子もありません。
そのためには、STIの機構に精度が求められます。
中途半端な位置に変速機が動いてしまうと、ガチャガチャとチェーンの音がうるさいでしょうし、変速すらできないかもしれません。
交換可能なクリックプレートの耐久性はどうなの?
取り付け部の精度は?という不安もたしかにあります。
発売予定は2023年11月以降となっているようなので、まだまだテストと開発は続けられるのでしょう。
発売を楽しみにしています。
ユーザー目線のこういった製品はどんどん開発してもらいたいですね。
コメント