ロード世界選手権2020 女子エリート個人タイムトライアル 落車の瞬間

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自転車は、危険な乗り物だと言ことを自覚していますか?

ママチャリでコケたくらいでは大きなケガは少ないですが、ロードバイクの場合は人生において最悪な状態にまで勘単になってしまうことがあります。

イタリアで行われた『UCI世界選手権』の女子個人TTで大きな落車事故がありました。

クロエ・ダイガードというアメリカの選手です。

彼女は優勝候補に挙がっている選手らしいですが、道路を超えて落車をしたのですが、幸いにも左足の裂傷だけで完治できるケガだそうです。

下りでの落車は、アマチュアもプロも同じような速度を出すことができます。

アマチュアで最も大切なことは『ケガをしないこと』で、それ以上のものはありません。

大きなケガをして人生を終わらせることがないようにと注意喚起のつもりで記事にします。

クロエ・ダイガード選手は選手生命に値するような大きなケガではないので、動画も衝撃的なものではありません。(見方によりますが)

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ロード世界選手権2020女子エリート個人TT

自動車レースでもおなじみの『イモラサーキット』を発着とした約32㎞のタイムトライアルレースが今回の大会になります。

レイアウトはアップダウンはあまりなく、往路はゆるい上り基調で復路は下りとなるコースです。

優勝候補のクロエ・ダイガード選手は落車までの前半で2位に27秒差をつける圧巻の走りでした。

落車さえなければ・・・。

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下りでコントロールを失う DHバーを持っているので減速不能

動画の40秒あたりで彼女はスタートします。
59秒でコントロールを失い始めその後ガードレールの上を滑走。
左足に大きな裂傷を負っています。

大きなケガですが、ガードレールに激突するのではなく上に乗ったことによって衝撃はやわらげられたと思われます。

コントロールを失うきっかけは、記事によると前輪のパンクということが言われているようです。

ナニかがあったその瞬間に完全にブレイクしてコントロールを失っています。

しかも、DHバーを握っているので減速すらできません。

ハンドルの中心にあるDHバーを持っているので、ステアリングコントロールもこの状態ではほぼ不可能です。

ブレイクした自転車はコントロール不能で、本人の意志ではどうすることもできない状態になっています。

DHバーは危険度がさらに上がる

彼女の場合はレースなので、道路は専有されています。

人や車はいない状態で、絶対に何かが飛び出してくるようなことはありません。

また、コース上にも大きな障害物もないはずです。
もちろん、主催者はコースの点検をしているでしょうし、選手にも注意するべきことを伝えていると思います。

われわれが普段走っている道路より何倍も安全な状態のはずです。

TTレースでDHバーを持つスタイルでは、頭を上げずに深い前傾姿勢をとります。

ときどき頭を上げてコース確認をし、それ以外は頭を伏せ空気抵抗を最小限にして高速で走るのがTTの走り方です。

専有されているコースなのでできるポジションですね。

ブレーキをかける必要もないのでDHバーを握っていても不安すらないはずです。

DHバーはハンドルのコントロールが大きくできません。
ハンドルを動かして曲がるのではなく、ハンドルを支えて体重移動しているだけなのがDHバーです。

自転車がブレイクしてガードレールに向かうまで、ハンドルは全く動かしていません。
これが良かったのか悪かったのかは結果論なので言えませんが、私はハンドルを動かさなかったことがよかったのではないかとも思います。

ガードレールへぶつかっていく角度が浅いので、ぶつからなかったのが骨折などのケガにならなかったのではないかとも思います。

とはいえ、ブレーキで減速できていればもう少し軽い傷で終わっていたかもしれません。
もっともこの状態になって、DHバーからブレーキに握り替えることは絶対に無理ですからね。

いずれにしても、彼女のケガが完治できるケガなのが幸いでした。

DHバーはノーブレーキと同じ

DHバーを握っているときは、ノーブレーキと同じ状態です。

DHバーを持っているときに、急ブレーキをかけることはできません。
おそらく障害物を避けるのが精いっぱいだと思います。

障害物を避けた後はコントロールを失うか、運良くその場をしのぐかのどちらかだと思います。

しかも、ノーブレーキであるにもかかわらず速度が上がってしまうのがDHバーです。

屁理屈かもしれませんが、ハンドルから手を離していると同等と考えれば道交法ではかなりグレーな部分になるでしょう。

いずれにせよ、決して安全ではないと言えますね。

プロとアマチュアの大きな違いは危険度のレベル

プロとアマチュアの違いでいちばん大きなものが何かわかりますか?

それは『命がけで走れるか?』という部分です。

プロは仕事なのでケガをすることも受け入れて走っています。
最もわかりやすいのは「モータースポーツ」です。

モータースポーツで、誰かが亡くなっても「残念だけど仕方ない」と思いませんか?
交通事故で亡くなった場合とはまるで違いますよね。

モータースポーツでも、アマチュアはものすごく危険なことをします。
特に走りなれていない人は、脳内で『自分には車が完全にコントロールできる』と思ってしまいます。
自転車でも同じですね。

命がけでサイクリングしている人を見ますが、それでいいんですか?

下りを70㎞/hくらいで落下していく方とか「死を覚悟」しているんでしょうか?

私は自転車ごときに絶対に命はかけません。

ケガは仕方ないにしても、命までは無理です。
自転車にそれだけの価値はないです。

遊びでのケガは社会的には『負』でしかない

私はこう思っています。
『遊びによって仕事に穴を開けることは社会的に負である』と。

つまり、ケガをして予定を変更するというのは誰かに負担をかけることになります。

私の仕事であれば、顧客の車を預かってたとしたら納車が遅れるとか、作業が後回しになるとかです。

この場合は、顧客に負担をかけています。

サラリーマンであれば、同僚・部下・上司に負担をかけます。

遊びで人に迷惑をかけるわけです。
ダメでしょ(笑)

1日や2日ならいいです。
笑って『申し訳ない』で終わりです。

入院とか、骨折とかして満足な仕事ができなければ会社や同僚からの評価が下がるかもしれません。
会社の中では『負け(敗者)』ですね。

自営業者であれば、その時にいただけたであろう仕事がほかに回ることも考えられます。
それをきっかけに、仕事がほかに回るようになれば完全に敗者になります。

遊びでケガをすることは社会人にとってはあってはならないことです。

自転車は人生をすべて失うきっかけにもなりうる乗り物

自転車で落車をして車いすの生活になったという方もいます。

以前読んだ記事では、俳優の方が撮影のためにロードバイクに乗り、落車をして車いす生活になったという記事を読みました。

自転車はそういう乗り物です。

自民党の谷垣さんも、落車によって政治から引退なさっていますよね。

速く走りたいなら競技をしましょう

街中や峠などで、レースまがいの速度でタイヤを鳴かせながら走る車を見てこんなこと思ったことありますよね。
『サーキットでやれよ』と。

おなじことを自転車でやっていませんか?
自転車に乗っていない人からすると『レースでやれよ』と思われていますよ。

集団で走ると速度は上がります。
40㎞/h以上で走ることもあると思います。

「それが楽しい」という気持ちもわかります。
法定速度内であれば違法ではないのですが、それには必ず安全が担保されていなければいけません。

プロレースと同じようなことがやりたければ、競技でやってください。
アマチュアとは言え、最悪のことがおこって最悪の人生になっても正しいと理由づけるのは『競技』しかありません。

まとめ

順調に回復されています。

クロエ・ダイガード選手の落車から、普段思っている「自転車の危険度」について書きました。

遊びであることの大前提は『ケガをしない』ことです。
かすり傷であろうと、ケガをしてはいけません。

かすり傷とはいえ、何かしらのミスをしています。

そんな小さなミスが、大きなケガや人生を最悪の状態にまでしてしまうことになります。

クロエ・ダイガード選手の落車のきっかけをよく見てください。
ナニがあったのかすらわからないほどのものです。
毎日自転車に乗っている選手ですらコントロールできない事故です。

そんな小さなきっかけで、彼女は競技からしばらく離れることになります。

落車やケガはプロだけのものではありません。

道路環境などはアマチュアの方がリスクは高いです。

「安全に遊ぶ」ことこそ、アマチュアが目指すべきことで、速く走ろうが遅かろうが全く関係なく『安全である』ことや『けがをしないで自宅に帰る』ことがアマチュアが遊びにおいての大切にするべき結末です。

安全第一ですよ。
上りはゆっくり、平地もゆっくり、下りは特にゆっくり走れば安全です。

明日を楽しく迎えられるように、安全運転で楽しみましょう♪

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