カンパニョーロ&フルクラムホイールのフリーボディを交換

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フルクラムホイールの10速フリーを11速へ交換作業。

フルクラムはカンパ系なので、カンパニョーロと全く同じ作業で交換することができます。

フリーボディはシールドベアリングを使っているので、ベアリングがバラバラになるようなことはありません。

また、玉アタリ調整のような熟練者的な作業も必要ありません。

フリーボディを抜くときと入れる時に少しだけコツが必要ですが、この記事を最後まで見ていただければ必ずできます。

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カンパ&フルクラムのフリーボディは10速から11速に交換できる

11速用フリーボディ
11速用フリーボディ

10速のフルクラムホイールだけど11速にできないのかなぁ

カンパ&フルクラムホイールはフリーボディを交換するだけで10速から11速にすることができます。

もし、10速ホイールを持っていて「ホイールが11速に対応できないから11速は無理」と思っているのであれば、フリーボディを11速に交換しましょう。

また、カンパのフリーボディからシマノフリーボディにすることもできます。

カンパフリーのホイールは中古では安かったりするので、カンパフリーの中古ホイールを購入して、シマノフリーにしたほうが安くできることもあります。

カンパ系のフリー交換は難しくないので、挑戦してみたい方は参考にしてください。

交換作業

カセット交換の三点セット24㎜スパナ フリーロックチェンツール  ロックリングツール
カセット交換の三点セット 左から24㎜スパナ フリーロックチェンツール  ロックリングツール

まずは、カセットを取り外します。

使用する工具は画像の3点です。

このツールはお持ちですよね。

持ってなければ購入してください。

よく使う工具なので、必ず必要です。

カセットを取り外したらいよいよフリーボディを取り外しましょう。

使う工具は、5㎜の六角レンチと17㎜のスパナ(またはメガネ)。

今回はモンキーレンチを使っています。

フリーボディはスパナと六角レンチだけで取り外せる
フリーボディはスパナと六角レンチだけで取り外せる

フリーボディを取り外しましょう。

注意する点は【取り付けナットは逆ネジ】ということです。

シャフトに5㎜の六角レンチを入れて片手で固定しながら、もう片方の手でナットを左に回します。

アルミシャフトに締め付けられているので、強い力では締っていません。

間違っても、緩まないからと締める方向に力をかけてはダメです。

アルミシャフトなのでネジが壊れてしまいます。

ロックナットを取り外したらフリーを引き抜きます。

途中で引っかかるようなことがあるかもしれませんが、左右に少し回しながら引き抜くと外れてきます。

ホイール側のギヤ部分など、きれいに掃除しましょう。

交換するフリーボディにグリスを塗る

新品のフリーボディにはグリスがついていません。

なので、フリーグリスを塗って取り付けます。

フリーグリスはシマノのフリーグリスを使いました。

フリーのラチェットは、硬いグリスを使うとグリスでツメが張り付いて、きちんとロックできなくなることがあります。

ちょう度ゼロ番くらい柔らかいものがいいですね。

ホイール側のギヤ部分とシャフトにもフリーグリスを塗っておきましょう。

たっぷり塗るとラチェットの音が静かになりますし、少なめに塗るといわゆる爆音フリーになったりします。

私は静かな方が好きですが、爆音好きの方は少量で音量をチューニングしてみてください(笑)

グリスを塗ったらフリーを組みつけます。

カンパ系のシャフトは丸いシャフトではなく三角形のおむすびのような形をしています。

フリーの内側も、三角形のおむすびのような形になっているので、まっすぐ入れても入らなかったりします。

入らない場合、左右に少し回してやると、スポッと入っていきます。

「外したら入らなくなった」と焦るかもしれませんが、特別に何かがあるわけではなく、シャフトが異形になっているだけです。

シャフトの奥まで入ってもまだラチェット部分が入りませんよね。

フリーボディをホイール側へ押し付けながら左に回せば、ラチェットの爪が押さえられて簡単に入るはずです。

もし入らなければ、細いものでツメを押し込んでください。

フリーがきちんと入ったらロックナットを締めて完成です。

逆ネジなので、左に回して締め付けます。

フリーボディが割れていた

割れたフリーボディ
割れたフリーボディ

カセットを外したらなんと、ロックリングのネジ部分が半分割れてました。

残りの半分もヒビが入ってるので、じきに割れていたはずです。

原因はわかりませんが、経年劣化か締めすぎによるものかもしれません。

ちなみに取り外すときには、締めすぎという感じはなかったので今回の場合は【経年劣化】だと思います。

交換するには、いいタイミングだったってことですね。

シマノはフリー交換で11速化はできない。

10速用シマノフリー取り付け部
10速用シマノフリー取り付け部

シマノもフリー交換で11速化できるの?

シマノホイールやハブを持っているけど11速にできないのか?ということを以前言われたことがあります。

答えは『できません』です。

シマノフリーボディは画像のようにギヤのような形状で、この部分で11速とは形が違うので互換性はありません。

シマノフリーはデュラエースグレードでなければ、圧倒的に安いです。

非分解式なので、グリスアップなどできないため、定期的に交換した方がいいパーツです。

カンパやフルクラムホイールを新品で購入した時の注意

カンパニョーロやフルクラムホイールは、新品の時にフリーボディのロックナットが緩んでいることがよくあります。

新品ホイールを購入した時は、まずこのナットを締めておきましょう。

変速の調子が悪い時

変速調整してもどうしてもうまくいかない。

カンパやフルクラムのホイールをつけた時だけ変速の調子が悪い

などの症状があるときは、ロックナットのゆるみを疑ってください。

フリーボディはロックナットだけで固定されています。

つまり、ロックナットが緩むとカセットギヤが左右に動いてしまいます。

変速の時にカセットギヤが動けば、いくら変速調整をしても無意味です。

このナットは定期的にチェックするようにしましょう

まとめ

フルクラムのフリーボディ交換をご紹介しました。

今回は10速から11速への変更が目的でしたが、カンパフリーボディからシマノフリーボディへの変更や、フリーボディの劣化などによる交換など意外とフリーボディを取り外すことはあります。

ラチェット部分のグリスアップなどもメンテナンスでは必要です。

ハブのグリスアップと同時に、フリーラチェットのグリスアップもやっておきましょう。

ロックナットはアルミシャフトに締め付けているので、強く締めることができません。

そのせいで時々ゆるんでしまうことがあります。

定期的にチェックしましょう。

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