ディスクブレーキのパッドは残量が見えにくいので、こまめな点検が必要です。
パッドがなくなるとローターまで削ってしまうことがあるので、注意をしてください。
リムブレーキよりもブレーキパッドの減りは早いです。
減ったら交換すればいいのですが、ここのところシマノのブレーキパッドが欠品中になっています。
アマゾンで探しても、シマノ純正は欠品しているので手に入らないようです。
パッドが無くなってしまって走れなくなってしまいますよ。
社外品でも見つけたらとりあえず買っておいた方がいいですね。
シマノのロード用ディスクブレーキパッドは、2種類のフェーシングでフィン付きとフィン無しの2種類、つまり4種類しかないので選択で迷うことはありません。
購入する時の参考にしてください。
フェーシングはメタルとレジンの2種類
【フェーシング】というのは【摩材】の部分です。
つまり、キャリパーブレーキで言うところの【ゴム】ですね。
ディスクローターをブレーキパッドで挟むと、パッドのフェーシングの摩擦でブレーキを掛けています。
このフェーシングの種類によって【効き】や【タッチ】が変わるので、選択にはとても重要な部分です。
ロードバイクでは
- メタルパッド
- レジンパッド
の、2種類です。
他にはカーボンパッドとか、チタンパッドのようなものも自動車の世界ではありますが、自転車では【メタル】と【レジン】がメインになっています。
そのほかには冷却フィンがついているか?ついていないか?というのもありますが、基本的には【冷却フィン付き】のものを選びましょう。
なので、選択するのは
- フィン付きのメタルパッド (L03A)
- フィン付きのレジンパッド (L04C)
あとは、ロード用キャリパーにあったディスクパッドを選べばOKです。
レジン?メタル? どっちを使えばいいのか?
メタルパッドとレジンパッドのどちらを使えばいいのか?迷いますよね。
ほとんどの人は【レジンパッド】で十分です。
レジンではどうしても制動力に不満がある方はメタルを使えばいいと思いますが、私はレジンで十分だと思っています。
「効きすぎるブレーキは使いにくい」です。
レジンでしっかりコントロールした方が安全に止まることができます。
で、どのパッドがレジンなのか分からない方は、初めに自転車についてくるパッドがレジンパッドです。
そのパッドに不満がなければ【レジン】を選べば間違いないです。
【効く】ブレーキは良いように思うかもしれませんが、効きすぎるのはコントロールが難しいです。
制動が始まって、タイヤがロックするまでに余裕がないと、握ったらすぐにロックするブレーキだとロックしたあとのコントロールができません。
減速が足りなければ、さらに強く握るものが使いやすいです。
シマノの純正パッドが手に入らない中で、下のリンクのパッドはあいこがあるようです。
台湾製のレジンパッドですが、スペアで手元に置いておけばいざという時に使えます。
色々探してみても見つかりにくいので、早めに手にに入れた方がいいかもしれませんね。
メタルパッドとは?
メタルパッドはフェーシングに金属を使っています。
金属の繊維をレジンパッドに混ぜ込んで作られているのでメタルパッドです。
金属の繊維がローターに喰いこんで、制動力を上げたり熱に強いブレーキパッドを作ることができます。
メタルパッドのメリット
- 高温に強い
- 制動力に優れている
メタルパッドは金属繊維を混ぜ込んであるので、レジンパッドに比べて高温に強いのが特徴です。
長いダウンヒルなどでは、レジンパッドだとフェードしてしまうことがありますがメタルパッドだとフェードしにくので、ダウンヒルやブレーキを酷使する使い方が多い場合はメタルの方がいいかもしれません。
ただ、メタルパッドはローターへの攻撃性が強く、音も出やすいので「メタルパッドの方が性能が上」というものではありません。
使い方に合ったパッドを選びましょう。
メタルパッドのデメリット
- 低温では効きづらい
- ブレーキローターへの攻撃性が強い
- 音が出やすい
メタルパッドは高温に強いのですが、逆に低温では効きづらい特性があります。
冷えてるときと、温まっているときでは制動力に差が出るのでコントロールがシビアになるかもしれません。
ローターをブレーキをかけるたびに金属繊維で削っていくので、ローターの寿命が短いです。
金属繊維を摩材として使っているので「キーキー」とブレーキをかけた時に音が出やすいのもかなり気になると思います。
素材そのものが音を出してしまうので、対処のしようがありません。
レジンパッドとは?
レジンパッドは金属粉を使わないパッドです。
「複合素材を樹脂で固めたもの」でできています。
基本的に金属は使っていないのがレジンパッドになります。
レジンパッドのメリット
- 低温から効く
- 制動力にくせがない
- ローターの攻撃性が低い
レジンパッドはメタルと違って、低温から制動力を発揮します。
ブレーキをかけると、ブレーキを握った量に対して直線的に制動力がかかってきます。
メタルパッドのように、温まった時にガツンと効かないので、誰でもスムーズなブレーキングができるように摩材が調整されています。
金属粉が入っていないので、ローターを削ることが少なく、ローターを長持ちさせることができます。
レジンパッドのデメリット
- 高温でフェードしやすい
- 摩耗が早い
レジンパッドは、素材を樹脂で固めているので、長いブレーキ操作でフェードして効きが落ちます。
メタルでもフェードはしますが、その温度域がレジンより高いので「レジンはメタルパッドに比べてフェードしやすい」と言えます。
フェードさせないためにパッドから熱を逃がす工夫が【フィン】です。
ロードバイクは意外と温度が上がるので【フィン付きのパッド】を使った方がいいです。
ディスクブレーキを使いだした初めのころは「そもそも軽いロードバイクだから温度はそんなに上がらんだろ」と思っていましたが、ローターの薄さから温度が上がりやすいので熱に関しては気を使った方がいいです。
フェードとは、パッドの素材を固めている樹脂が熱によってガス化して、そのガスでパッド表面が劣化してしまうことです。
簡単に言うと「摩材(フェーシング)が燃えた」みたいなことですね。
フェードしたパッドは冷えても元に戻らないので、制動力は圧倒的に落ちてしまいます。
パッドの組み合わせであなただけのフィーリングを実現する
「レジンだと制動力が弱いが、メタルだと効きすぎる」という方もいると思います。
こういう時は、レジンとメタルを混合で使います。
レジンとメタルを1セットづつ用意して、キャリパーの片側に「レジン」、反対側に「メタル」という組み合わせです。
レジン + メタルで、レジン以上メタル以下の制動力が実現します。
この場合は、フェーシングやローターの減り方が変わるので、気をつけなければなりません。
まとめ
ディスクパッドを選ぶなら、レジンパッドで十分だと思います。
- ヒルクライムをよくやる
- レジンで制動力に不安がある
こういう方はメタルを使ってみてもいいと思います。
いま、自転車の部品がなかなか入ってこないので、ディスクパッドが買えない状態になっています。
シマノのレジンやメタルパッドは手に入りません。
パッドがなくなると走ることすらできなくなるので、社外品のクーリングフィンが無いものでも買っておいた方がいいと思います。
下のリンクのものなど、非常に希少です。
社外品でも、シマノが入るまでのつなぎとして在庫しておいた方がいいと思います。
部品を海外に依存しているので、いろいろなパーツの在庫がなくなっています。
ブレーキパッドやチェーン、BBなどは1セットくらいは在庫で持っておいた方がいいと思います。
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