デュラエースの発表が近づいてきました。
2021年3月にシマノが100周年を迎えます。
「デュラエースがモデルチェンジする」といううわさが流れて、2020年の東京オリンピックでお披露目か?とも言われていましたね。
オリンピックの延長で新型デュラエースの発表も延長されたともいわれていましたが、100周年を記念する3月にいよいよ発表されることが濃厚になっています。
新型が出るときは、ツールなどでプロチームにプロトタイプがまずは供給され、メディアに取り上げられることで情報がリークしていたわけです。
しかし今回はプロチームからの情報リークはありません。
しかし、日本をさしおいて海外の販売店に対して、流出厳禁として大まかな情報が出されたようです。
- Di2はセミワイヤレス
- 変速は12速でカセットに11-34のワイドレシオの設定がある
- ディスクブレーキ
セミワイヤレスと12速は予想通りの構成ですね。
リムブレーキとしての情報は無いので、新型デュラはディスクブレーキのみの設定になると私は予想しています。
また、100周年を記念して発表するのはデュラエースだけなのか?とも思っていて、『アルテグラ』も新型のR8100になるのでは?
R8100 とR9200 の同時発表ならかなりのインパクトですよ。
アルテグラも同時に新型になるなんて予想してる人はいないと思う(笑)
あなたはどんな予想をしていますか?
新型デュラエース R9200 を予想する
新型デュラのDi2はワイヤレスコンポになります。
ただ、フルワイヤレスではなく【セミワイヤレス】です。
STIレバーは CR2032の電池を使ったワイヤレスSTIレバーになると思われるので、SRAMの e-Tap のようなものかと。
STIレバーに発電機能をつけるというウワサもありましたが、特許だけで実現はしませんでしたね。
ブレーキシステムは当然ディスクブレーキ。
STIブラケットは油圧シリンダーを内装するので、ワイヤー式のR9100のSTIレバーよりも大型になります。
現行の9100ディスクブレーキのSTIよりも、マスターシリンダーの大型化をしているらしくブラケットは9100よりも大きいとのこと。
油圧ディスクブレーキは、マスターシリンダー(STI内装のシリンダー)とキャリパーピストンの大きさで制動力の差が生まれるのはご存じでしょうか?
シリンダーやピストンが小さいものより大きいものの方が制動力が高くなります。
新型デュラエースは、R9100よりマスターシリンダーの大型化をしているようなので制動力は9100よりも高くなっているはずです。
ブレーキはタイヤのグリップを超える制動力は必要ないので、現行の油圧システムでも『制動力が足りない』とは考えにくいのですが、なぜ容量を増やしたのでしょう。
それは、コントロール性の向上ではないかと思います。
シリンダーの大型化によって、小さな力でも十分な制動力を得られるようにし、ライダーの負担軽減を狙ったものだと思います。
もともとコントロール性がいい油圧システムのメリットにプラスして、今までよりも小さな力で同じくらいの制動力を得ようとしているんですね。
まぁ、想像ですけど。
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電動コンポのワイヤレス化は多くのメリットがあります。
- ワイヤレスは断線がない
- 組み付けが簡単になる
- 軽量化
一方デメリットもあります。
- 電波の混信
- 個別のバッテリー管理
落車や雨などの影響で、配線のコネクター部分でトラブルになることがありますが、ワイヤレスではありません。
電動コンポの組付けで、いちばん手がかかるのがハンドルからBBまでの配線です。
ハンドルが動いてもいいワイヤリングをしないといけないし、BBまでフレーム内を通さなければいけません。
途中にはジャンクションのAとBもあるので、それらの処理も必要です。
バッテリーの管理もSTIの電池の交換時期をきちんとしておかないといけなくなります。
STIとディレーラー用のバッテリーの2つを管理しないといけないので面倒くさいですよね。
SRAMのブラケット電池は1年で交換ということですが、毎日のように乗る人やそうじゃない人とか、距離をたくさん乗る人やそんなに距離は乗らない人など様々です。
使っていなくても1年で交換するよう管理ができる人じゃないと、ワイヤレスは出先で電池切れなどになる可能性があります。
シマノのDi2といえば「シンクロシフト」です。
細かい制御をコンポがやってくれるので、ライダーは走ることに集中できます。
シンクロシフトは前後ディレーラーの位置を、それぞれが管理して決めています。
リヤディレーラーが動けば、リヤディレーラーの位置をフロントディレーラーが認識して適切な位置に移動します。
ギヤ比のセッティングもできるので、リヤの変速だけでフロント変速は自動でアウターとインナーを変えてくれるのもシマノだけです。
前後ディレーラーがリンクしていないと、この動きはできません。
無線化してしまうと、前後ディレーラーのリンク制御やプログラムが複雑になるので、新型デュラエースでは前後の変速機は有線となる『セミワイヤレス』を採用しました。
バッテリーはシートポスト内に内装、バッテリーから前後ディレーラーをエレクトリックワイヤーでつなぎます。
変速機はモーターを動かすのために電気がたくさん必要なので容量の大きなバッテリー。
STIは信号を送るだけなのでボタン電池で十分ということですね。
スプリンタースイッチなどはSTIに有線でつなぐようになるでしょう。
カセットは流行りのワイドレシオ
最近のコンポのギヤは回転が軽くなる方向になっていますよね。
2010年までの完成車についていたリヤカセットは12-25が主流でした。
2010年以降11-28が主流になり、今では11-30になっています。
私はワイドギヤは使いにくいのであまり好きではないですが、楽に走れるのはやはり軽いギヤなのは間違いありません。
フロントチェーンリングを50-34のコンパクトギヤにすれば 1:1 のギヤ比がロードで実現できます。
激坂が激坂でなくなる時代がやってきましたね(笑)
カセットは12速です。
14速くらい思い切った変更をしてくると思っていたのですが、他メーカーの変速段数と並びます。
変速段数を変えるということは、フリーハブも変わります。
11速ハブでも12速を組むことができるようにしてくれるといいんですが・・・シマノですからできるはずはありません。
10速から11速になった時のようにホイール(ハブ)を買い替える必要があるはずです。
フリーを専用品にして互換性をなくしちゃうんですよ。シマノは。
こういったところがユーザーフレンドリーじゃないんですよね。
せめてフリーハブを交換すれば対応できるという作りにしてくれればいいんですけど。
カンパなどはフリーを交換することで、シマノからカンパなどメーカー変更や変速段数に対応できたりするのですがシマノはできないように作っちゃいます。
そうするとユーザーはホイールやハブを買わないと使えないので、自然とホイールが売れるというわけです。
セコイっ!
そんな専用フリーハブですが、MTBでも採用されている『マイクロスプライン』のフリーボディになるはずです。
つまり、11速のカセットも使うことができなくなります。
11速に変わった時は、8~11速まで対応したホイールでしたが、12速でマイクロスプラインのフリーハブになると12速専用になります。
11速ユーザーが、将来のために12速ホイールを買って使うこともできなくなります。
まぁ、自転車界はシマノ王国ですから「シマノが使いたければ金を出せ」ってことでもありますね。
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今のロードバイクはディスクがメインです。
完成車を買うときは、よほどのこだわりがなければ、ディスクブレーキを選択しますよね。
制動力、コントロール性など、ブレーキ性能ではディスクブレーキを選ばない理由はありません。
じゃぁ、リムブレーキが無くなるのか?というと、そんなことは絶対にありませんが、デュラエースのリムブレーキモデルを買う方がどれだけいるのか?とも思います。
デュラエースのリムブレーキが無くなっても『アルテグラ』にあればいいと思いませんか?
あえてデュラエースにリムブレーキモデルを作る必要はないですよね。
リムブレーキなら、R9100 のキャリパーブレーキをグレードダウンして『アルテグラ』にすればいいです。
つまり、R9200 の新型デュラエースはディスクブレーキのみの設定になっちゃうんじゃないかな。
100年に一度のイベントでデュラエースだけで終わるのか?アルテもやっちゃう?
R9100 のスペックのリムブレーキキャリパーをグレードダウンしてアルテグラに・・・。
ということで、アルテグラも新型になると予想しちゃっています(笑)
100年に一度の記念すべき時をデュラエースだけでは話題性に欠けます。
今までのように、4年に一度のモデルチェンジが、たまたま100周年と重なったのと変わりません。
そこで、アルテグラも12速にして【R8100】で発売する、なんてどうでしょう。
新型は、まずフレームメーカーへの供給で完成車としての販売になります。
シマノの最高峰のコンポですから、ハイエンドモデルにしか採用されません。
価格も100万円を超えるでしょう。
そんな高価な完成車をどれほどの方が買えるのか?って考えた時に、デュラエースと同じ12速の新型アルテグラモデルがあるとユーザーも買い替えを検討するはずです。
デュラエースは競技モデルとしての最高峰。
アルテグラは、競技でも使えるサイクリングモデルの最高峰という位置づけですから購買層が厚いのはアルテグラです。
シマノの12速を普及させるのは、ユーザーが多いアルテグラだと思うんですよね。
記念すべき100周年なんだから、私は『新型アルテグラがR8100としてデュラエースと同時発表される』と予想しています。
Di2 システムを2種類作るのはコスパが悪いからアルテグラもワイヤレス
デュラエースのDi2 システムをワイヤレス化すると、有線のアルテグラとの併売となります。
有線Di2はジャンクション、ハーネスなどはデュラもアルテも共通部品でした。
変速機なども、基本的には同じシステムで材料が違うなどの差でしかありません。
無線と有線の両方を作るのかなぁ。
めっちゃコスパわるいですよね。
いっそのこと、アルテグラもワイヤレス化してしまって、システムを共通化しちゃえって私なら思うんですが・・・。
ワイヤー式変速モデルはあるのか?
いわゆる『ヒモ引き』ですね。
私は【デュラエースはDi2 ディスクブレーキ】のみになると思っています。
デュラエースは競技用コンポとして位置づけられたブランドです。
競技ではDi2以上のアドバンテージはありません。
レースで使うコンポとしては、デュラエースのヒモ引きを使う理由がないんですね。
機械式のワイヤーコンポならアルテグラで十分です。
パワーメーターは左右計測できるペダリングモニターになる
パイオニアのペダリングモニターは今ではシマノのものになりました。
新型デュラエースのクランクは、左右計測できるペダリングモニターになるでしょう。
チェーンリングのあの【おにぎり】があるのかどうか?
ちょっとだけ興味があります。
あのおにぎりはパイオニアの特徴なので、パワーメーターにシマノはパイオニア色を残すのでしょうか。
ついでに105も・・・なんてことは多分ない(笑)
デュラエースとアルテグラが新型になるなら105も「やっちゃえシマノ」にはならないよな~(笑)
いずれは105も12速になりますが、それは2年くらい先なのではないかな?と思います。
一度にたくさん変えちゃうと、これから数年間コンポの新型が話題にならないですから。
ティアグラは今回の発表に合わせて11速になるかもしれませんね。
ティアグラだと、この先モデルチェンジって言っても大きな話題にはならないでしょう。
ついでにSORAを10速にするのもアリかな?
そうなると105以外全部ってことになるから、やっぱり無いか(笑)
自転車通販サイト【ワイズロードオンライン】完成車を買うタイミングはいつがいいのか?
シマノが12速になるのなら、完成車を買うのはいつがいいの?と悩むと思います。
完成車を検討中の方に言えるのは『ディスクブレーキモデルを買ってまずはブレーキに惚れろ』ということですね。
ディスクはいいぞ~
12速の完成車が発売されるのは2022年モデルからでしょう。
それまで待てるのであれば、12速モデルを狙う方が幸せだと思います。
「2022モデルまでなんて待てない」という方は、ディスクブレーキモデルを買って油圧ディスクブレーキに慣れた方がいいです。
じゃぁ、「お前ならどうするよ」と聞かれたら、2022モデルまで待ちますね。
もっとも予算次第ですが、デュラエースのモデルを買うだけの予算があるなら待ちますが、アルテグラモデルまでの予算しかないなら待ちません。
今回の発表で新型アルテグラが出なかった場合、アルテグラが12速になるのは来年の秋以降になるからです。
シマノが新型デュラエースとアルテグラの同時発表をしたら、2022モデルのアルテグラ仕様を買います。
もし、フリーハブを今のものを使って12速として組みなおすことができるのであれば、新型の完成車を待たずにコンポとして発売されてから載せ替える方向で考えます。
結局はシマノの場合、ホイール次第という部分があるので難しいですね。
新型デュラエース R9200 まとめ
いよいよ3月末にシマノ100周年の目玉として新型デュラエースが発表されます。
新型デュラエースは、12速のディスクブレーキモデルのDi2はセミワイヤレスです。
リムブレーキの設定はなく、ディスクブレーキモデルのみの設定になるかもしれません。
ワイヤー式の変速も新型デュラエースでは廃止され、Di2のみの設定となることも予想されます。
デュラエースでリムブレーキや、機械式変速機が無くなって、それらの最上位グレードがアルテグラになるのではと思います。
なので、私の勝手な予想はアルテグラもR8100 として新型になるのでは?と思っています。
デュラエースと同時発表をすれば100周年としてのインパクトはかなりあるかと(笑)
いずれにしても3月末には明らかになるはずです。
本当に12速なのか?
リムブレーキモデルは?
機械式変速機も同時に発表になるのか?
いろいろ想像しながらシマノの発表を待ちましょう。
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