【BB30】シマノクランクを使うためにBBベアリングの交換

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キャノンデールのフレームでシマノクランクを使うためにBB30からスレッド式BBへ変換します。

作業の流れは圧入ベアリングを抜いて、コンバージョンキットであるスリーブを圧入。
そのスリーブにシマノのスレッド式BBを取り付けるという流れになります。

作業をできる限りわかりやすく記事にしていきます。
最後まで読んでいただければ、スリーブ式のコンバージョンとはどういったものなのかが理解できると思います。

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BB30ベアリングを抜いてスリーブの圧入には専用工具を使う

私が使っている工具は下のようなものです。

圧入BB専用工具
圧入BB専用工具
プレスフィットBBボトムブラケット リムーバー&インストレーション bb86 bb90 bb91 bb92 BB30 bb30a

BB30ベアリングなどの圧入ベアリングを抜くのは専用の工具を使います。

代表的なものでは叩き出すものがありますが、フレームにダメージがないともいえません。
できれば「押し出す」構造の専用工具を使うことが望ましいと思います。

この工具を使えば真っすぐにベアリング全体に力をかけて抜くことができます。
叩き出すものだと、フレームをきちんと固定しておかないと作業台から落ちたり、ベアリングが斜めに抜けてしまうことがあるので十分な注意が必要です。

真っすぐに抜くことができない場合や自信が無い場合はプロにまかせましょう。
スリーブを圧入する部分までをプロに任せれば、BBベアリングの取り付けからクランクの取り付けまではご自身でもできる作業です。

BB30ベアリングを抜く

力を入れる部分もあるので、できれば作業台に固定することが望ましいですが、保管するときのスタンドでやる場合は倒れないように注意してください。

キャノンデールに標準でついている【FSA Gossamer】クランクを取り外すのは10㎜の六角レンチで左側のボルトをゆるめれば外すことができます。
ボルトを緩める時に少し力がいります。
そのあと、軽く回りますがすぐに固くなります。
これは緩めているボルトが「プーラー」の役目をしているので硬くなりますが、そのまま左に回せば左クランクは外れます。
これは「ワンキーレリーズ」と言う構造です。

クランクが外れればBBベアリングを外しましょう。
工具を内側からかけて、外側にはカップ状のナットを取り付けます。
ベアリングにかけた工具にボルトを通して締めるとベアリングはカップの中に外れます。

これを左右とも作業します。

ベアリングを外すと内側にスナップリングが入っているのでスナップリングプライヤーで取り外します。
「穴用」の工具を使います。

スナップリング用プライヤー
スナップリングプライヤー

BBはこれですべて分解できました。
このあとはスリーブを圧入します。

BB30用のスリーブを圧入する 左右に注意

BB30を廃止してスレッド式のBBを使うための作業がスリーブを圧入することになります。
スリーブは圧入するだけでは固定力が弱いので接着します。

接着するには2つの方法があります。

高強度のネジロック剤とエポキシ系の接着剤を使う方法です。
今回はネジロック剤を使いました。

ワコーズの高強度ネジロック剤です。
ネジロック剤は、ネジのゆるみ止めに使われますがシール材や接着にも使えます。
金属に触れることで反応が始まり、空気を遮断されると固まります。
強度も低強度・中強度・弱強度と3種類のものがありますが、今回は接着なので高強度を使っています。

ワコーズ ネジロック剤 高強度
高強度ネジロック剤

高強度のネジロックが手に入らない場合は、金属用のエポキシ接着剤を使ってください。
ネジロックは接着までの時間が短時間で完了しますが、エポキシ系の接着剤は使用強度までには1時間以上の時間がかかります。
完全硬化まではおおむね24時間なので、翌日にBBを取り付けましょう。

スリーブを入れて接着する部分をシリコンオフなどで脱脂します。
あとで気がついたのですが、BB部分にバーコードのシールが貼ってありました。
上側についていたので気がつきませんでしたが、作業するときは何もないことを確認しましょう。

スリーブには左右があります。
68㎜のJIS(BSA) BBは右側が逆ネジで左側が正ネジになります。

スリーブにも左右が書いてあるので確認して取り付けます。

スリーブとフレーム側にネジロック剤を塗って、BBベアリングを取り外したものと同じ工具でアダプターを交換して圧入します。

BBに対して真っすぐ入れないとフレーム側にダメージが残る可能性もあるので慎重に圧入します。
斜めに入ると、圧入しているときの工具にかける力が異常に重くなるので、均等な力で入っていくことを感じながらの作業です。

スリーブは左右対称の位置になるように圧入します。

圧入が終わったらスレッドBBの取り付け

スリーブの圧入が終わってもすぐにBBを取り付けることはできません。

ネジロックが硬化していないとスリーブが動く可能性があります。
30分から1時間くらいは放置しましょう。

BB周りにはみ出たネジロック剤はふき取ります。
エポキシ系の接着剤を使っている場合は、2液を混ぜると硬化が始まるのではみ出たものはすぐにふき取ります。
固まってしまうと削らないと取れません。

ネジロック剤なら30分で十分接着できているハズなのでスレッドBBを取り付けます。

右は逆ネジで左は正ネジです。
BBにも左右が表記されているので確認して取り付けます。
必ず手で2/3くらいまで締めこみます。

BBのネジピッチは細かいので斜めに入っても工具を使うと入ってしまいます。
手できちんとネジ山が合っていることを確認しながら2/3くらいまで入れてから工具で締め付けるようにします。

クランクを取り付けて完成

今回は105クランクを取り付けました。

クランクの取り付けも書くと長くなるので、取り付けのポイントなどは別記事にします。

まとめ

キャノンデールのBB30をやめてシマノクランクが使えるようにしました。

BB30は、フレーム製作が楽に簡素化できる以外でのメリットはありません。

できれば新車のうちにスレッド式のBBに交換してしまったほうが幸せになれると思います。

今はBB30Aとかいう規格になっていたり、他社メーカーのフレームで圧入BB規格が乱立しているので、スリーブを入れることができないフレームもあります。

そういう面でもBB30は変換しやすいですね。

圧入ベアリングでの異音原因は、フレームと金属ベアリングに隙間があることから出る音がほとんどです。
隙間がないとベアリングは入らないので、圧入BBにおいて異音が出る可能性はゼロにはなりません。
クランクシャフトとベアリングの金属同士が擦れることでも音がでます。

ネジ式のスレッドBBで異音が出ることはベアリングの劣化以外ありません。

「異音が出ていて気になる」
「シマノクランクをシマノのBBで使いたい」という方はさっさと対策して幸せになりましょう。

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