【シマノ】スレッド式BBの交換からクランクの取り付け【動画あり】

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圧入BBが主流になってますが、今またスレッド式BBが注目されてきています。

圧入式BBよりもはるかにメンテナンス性がよく、特別な技術も大げさな工具も必要がないスレッド式BBは一般ユーザーにはメリットしかありません。

専用工具は2種類あればだれでも作業はできます。

BBは高トルクで締め付けられている部分なので、力のない方には工具を工夫する必要もありますが、ぜひチャレンジしてみて欲しいと思います。

動画も用意しています。

クランクの取り外しから、BB交換さらにクランクの取り付けまですべて解説していきます。

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BB( ボトムブラケット)の交換サイクル

シマノのBBはかなりロングライフで、異音が出るということは少ないです。
もちろん、定期的な交換という前提ですが『異音がする』というのはあまりありません。

私が唯一経験したのは、デュラエース9000系のBBで3.000㎞くらいで異音が出ただけです。

BBが小型化したので耐久性も少し犠牲になったのだと思いますが、アルテグラクラスのBBR60では異音が出たことはないです。

たまたまの個体だったのかもしれませんね。

では、交換サイクルはどのくらいが適当なのでしょう。

異音が出たら交換というのも間違ってはないですが、不快な思いをする前に交換したい部分なので一年に一度を目安にすればいいのではないかと思います。

使用する専用工具は2点だけ

TL-FC32とTL-FC16
TL-FC32とTL-FC16

BBの交換では専用工具が必要です。

TL-FC32とTL-FC16です。

TL-FC32

TL-FC16

シマノ純正じゃないものでは、TL-FC16とTL-FC32が一つになっているものもあります。
私としては純正のシマノの方がいいと思います。

グリップエンドにTL-FC16がついてると、力が足りない時に延長パイプが使えません。

工具は締める時よりゆるめる時の方が大きな力を必要とするので、延長パイプが使えるのと使えないのでは使いやすさに大きな差が出ます。

短い工具で力をイッパイかけると勢いでゆるんだ時にケガをします。
小さな力で大きな力が発揮できる延長パイプを使うと、ゆるんだ時に勢いでケガをしにくくなります。

これは経験上あきらかなので『工具に延長パイプなんて・・・』と思わずにやってみてください。

本来は【やってはダメ】とされていますが、ケガをするよりはいいはずです。

クランクの取り外し方

BB交換をするにはクランクを取り外さなければなりません。

クランクを取り外すために必要な工具は、5㎜の六角レンチとマイナスドライバーとTL-FC16です。

シマノクランクは5㎜の六角レンチで左クランクの二本のボルトをゆるめます。

一度にゆるめずに半回転ずつ交互にゆるめてください。

片方だけ緩めると、もう片方に大きな負荷がかかってネジ部分を傷めてしまいます。

二本ともゆるんだら、センターボルトをTL-FC16でゆるめます。

ほとんど締まってないはずなので、片手で簡単にゆるむはずです。

センターボルトを取り外したら、抜け止めのプレートをマイナスドライバーで起こしてください。

クランクの割れからドライバーを入れて少し起こせばクランクは抜けます。

クランクはピッタリはまっているので、横方向にコジってやると抜けてきます。

左クランクが抜けたら、シャフトを手で押して右クランクからチェーンを取り外します。

チェーンを雑に扱うとチェーンステーに傷をつけるので丁寧に扱ってください。
チェーンステーにウエスなどを置いておくと傷を防ぐことができます。

BB交換の作業方法を解説

BBの交換方法を解説します。

その前にスレッド式BBの種類を理解しておいてください。

スレッド式BBには2種類あります。
JIS(BSA)とITAという規格です。

JIS(BSA)は右側のBBは逆ネジで左側は正ネジです

ITAは左右とも正ネジです。

幅はJIS(BSA)が68㎜でITAが70㎜となります。
違いが分かってないと「緩める方向に回してたら締めてた」ということが実際にありました。
永遠に外れません。

今回はJISなので、右側が逆ネジで左側が正ネジです。

右側は右に回してゆるめ、左側は左に回してゆるめます。
JISの場合、緩める方向の覚え方は【ペダルを踏む方向でゆるむ】と私は覚えています。

かなり力が必要なので、自転車を片手で支えながら力を入れます。
工具がBBにしっかり入っていることを確認して作業しましょう。
不意に工具が外れるとケガをします。

力が足りないときは、延長パイプなどで工夫しましょう。
ゆるまないからと工具の柄の部分を叩く方や、足で踏む方がいますがケガの元なのでやってはダメです。

BBの取り付け

古いBBを外したら新しいBBを取り付けます。

シマノのBBR60とデュラエースのBBは小型化されていて、TL-FC32では対応していません。

新品BBを買うと、BBセットの中にアダプター工具が入っているので別に用意する必要はありません。

ただ、アダプターが対応してない社外工具もあるようなので、できればシマノの純正工具を購入することをおすすめします。

BBのネジ部分には、スレッドコンパウンドを塗って固着を防ぎます。
スレッドコンパウンドは高トルクで締める場合にも、ネジ山を保護するのでBBに関しては特におすすめです。

取り付けは右側は逆ネジ、左側は正ネジです。

ねじピッチが細かくて、無理やり入れてしまうと斜めにも入ることがあるので、必ず手でねじ込むようにしてください。

BBにはネジロック剤が塗ってあるので、半分くらいしか手で締めることができないかもしれません。

左右ともしっかり締めれば、BBは完成です。

クランクの取り付けをしましょう。

クランクを取り付ける ポイントは左クランク

BBを取り付けたらクランクを取り付けます。

この作業のポイントは、左クランクのセンターボルトにあります。

右クランクを差し込み、チェーンをギヤにかけて奥まで差し込みます。

左クランクを右クランクに対して180度の位置に取り付けます。

シャフトに抜け止めの穴があるので、クランクの割りに合わせれば指定位置に入れることができます。

ズレていると抜け止めは入りません。

左クランクを入れたら抜け止めを入れてしまいましょう。
マイナスドライバーなどで押し込むだけです。

センターボルトは抜け止めだけの役割ではない

クランクの取付ボルトを締める前に、センターボルトを取り付けなければなりません。

このセンターボルトの役割をご存じでしょうか?

実はこのボルトで、クランクとBB ベアリングのクリアランスを調整しています。

つまり、ベアリングにクランクを押し当てて軸方向(スラスト方向)に『プリロード』をかけています。

指定トルクもありますが、BBとクランクが接触してガタの無い位置まで締めつけます。

動画であるように、左クランクを動かしながらガタの無い位置まで締めます。
締め付けすぎるとBBベアリングの動きを邪魔してしまいます。

だけど、ゆるいから外れてこないの?

クランクボルトを締めるとセンターボルトも締め付けるのでゆるむことはないよ。

プラスチックでできているので、クランクのボルトを締め付けるとセンターボルトも同時に締め付けてゆるみ止めとなります。

決してクランクボルトを締め付けてから、センターボルトを取り付けることが無いようにしてくださいね。
意味がないうえに、ゆるんで外れますよ。

センターボルトでクランクの調整が終わったら、クランクボルトを2本締め付けます。

必ず交互に締めるようにしてください。

クランクの割りに対して締めつけているので、片方をいっぱいまで締めつけるとクランクの反力でネジ山を傷めてしまいます。

できるだけ均等に、何回にも分けて締め付けます。

これでBB交換からクランクの取り付けはすべて終わりです。

動画で解説

【シマノ】スレッド式BBの交換からクランクの取り付け

まとめ

BBは消耗品なので、定期的な交換が必要です。

スレッド式BBは価格も安く、作業も比較的簡単なので1年に一度くらいを目安に交換しましょう。

圧入式BBは取り付け取り外しを繰り返すと、フレーム側にダメージを与える可能性があるので、できれば交換したくない部分です。
とはいえ、消耗品ということに変わりはないので、交換はしなければなりません。

スレッド式BBは取り付け取り外しにおいてフレームへのダメージはありません。
これがスレッド式BBの最大の利点となります。

メンテナンスが簡単でフレームを傷めないというのは、ユーザーにとってこれほどありがたいことはないはずです。

ちなみに私は半年に一度は必ずメンテナンスしています。
それができるのもスレッド式のおかげです。

専用工具が必要ですが、比較的安いものなので挑戦してみたい方はぜひ購入してやってみてください。

その場合のおススメはシマノの純正工具です。

自社BBを取り外すための自社工具なので、信頼性において他社とは比較になりません。

また、スレッドコンパウンドを使うことで、固着を防ぎ次回のメンテナンスの難易度を下げてくれます。

ネジの固着への対処はなかなかアマチュアでは難しい部分だと思います。

プロは信頼のおけるケミカルを必ず使います。

いかがだったでしょうか?

比較的難易度の高そうなBB交換ですが、動画も合わせてご覧になって『出来そう』と思われたのではないでしょうか?

無理をする必要はありません。
できるところまでやって『無理だ』と思われたらプロに任せるというスタンスでもいいと思います。

まずは作業をやってみて、その難易度を経験するというのはスキルアップの基本です。

ぜひ挑戦してみてください。

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