【ロードバイク】ホイールバランスは必要か 解説

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数年前からロードバイクのホイールバランスをとったほうが良いという話があります。
やったほうが良いのか?
やらなくてもいいのか?

ご自身で作業ができるならやってみた方がいいと思いますが、私個人としてはやっても意味がないと思います。

自転車店で費用をかけてやるほどの効果があるかというと無いと思うからです。

作業は簡単なのでぜひご自身でやってみてください。

効果を感じられれば「やってよかった」と思うはずです

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ホイールバランスは自分で取れる

ホイールバランスを取るのは非常に簡単なので誰でも直ぐにできます。

貼り付ける鉛シート以外は何も必要ないです。

鉛シートはゴルフ用が良いです。
種類が豊富で重量も細かいので使いやすいし、スポーツ用品店で簡単に手に入ります。

ホームセンターには鉛テープというのも一応ありますが重量を別に量る必要があるのでちょっと面倒くさいですね。
結局は、貼り付けられる重量物であれば何でもかまいません。

前後輪で10分もあればできる作業なので、やってみたい方はやってみましょう。

作業方法

重量バランスなので、回転体の重い部分は下に軽い部分は上で止まります。
この特性を使ってバランスを取ります。

ポイントは強く締めないクイックです。

では取り方をご説明しますね。

ご自身の自転車と、バランスを取りたいホイールを用意します。
(ホイールのフレ取り台があればその方が便利です)

ホイールを自転車に取り付けましょう。

その時にクイックレリーズはホイールを保持できるくらい緩くていいです。

そのまま自転車を裏返します。

リヤホイールはフリーにチェーンが掛かってると抵抗にになってしまうので、フリー状態にするために左右を入れ換えてください。(フリーが左側になる)
フリーギヤの方にはチェーンが無い状態です。(下の画像)

この状態で放置すると、ホイールの重い部分が下に軽い部分が上になります。

真上にある部分が軽いので鉛シートを貼れば良いんですが、何グラム貼って良いのかわからないですよね。

とりあえず5gとかを鉛シートのテープを使わずセロテープで仮止めして貼ってみてください。
カーボンなどのリムハイトが高いものだと5gでは足りないと思います。

貼った状態でホイールを少し回します。(本当に少しでいいです。動かすレベル)

1/3回転ほどでいいです。

ホイールの位置は変わりましたか?

まだ鉛を貼った同じ部分が上に来るようであればウェイトが足りません。

2.5gくらい足して貼りましょう。

逆に鉛を貼った部分が下になるようであれば重すぎるので貼った鉛を少し切って軽くしてください。

バランスが取れたホイールは、 重いところと軽いところがないので 回転させて止まった位置が一定ではなくなります。

つまり、回すたびに止まる位置が変わります。

10円玉2枚でバランスが取れました。6gくらいですね。

正確に取るなら1円玉を使う

1円玉の重量は約1gですね。
正確なバランスを取りたいなら1円玉を使ってやりましょう。

10円玉だと3g位かと思いますが1円玉でやったほうが正確です。

1円玉の重さだけ重りを貼るわけです。
5枚なら5gですね。

チューブレスでシーラントが入ってる場合

基本的に回転させないとバランスが取れません。

上記で書いてるのは静的なバランスです。

シーラントはタイヤ内で移動する液体なのでバランスは取れません。

ですが、回転中はタイヤ全体に均等にシーラントが回ってると仮定するならばシーラント注入前にバランスをとればOKです。

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体感はできない

私の個人的意見です。
体感できませんでした。

世の中には乗り心地が良くなったとか、静かになったとか転がりが良くなったとか言うオカルト話があります。
私にとってはオカルトです(笑)

メンテナンス台の上で後輪をぶん回し、バランスを取る前は自転車が暴れるのに対して調整後は静かに回転する動画を見た方もいると思います。
セールス的なインパクトは強烈ですが・・・。

もちろん私もやってみました。
バランスをとる前は暴れまくりますね。
あれを見せられたら「バランス取って」って言っちゃいますよ。

調整後は、ブンブン暴れてたのがおさまります。
危機感と安心感のギャップを利用したセールス大成功となります(笑)

でもね、乗ると何も感じません。
何一つ変わりません。

メンテ台の上で暴れてた自転車の上に人間が乗って押さえつけてますから、自転車が暴れるなんてことはないんですよ。
そもそも暴れてたら「今までだって暴れてただろ」って話ですよね。
安心して乗れてたはずがないですよ。

乗り心地が変わる?
バランスで乗り心地は変わりません。
タイヤサイズや種類で変わります。

静かになる?
鉛シートを貼って静かになるほどの静粛性を求める人はいないでしょう。
風の音のほうが煩いです。

転がりが良くなる?
路面を飛び跳ねるほど自転車が暴れればタイヤの接地時間が変わるでしょうから転がりも良くなるでしょうけど、そもそもそんな自転車には乗れてません。

実際の効果は絶対にある

バランスが取れたホイールと取れてないホイールではバランスが良いホイールのほうが性能はいいです。

回転体ですからバランスはとても大切です。

きれいに回ることこそ回転体に求められる精度です。

体感できるかできないか?でいうと体感できないからその部分での効果はありません。

自動車などでのバランスとはスピード領域が違う

自動車はのタイヤは必ずバランスを取ります。

どのサイズであってもバランサーという機械にかけて10g単位でバランスを取ります。

バランスがとってないと、高速でボディーに振動が出るとかハンドルが振れるという現象が起こります。

危険な位ハンドルが振れたりボディーに振動が来るので危なくて走っていられません。

ただし、自転車とはスピードが違います。

自動車のハンドルが振れるとかいうホイールバランスにおける症状が出るのはおよそ120km/hあたりからです。

100km/hで出ることもありますが、60km/hで出ることはありません。

急ブレーキをかけたタイヤで、フラットスポット(一部分だけ平らになる)ができたタイヤでは低速でバランスが狂った症状はでますが通常はその速度域でバランスの悪さを感じることはないです。

自転車で100km/h以上出しますか?

出す方は必ずバランスを取ってください。

10㎏以下の車体に60㎏のものを乗せて押さえつけてる自転車のホイールは振れててもその振動を体重が抑えてしまいます。


車両構造が違う

自動車のタイヤはある意味自由に動きます。

サスペンションがあるからです。

上下に関してはサスペンション、左右の振れに関してはハンドルで左右に動きます。

この動きが車体の振動であったりハンドルの振れだったりするわけです。

自転車はどうでしょう。

ホイールはフレームに固定されたリジッド構造ですね。

乗ってる人間の体重が過重となってホイールを常に押さえつけてます。

フレームに固定されたホイールの振動は上から押さえつけられるので走行中に自転車が上下に暴れることはまずありません。

例外もあるので注意が必要な部分もあります。

坂の下りでホイールのバランス不良によってハンドルが左右に振られることがあります。

その場合は走行に影響があるので、上記のようなバランスのとり方で調整するべきです。

ホイール自体のフレもハンドルに対する振動は関係します。

ホイールが縦にきれいに回ってジャイロ効果を得ます。

左右に振れてるホイールであればジャイロ効果も乱れます。

ホイールのフレはスポーク調整でバランスウエイトでは取れません。

バランスウエイトでバランスをとる大前提にはホイールのフレが無いことです。

まとめ

自転車のホイールバランスは必ず狂ってます。

バランスをとることで体感できることは一部の不具合のある場合を除いて感じることはできません。

下りでハンドルが振れるようであれば必ずバランスをとってください。

安全につながる部分です。

やり方はとても簡単ですが、できそうに無いと思われたらショップにお願いしましょう。

自分でできれば費用は数百円です。

やる価値はありますが、体感できないと言うことは頭においておく必要があります。

ショップ価格は知りませんが、費用をかけると人間の心理としてプラシーボ効果が出ます。
ブラインドテストでそれがわかるレベルには無いことを数本のホイールで私は体感してます。

まずはホイールのメンテナンスをきちんとして、自転車全体のメンテナンスをしっかりとしてみましょう。

最後の仕上げでホイールバランスをとるのもいいと思います。



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