新品スタッドレスタイヤの性能で普段注意すべき点

記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

スタッドレスタイヤは夏タイヤと大きく違います。

スタッドレスタイヤのシーズンに入りました。

いよいよ雪のシーズンでスタッドレスタイヤの本番になります。

そこで、スタッドレスタイヤの強い部分や弱い部分を記事にしてみます。

スタッドレスタイヤとは

スタッド(鋲)がレス(無い)タイヤです。

過去、スパイクタイヤというものがあってスノータイヤ(雪用タイヤ)に金属のピンが打ち付けてあるタイヤがありました。

スパイクタイヤの金属ピンは、アスファルトを削ったり舗装の表示を削り落としてしまうのでアスファルト粉など環境に悪く規制対象になって廃止となりました。

何年使えると思いますか

タイヤなどのゴム製品は古くなると硬くなってしまいます。

スタッドレスタイヤは使用環境が低温路面に対してなので、出来るだけ柔らかいほうが効果が高まります。

では何年使えるのでしょう?

スタッドレスタイヤの溝が使用限界以上残ってることを前提としてお話します。

適切な保管方法であれば、最低でも3年は間違いなく使えます。

適切に保管すれば5年間は大丈夫なのではないかと思います。

夏タイヤやスタッドレスタイヤの適切な保管方法をお教えします

保管は涼しくて直射日光の当たらない場所が最適です。

ゴムは直射日光による劣化が一番多いです。

冷暗所で保管しましょう。

立てて保管しても横に寝かせて積み上げても問題は無いですが、地面に直接置いてしまうと湿気で劣化を早めてしまうのでタイヤの下にすのこのようなものを置いたほうがいいと思います。

ぬれた路面でも使用できるので保管中も濡れても大丈夫と思われるかもしれませんが、濡れない冷暗所に保管してください。

使用中は走行してる間に乾きますが、保管中は濡れた状態が長くなるのでタイヤにはよくありません。

ベランダなどに保管する場合は、タイヤカバーなどをかけて直射日光と濡れることを防ぐようにしてください。

このように適切な保管方法であれば3~5年は性能を発揮できるはずです。

溝の残量

スタッドレスタイヤにも夏タイヤにも法的な残溝と言うものがあります。

夏タイヤは1.6mm以下で車検が通らない整備不良となります。

スタッドレスタイヤも1.6mmで夏タイヤの代用としては使えなくなります。

スタッドレスタイヤの残量は新品時の50%磨耗で使えなくなります。

タイヤには必ずプラットフォームと言うサインがあります。

タイヤサイドに ↑ のような矢印のマークがあります。

その位置のトレッド部分に必ずプラットフォームがあります。

プラットフォームとトレッドが同じ面になってたら使用限界です。

夏タイヤとはゴム質が全く違います

夏タイヤとの違いはそのパターンもそうですがゴム質が大きく違います。

低温路面でも柔らかく、凍結路面でも摩擦係数を上げるために細かい溝が入ってます。

路面とタイヤの間にある水の膜がすべる原因になるので、ゴムに細かい穴を設けてその穴で水を吸いあげ排出しながら路面とのグリップを確保してます。

ゴム質が柔らかく、細かい溝があることから乾燥路面では夏タイヤよりも磨耗が早く摩擦力が強いことから燃費も悪くなります。

とはいっても、年々スタッドレスタイヤの性能は上がっておりメーカーも磨耗に対して改良をしてるのですぐに減って使えなくなると言うことはありません。

『減るから』と使用を控えて、ちょっとした積雪路面でスリップ事故を起こせばタイヤ代以上の修理代を払うことになるので冬は早めにスタッドレスタイヤに付け替えるようにしてください。

意外と思うかもしれませんが、実は濡れたアスファルト路面は苦手です

スタッドレスタイヤは積雪や凍結路面を走れるので、濡れたアスファルト路面でも大丈夫だと思われてる方がいます。

実はスタッドレスタイヤは濡れた路面は苦手です。

タイヤパターンが積雪や凍結路面を対象にしてるので、低温路面でもしなやかなグリップをするように出来てます。

しかし、アスファルトの濡れた路面ではタイヤのブロック剛性というんですが、タイヤ自体の剛性がないので一度スリップすると夏タイヤのようには止まらずスリップする距離が伸びてしまいます。

スタッドレスタイヤを装着してるときは、乾燥路面でも濡れた路面でも注意して運転するようにしましょう。

スタッドレスタイヤを装着していればs¥、積雪路面や凍結路面でも安全な走行が可能です。

ただし、それには限界があるので十分注意した運転を心がけてください。

新品時は特に注意です

タイヤの製造時には油を使います。

新品タイヤにはタイヤ表面の油分が非常に多く滑りやすい状態です。

これは夏タイヤでも同じです。

あまりなじみが無いかもしれませんがタイヤにも慣らし運転が必要です。

慣らしと言っても特別なことをするわけではありません。

約100kmくらいは普通に乾燥路面を走行していただければ大丈夫です。

新品でいきなり雪上路面を走ると性能を発揮しません。

必ず慣らし運転をしてください。

冬の運転は「○○かもしれない」という予測運転が必要です。

もっとも危険な路面がブラックアイスバーンです。

濡れた路面に見えても凍結してる路面のことをブラックアイスバーンと言います。

ブラックアイスバーンに気がつかず、急ブレーキなどを踏んでしまうと事故につながります。

濡れた路面は凍ってるかもしれないと思って注意してください。

トンネルの中などは雪が無いにもかかわらず凍結してることがよくあります。

濡れた路面 = 凍結路面だと思いましょう。

スタッドレスタイヤでも、雪道で動けなくなることはよくあります。

滑らないタイヤではなく滑りにくいタイヤです。

危険を感じる前に早めにタイヤチェーンを装着するようにしてください。

スタッドレスタイヤよりタイヤチェーンのほうが雪道や凍結路面には強いです。

冬の路面での最強アイテムはタイヤチェーンです

4WD車は注意

4輪駆動車は悪路にとても強い車両です。

雪道や凍結路面でもぐんぐん進みます。

夏タイヤでも雪道を走ることが出来るので、夏タイヤのまま雪道を走る方がいます。

動くのと止まるのでは条件が違います。

夏タイヤで動いたからと言って止まることは出来ません。

4輪駆動車も冬はスタッドレスタイヤを装着しましょう。

また、止まることに関しては4輪駆動も2輪駆動も同じです。

4輪駆動の走破性はズバ抜けてますが、止まることに関してはどの車でも同じなので注意してください。

よく4輪駆動車が溝にハマったり事故を起こしてることがあります。

これは、走行するのに不安感が無いくらいの雪道の走破性によって、止まることに安心感を持ってるとよく事故を起こします。

4輪駆動でも止まるときは慎重にお願いします。

そしてスタッドレスタイヤは4輪に取り付け、サイズも4本とも同じサイズにしてください。

特にサイズが違ってると車を壊します。

まとめ

スタッドレスへの交換は早めにしましょう。

減ることよりも年数や保管方法によって硬化してゴム質が劣化するほうが早いです。

『減るから』と使用を躊躇するより、早めに装着してその性能を使い切りましょう。

取り外した夏タイヤもスタッドレスタイヤも保管は冷暗所に保管しましょう。

新品時のスタッドレスタイヤは性能を発揮できません。

必ず慣らし運転をしましょう。

雪道や凍結路面では『急』な操作は厳禁です。

余裕を持った運転を心がけてください。

スタッドレスタイヤの性能は年々向上しています。

しかし、絶対に滑らないと言うものは作れません。

安全を心がけてください。

コメント