ハンドル交換やコンポを交換した時にうまく取り付けできずに、悩むのがブラケットレバー(STI)の位置です。
なかなか左右の位置が合わなくて時間ばかりかかってしまったりといったことがあるはずです。
自転車を何台組んでも満足のいく位置に組みつけできないのがブラケットの位置です。
ここを読んでくださってるあなたは『自分の自転車を作業してみたい』と思ってますよね。
この記事を最後まで読んでいただければ、必ず左右対称に組みつけができます。
ハンドルの位置は、ご自身で組みつけることはできるはずなので、ここでは省略させていただきます。
ブラケット位置の左右を合わせる方法を中心に記事を進めていきますね。
『こんなに簡単にできるの?』という作業ですので参考になさってください。
ブラケットの位置は水平が基準になります。
ブラケットの位置は水平が基準になります。
ただし個人差もあるので、あなたの握りやすい高さや角度にしてください。
送ったりシャクったり、お好みの位置で固定しましょう。
画像は水平に取り付けています。
ハンドルとの段差もありますが、ハンドルの上面と水平(面一)にするとブラケットをシャクった位置になるのであくまでもブラケット単体で水平に取り付けています。
下の画像のハンドルだとハンドル上部とほぼ面一で水平になっています。
左右の高さを合わせる方法
ブラケットレバーを、大まかに取り付けて水平を出します。
この時に水準器があると作業がとてもやりやすくなります。
画像のような水準器が無ければ、スマホなどのアプリを利用してもいいですね。
スマホの場合は、水準器の代わりに左右のブラケットレバーに木の板などを渡すと水準器を使ったのと同じ作業ができます。
水準器を使えば左右のブラケットが同じ位置につくはずですが、実は同じにはなりません。
自転車自体が水平ではなかったりするので、意外と左右は合ってないです。
そこで、左右のブラケットに糸を張って同じ高さにブラケットを取り付けます。
水糸が見やすくて使いやすいです。(タコ糸で代用できます)
左右のブラケットの同じ位置に糸を張ります。
画像では取り付けバンドのボルトに引っ掛けて、ブラケットカバーのズレ止めの溝の端を基準点にしています。
この状態から、糸とハンドルの高さのずれを確認します。
今回の場合は、ハンドルの中心に糸を合わせています。
これでハンドルに対して、左右のブラケットは同じ位置についています。
ブラケットをハンドルに直角に取り付ける方法
ハンドルに対して、ブラケットの上面は水平が基本です。
ハンドルに対して、内外にブラケットがむいていると真っすぐに手のひらでつかめません。
ハンドルに対して、直角に取り付けたいですね。
まずは平らなものでハンドルの側面とブラケットを合わせて直角を出します。
画像を取り忘れたので作業中のものと違います(笑)
つぎに、ハンドルのドロップ部にアングルをつけます。
アングルの下面が地面と水平になるように左右に取り付けています。
このアングルは最終確認するためのものなので神経質になる必要はありません。
ステムの中心の延長線上にハンドル中心の基準点を出します。
真っすぐな棒でもかまいません。
ステムの中心線がハンドルの中心なのでマークしましょう。
このセンターから左右のブラケットが同じ距離になれば左右は同じになります。
今回の場合、ハンドルセンターからブラケットセンターまで19.5㎜で合わせれば左右のブラケットはハンドルの中心から同じになります。
これで、ハンドルに対してブラケットは直角に、左右対称についています。
最終確認するために、ブレーキレバーとアングルの位置も左右で確認します。
ブレーキレバーの位置は、どうしても数㎜は動いてしまうので目安として確認しています。
ここが大きく違う場合、ブラケット自体の変形や取り付けミスなどが考えられます。
目視で見てほぼ同じ位置についていることが確認できればOK です。
ポイント!
ブラケットは水平が基準
ブラケットはハンドルに対して直角
ブラケットの左右の位置をそろえる
まとめ
ブラケットの位置は非常に神経を使います。
今までいろいろ工夫してやってきました。
レーザーを使ったりしましたが、最も正確であろうと思われるのはアナログ作業という結論です。
- 糸を張る
- 水準器や真っすぐなものを使う
- 数値を合わせる
これだけやってもまだ満足が行く取り付けができないのも確かです。
自分の自転車などは【勘】で組み上げたりもしましたが、やはりズレを感じてしまいます。
【勘】は言い換えれば【感覚】なので体調などによって違うんです。
自信 = 数値 なのでこういう作業をしています。
人間は敏感で鈍感な生き物です。
正確に取り付けてないブラケットに慣れてしまうと、それが正解になって感覚の中に埋め込まれます。
数値や基準点を出しつつ、正確(であろう)に取り付けた自転車に乗ると『ズレてる』感覚になります。
また、体は左右対称ではないので、左右対称にブラケットを取り付けると妙な違和感を感じることもあります。
両目でハンドルとブラケットの位置を見ると、どうしても効き目重視で見てしまっているので真っすぐについていてもそうではないようにも見えたりします。
それがすべて「違和感」になってしまうので、ブラケットの取り付けには正解がありません。
『人間の感覚に合わせる』のか『人間が合わせるのか』ということにもなってしまいます。
ご覧いただいた作業で、私は組み上げています。
上記のように感覚にはズレがありますが、この記事を読んで『正確(であろう)な取り付け』にまずは慣れていただきたいと思います。
ブラケットの取り付けに悩んでおられる方は参考にしてください。
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