WAKO’Sのパーツディグリーザーの紹介です。
チェーンなどの駆動系の洗浄が面倒くさいとか思ってる方は多いと思います。
そんな方のために簡単洗浄できるパーツディグリーザーをご紹介します。
生分解性万能パーツ洗浄液
※ オイルやグリース等の油汚れと泥・植物等の非油系の汚れが混在した頑固な汚れを効率的に除去できます。
低臭性のため使う場所も選ばず、漬け置き洗いも可能。
また、生分解度(OECD 301C 法)約80%を達成した、環境にも配慮した洗浄液です。
※ WAKO’S カタログより
使用に適した環境が大切。
水で洗い流す作業が必要なので、洗車ができることが使用の条件となります。
水洗いできない環境ではこの商品はお勧めしません。
マンションやアパートで洗車ができないのであれば、チェーンクリーナーやフォーミングマルチクリーナーをお勧めします。
使用方法
塗って流すだけの簡単作業なので、とても簡単です。
ただ少し注意する必要があるので説明させていただきますね。
まず自転車が濡れてないことを確認してください。(これがとても大切です)
水で洗い流すタイプのクリーナーなので、濡れてると洗浄できずに水に溶けて流れてしまいます。
特に、雨天走行後で使う場合は注意が必要です。
雨の後がイチバン洗いたいタイミングですよね。
チェーンには砂が乗ってるし、できるだけ早く洗って乾かしたい気持ちよくわかります。
濡れてると使えないので、少しの間乾燥させてから使っていただければと思います。
濡れてると使えないのはこの商品の最大の欠点なんです。
でも、乾いてるときに使う場合は最強アイテムですよ。
チェーンが乾いてる前提で作業の仕方をご説明しますね。
簡単だからチェーン洗浄が楽しくなるよ♪
1.濡れてないチェーン、カセットスプロケット、チェーンリング、ディレーラーに刷毛で塗ってください。(刷毛は小さくコンパクトのものがいいです。 大きいと刷毛にディグリーザーが全部吸われてしまいます)
100均に小さな塗装用の刷毛があるので100均で探してみてください。
幅2~3㎝で長さ3㎝くらいの刷毛です。
2.こすり落とすなどは必要ないですが、初めて使う場合や汚れがひどい場合は少し固めのブラシで擦り汚れを浮かせたほうが効果的です。
3.水で流します。
終わりです。
塗って流すだけなので技術などまったく必要ありません。
廃液の処理も必要ありません。
使用量について
パーツディグリーザーの使用量はごくわずかです。
チェーン・フロント&リヤディレーラー・チェーンリング(クランクギヤ)に十分塗るだけの量です。
多く塗ったから汚れがよく落ちるということはありません。
なので、缶コーヒーの大き目のキャップ一杯程度で十分汚れは落とせます。
パーツディグリーザーは300mlなので一般的な洗車回数であれば1年以上は使える量ではないかと思います。
私はお預かりした自転車の洗車や遊びにいらした方に実践販売するので使用量は一般の方とはくらべものにはなりませんが、1年は十分使えます。
汚れを落とす原理
油汚れを落とすには洗剤ではなく油で溶かし込むことが早く確実です。
パーツディグリーザーは実は油なんです。
もっとも汚れを落とすのがガソリンなどの揮発油ですが、揮発油は引火や着火の可能性があるので絶対に使用をしてはいけません。
危ないからガソリンとか使っちゃダメ!
保管することも危険なので絶対にダメです。
一般家庭で使いやすいのは灯油でしょう。
私も取り外した油汚れのひどいパーツは灯油で洗います。
ですが、この廃油処理が問題になります。
当店では業者に引き取ってもらってますが、一般の方ではそれも難しいのでオイル処理剤などで自治体の処理方法に従うことになります。
面倒くさいし吸着剤等にも費用もかかります。
パーツディグリーザーは油ですが流してしまうので処理する手間は省けます。
パーツクリーナー(ブレーキクリーナー)もよくつかわれると思います。
悪くないですが非常に効率が悪いです。
チェーンを外して漬け置きできる場合はペットボトルなどを利用すればいいんですが、チェーンを切る必要が出てきます。
ミッシングリンクは再使用不可だったりするので交換パーツが必要だったりします。
パーツクリーナーは費用も掛かるのでお勧めしません。
水洗いができないのであれば、通称【ガラガラ】と言われてるチェーンクリーナーを使っ他方がいいと思います。
環境負荷について
WAKO’S からは フィルタークリーナーという商品がありました。
オートバイの湿式エアーフィルターの洗浄用ケミカルです。
湿式エアーフィルターとは、エンジン吸気用のエアーフィルターのスポンジにオイルをしみ込ませたものです。
大気中のごみや汚れを油のついたフィルターで濾してるのでかなりの油汚れになります。
洗剤などでは洗い流せないので、油性のケミカルで洗い流すのがフィルタークリーナーです。
このフィルタークリーナーは、油を乳化させてバクテリアに処理させてました。
油と水は溶けないですよね。
油の分子を水に溶けるまで小さくすれば、水の中に取り込まれるのが乳化です。
乳化とは水と油が混ざり合った状態のことを言います。
水に油が解けてるわけではないですよ。
乳化したものは非常に小さな粒子になってるので、バクテリアが処理して自然にかえります。
生分解性の検査やガイドラインについての指標が OECD 301C 法 です。
バクテリアが処理することを生分解性と言います。
OECD 301C 法
OECD 301C 法 とは 生分解性のガイドラインによる指標です。
いかに自然界で分解され、環境に負荷をかけないものであるかという数値になります。
https://www.jfrl.or.jp/storage/file/779.pdf
まとめ
チェーンのメンテナンスで簡単な方法は塗って洗い流すだけのパーツディグリーザーが最適
水洗いができる環境が必要
使用量も少ないので経済的
環境性能にも問題はない
私はこの洗浄剤を使ってチェーンのメンテナンスの回数が増え、チェーン寿命が飛躍的に伸びてます。
おそらく1万キロ以上はチェーン交換してませんが、基準値内の数値で使うことができています。
チェーンの耐久性を上げるのはとにかく洗うことなので、できるだけ簡単な方法をお勧めしています。
パーツディグリーザーを一度使ってみて下さい。
ちなみに私が遊びにいらした方の自転車をこれで洗って差し上げると100%買って帰られます。
いちばんのおすすめです!
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