ロードバイクのメンテナンスで必要なトルクレンチを解説 おすすめも 

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ロードバイクでのメンテナンスで六角レンチを記事にしました。

その中でトルクレンチがあったほうが望ましいと書きました。

トルクレンチの種類と、簡単な使い方です。

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パーツを壊さないためにトルクレンチを使ってください

普段ネジを触ってない方には、パーツが壊れる瞬間に手に伝わる感触はわからないですよね。

なので、トルクレンチを使いましょう。

誰でも同じ締め方ができるのがトルクレンチのメリットです。

トルクレンチの種類

トルクレンチの種類
  • プレート式
  • プレセット式
  • デジタル式

です。

ソケット式の場合がこの3種類ですが、他にはスパナタイプとドライバータイプやインパクトがありますが、一般的にはソケット式を使います。

スパナタイプはアルミナットなどを取り付ける場合に繊細なトルク管理が必要なことから使われますし、ドライバータイプはプラスチックネジの取り付けなどに使われることがありますが、一般的ではないので省略します。

締め付けトルクとは?

簡単に言うと、締め付けたいものに対して工具の力点に何キロ(ニュートンメーター)の力をかけて締めるかと言うことです。

トルクレンチがなくても工具の長さに対してかかる力をバネばかりなどで管理し計算すればトルクレンチの代用はできます。

締め付けトルクの意味とか、詳しく書いても実際には意味がないので『締め付けトルクはトルクレンチで管理する』と思ってください。

プレート式トルクレンチ おすすめ度 ☆☆☆

プレート式トルクレンチ

昔からあるトルクレンチで、板状になった本体をしならせることで締め付けトルクを測定します。

測定の基準となる測定子は固定されてて、本体の板がしなって移動する量が締め付けトルクになります。

てこの原理なので支点・力点・作用点で、支点と作用点が同一線上(ソケット工具の位置)にあり力点はハンドルグリップの中心にあります。

使用する場合、ハンドルグリップの力点の一点に力をかけるために少しコツがいります。

このプレート式の利点は測定値の調整は作業者の力具合であるので、小さなトルクから連続して大きなトルクにあげて行く様な使い方ができます。

たとえばエンジンのヘッドボルトなど、多くのボルトがあって小さな数値から均等にすべてを指定トルクまで締めていく作業はこの方が速く確実にできます。

自転車用で使うならイチバン小さな プレート式が最も使いやすいと思います。

ステムなど、多くのボルトを対角線で均等に締めるのには プレート式が間違いなく使いやすいです。

保管する場合、錆などには注意をしてください。

プレート部分が錆びて強度が弱くなると測定値にズレが出ます。

測定子にモノが当たらないように保管しないと、基準となる測定子がズレると正確ではなくなります。

プレセット式 おすすめ度  ☆☆☆☆

プレセット型トルクレンチ

手元のダイヤルを指定トルクにセットしてグリップに力を入れて締め付けます。

指定トルクの数値を変えるのには、目盛りの意味を理解してないといけません。

ノギスやマイクロメーターのように大きい数値と小さい数値を組みあわせるような表示になってます。

慣れればすぐに理解できますが初めは意味が分からないかもしれません。

指定トルクになると工具の先端が『カチッ』っと音がして力が少し折れるカンジがします。

内部のバネによって、指定トルクになるとロックが外れ先端部分が少し折れて力が逃げることによって音が出ます。

その時点で指定トルクなので、それ以上締めるとオーバートルクになります。

よく見かけるんですが、一度指定トルクになったところで何度か締めなおして『カチカチ』音をさせる方がいますが、これではオーバートルクになる原因ですのでやってはいけません。

また、ラチェット部分の構造から逆ネジに対応してないものなど、ネジを緩めるときにトルクレンチを使う方もいますがやってはいけません。

トルクレンチは測定方向以外に使ってはいけないことを覚えておきましょう。

利点は、誰でも指定トルクをセットできればその数値で締め付けられるのでこのトルクレンチが一般的になってます。

プレート式のように連続して小さな数値から締めるような場合、その都度数値をセットしなおさないといけないので少し手順が増える点です。

保管する場合も少し注意が必要です。

測定値の最下限にダイヤルを回して保管してください。

使ったままで保管すると内部のバネが下手って測定値がずれてしまいます。

デジタル式 おすすめ度 ☆☆☆☆☆

プレセット式の数値がデジタルになったものです。

最近はこの方式が主流になりつつありますね。

プレセット式のように、グリップ部分にあるダイヤルを見ながら数値設定するのに対し、デジタル数値を目的の測定値にセットできるのでわかりやすいです。

測定値に達すると、音とランプの点灯で知らせてくれるのでわかりやすいです。

ソケット工具を取り付けて使えるタイプと手持ちのハンドルに取り付ける測定部分が別体になってるものがあります。

測定部分が別体になってるのは手持ちの長いハンドルを使えば小さな力で目的の数値にできるので女性などが遣うには良いと思いますが、自転車などはもともと大きな力を必要とする部分は少ないので管理の楽な一体式を買うほうがいいです。

少し高価ですが、使いやすく正確なので間違いなくお勧めできる工具です。

イチバンのお勧めはこのデジタル式です。

保管する場合は衝撃や水に濡れるのは避けるようにしてください。

必ずケースに入れて保管するようにしましょう。

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測定工具は安物はダメ

測定工具はその数値に対する信頼性が最も重要です。

指定締め付けトルクには幅が設けてありますが、まるで違う数値になってしまうようなトルクレンチは使い物になりません。

まして、普段ボルトの締め付けなどしてないなれてない方は、手に伝わってくる感覚がないのでトルクレンチに100%頼ってしまいます。

私などよく経験するんですが、小さな数値で締める時にトルクレンチを使うことがあります。

ラチェット式の測定下限の数値で締めると明らかに締めすぎる場合があります。

モノが壊れそうな感覚になるので、その場合はトルクレンチを使わずに作業をします。

トルクレンチの下限付近はデジタル以外正確ではないと思ってください。

どのトルクレンチも測定範囲があって、目標とする数値にあわせて数本を使い分けます。

ご自身の使いたい数値のものを購入するようにしてください。

デジタル式以外のものは測定範囲の中間から上で使う、または中関よりわずかな下限の範囲内のものであれば問題ないはずです。

そういった面も含めて、少し高価ですがデジタル式をお勧めします。

有名工具メーカーのものなら信頼できます

工具メーカーが作るものであればどこでも問題ありません。

有名なのは KTC やTONEと東日 ですね。

KTCやTONEは工具全般で有名ですし、東日は『トルクレンチなら東日』と信頼されてます。

トルクレンチ選び方講座 |トルクレンチの基礎知識 | KTC京都機械工具株式会社
トルク管理で現場の課題を総合的に解決!トルクレンチ選び方講座
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東日製作所 | 製品情報 | トルクレンチ

測定工具なので校正が必要

どのような測定工具でも使用してるうちに数値にズレが出てきます。

これを修正するのが『校正』です。

校正は自分ではできないのでメーカーに送って校正してもらうことになります。

しかし、一般の方の使用頻度では校正する必要はまずありません。

落として壊したとか、曲げてしまったとか使い方さえ誤らなければ校正の必要はないでしょう。

まとめ

トルクレンチのおすすめは

1.デジタル式
2.プレセット式
3.プレート式
です。
デジタル式が最も精度が良くて、使いやすいと思います。
ただ少し高価なので、その点ではプレセット式がお勧めです。

トルクレンチにはおおまかに3種類のものがある

使用する用途によってトルクレンチは数本必要になる場合がある

測定工具なので保管する場合は注意。

安物はダメ。

校正などは必要ないのでメーカー品を購入する。

トルクレンチを使えば、どんな人でも誰でも同じ締め付けトルクが再現できます。

プロもアマチュアもないのがトルクレンチでの作業です。
誰でも同じトルクでネジを締めることができるので、プロ以上の作業ができるのもトルクレンチです。

なれていない方が勘に頼るのは危険です。

部品を壊す前にトルクレンチで正確な作業をしましょう。

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