カーボン製品はその特性などが理解できない方は使うことは避けたほうがいいです。
流行りで自分の身を危険にさらすことはしないでください。
メーカーは壊れやすいカーボン製品を売りたがります。
壊れることで再販につなげてます。
カーボン製品は衝撃には弱い素材です。
使う場所によっては不向きなんじゃないか?と思えるパーツがあります。
それはステム。
力が一点に集中するので壊れる可能性が他のパーツに比べてかなリ高い印象です。
この記事中のステムは 3T ARX LTD ですが、中華製のコピーかもしれません。
メーカーステムと記事内で強度比較をしてるつもりはありません。
カーボンのもろさをを記事にしています。
よく『中華カーボンだから』と中国製カーボンを否定する方がいますが、世界No1のカーボン生産国は中国です。
数を作ることで中国の技術は上がっており昔とはくらべものになりません。
私の中では中華カーボンとメーカーカーボンとの差は全くないと思っています。(性能ではない)
製品を選ぶ知識があればメーカーカーボン製品を買う理由は私にはありません。
想像以上にカーボンステムはモロい
どういった衝撃で亀裂が入るのか予想ができない
先日修理したカーボンステムに別のクラック(亀裂)が見つかりました。
信頼性の担保は金属製
先日クラック修理をしたカーボンステムに新たなクラックが見つかりました。
前回修理した部分は、接着剤だけで補修し、ハンドルを取り付けたときのひずみで接着が剥がれました。(失敗)
それをガラス繊維を合わせて修理したのですがこの部分は補修できてるようです。
ハンドルを取り付けても剥がれることなく、割れてもないです。(成功)
ところが違う部分にクラックを見つけました。
今まで全く気が付かなかった部分です。
いつ割れたのかもわかりません。
もしかすると、割れてた部分を修理して補強された歪みで弱い部分が割れたのかもしれません。
クラックは塗装の割れで見つけることができる
塗装の割れで素材が割れてるのがわかるのはイメージできますよね。
塗料というのは伸縮性があります。
柔軟性がある程度ないと振動で割れたりしますから塗料の柔軟性は大切な要素です。
自動車だとボディーは鉄板なので変形しやすい素材ですね。
ボディーの鉄板が変形する以上に塗料は柔らかくないとすぐに割れてしまいます。
その柔らかい塗料が割れてるということは素材に何か問題があるということが言えます。
塗装を削ってクラックを点検
塗膜を削って素材を見れば一目瞭然です。
画像のように完全にクラックが入っています。
素材を露出させれば判断は簡単です。
カーボンの不安要素
塗装の割れに気が付かないとこの亀裂を見つけることはできません。
カーボン製品はこう言った点検が常に必要で慎重に行うべき素材なのです。
もちろん他の素材でも点検は必要ですが、カーボン素材はその数倍神経を使うイメージです。
私の印象ですが力のかかるステムに関しては特にカーボンは使うべきではないと思います。
体重で押さえつけられたうえに路面からの振動や衝撃を受けるステムはカーボンに不向きなパーツなんじゃないかと思います。
フレームは特に注意が必要
クラックは力がかかってないと見つけることが難しい場合があります。
今回気が付いたようにハンドルを取り付けてクラックの部分に力がかかったことによって塗膜の亀裂が広がって発見できました。
フレームなど乗車してる状態では一人で点検できないので普段から塗膜の状態に気を付けてないと見つけられません。
特に割れやすいシートステーやチェーンステーは注意して点検するようにしてください。
塗膜が割れていればフレームにクラックがあると考えたほうがいいでしょう。
締め付けに関しては細心の注意を
よく言われてることなので今更言うまでもないでしょうがカーボン製品は締め付けトルクには細心の注意が必要です。
特に複数のボルトで締め付けてるステムなどは対象物がどのように締め付けられていくのかその過程も理解する必要があります。
アルミステムでも同じように締め付けに関しては慎重にやるべきことですが、カーボンは一瞬で壊れてしまうのでミスが許されない部分があります。
ステムはやはりアルミをお勧めします
カーボン調のアルミステムもあるのでカーボン好きな方はそちらを使うといいですね。
カーボンステムを否定はしません。
私はカーボンステムが信用できないので今回の記事にしました。
カーボンできちんと点検取り付けができるならいいと思います。
でもステムにカーボンを使う理由って見つけられないんですけど、何か利点があるんでしょうか?
振動吸収性ならカーボンハンドルで目的は果たせますからあえてステムをカーボンにする必要はないと思います。
カーボンに向いているパーツ
- ハンドル(造形の自由度 強度の自由度 軽量 振動吸収性)
- シートポスト(振動吸収性)
- フレーム(造形の自由度 振動吸収性 強度分布の自由度 製造工程の簡略化)
- リム(軽量性 造形の自由度 振動吸収性)
- ボトルケージ(造形の自由度 軽量性 壊れても走るのには影響がない)
- ペダル(軽量性 壊れてもシャフトがあれば走れる)
カーボンに不向きなパーツ
- シートポスト(折れたら強制ダンシング)
- フレーム(折れたら走れない)
- リム(割れたら走れない)
- ペダル(割れたら乗りづらい)
- ステム(割れたらハンドルがなくなる)
- ハンドル(落車して折れたら最悪)
- ブレーキレバー(折れたら止まらない)
- 高級品だがカーボンブレーキキャリパー(論外 命を軽量化で失いたくない)
カーボンこそ使う側の知識とスキルが必要なパーツといえると思います。
まとめ
カーボン製品を信用してはいけません。
金属製品でも壊れるといえることですが、金属以上に壊れやすい材質です。
カーボン製品に絶大な信用を持っておられる方はどんどん使えばいいとは思います。
すべての判断は自己責任です。
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