中華コンポ SENSAH EMPIRE 11s レビュー 

記事内に広告が含まれています。

話題の中華オリジナルコンポ SENSAH を買ってみたので使用前にレビュー

昨年ぐらいから少しずつ話題になってるSENSAHを買ってみました。

使う予定はまったくの未定ですが12速を買いそびれたので11速のレビューです

ENPIREは11S コンポです。

ネットで買われた方のレビューを見ると化粧箱に入ってるんですが、私が買ったものはそれぞれを緩衝材で包んだだけのものでした。

いわゆるバルク品ですね。

価格は2/3だったので『こういうことか』です(笑)

スポンサーリンク

SENSAHとは

口コミなどからは『SRAM』の元技術者が作ってると言うことです。

確かな情報ではないので正しくは無いかもしれませんが、ダブルタップのブレーキレバーだったりリヤディレーラーの形状からもあながち間違った情報ではないと思います。

私は手に入りませんでしたが、化粧箱への梱包などはまさにSRAMです。

SENSAH EMPIREってナニ?

EMPIREは11S コンポのグレードになります。
SENSAHが言うには『シマノの105とアルテグラの中間グレード』ということです。

EMPIRE Proというものが上位グレードにありますが、Proは12速コンポです。
12速ですが、フリーハブは11速のままで12速化できる非常に優秀なコンポがProです。

Amazon.co.jp

Proのブレーキレバーはカーボンで出来ていますが、EMPIREはアルミレバーと材質でも差があります。

夏過ぎあたりからSENSAHが12Sを出すような情報が入ってきてたので注目してました。

EMPIRE にも興味があったのですがどうせなら12Sなら話題にもなるし、価格しだいで買ってみようと思ってました。

ところが・・・

先月AMAZONで初期ロット10セット限定3.000円引きを買いそびれてしまいます。

悔しいのでこのEMPIREを購入したわけです。

EMPIREにもカーボンレバーが発売されてた

SENSAH Pro の12速はカーボンレバーにカーボンケージですが11速のEMPIREにもカーボンレバーとカーボンケージが出てるようです。

約3.000円プラスの19.800円なので、カーボン好きな方はこちらの方がいいかもしれません。

Amazon.co.jp

シルバーのSENSAHが発売になる

SENSAHの中の人のTwitterでシルバーのSENSAHを発売するとの情報が入ってきました。

日本向けに発売するとのことです。
日本人はシルバーパーツが好きですからね。日本はクロモリフレーム好きが多く、クロモリフレームはやっぱりシルバーパーツが定番です。

以前SENSAHの中の人に「カーボンレバーもいいけどシルバーパーツで出してほしい」と書き込んだことがあるのですが、それを読んでくれてたのか作ってくれるようです。

おそらく12sのProの方になると思いますが、期待して待ちましょう。

ブレーキレバー

SENSAH EMPIRE

ブラケット形状はシマノによく似てます。

例えるなら105(5800)に非常によく似てます。

5700とも比べてみましたが5800のほうが握った感じは近いです。

ブラケット前側が細く、手のひら側になるにつれて太くなってる形状です。

SRAM のREDとかを触ったことが無いのでわからないのですが、人差し指と親指でシッカリと包み込み手のひらがブラケット上部にきちんと添えることができます。

シマノDi2は細身ですが、それよりは太く7900の時代のブラケットよりは細いです。

SENSAH EMPIRE

SRAMの機械式に乗ったことが無いのでWタップの比較はできません。

右ブレーキレバーを大きく内側に押すと、ワイヤーを巻き上げるので大きいギヤに変速します。

ブレーキレバーを小さく動かすと巻き上げたワイヤーをリリースするので小さいギヤに変速します。

レバー単体で動かすと、違和感はまったく無いですね。

シマノでも、巻き上げは大きくリリースは小さく動かすのでレバーが別体なのか同一単体なのかの違いだけです。

考え方によってはこの方が直感的でわかりやすいですね。

シマノの過去のSTIのように空打ちすることも無いです。

ストロークもシマノと変わらないように思います。

SENSAH EMPIRE

左レバー(フロント変速)はラチェットギヤが少し多いのでトリムがハイ側とロー側の2種類あるのかもしれません。

SENSAを動かすと アウター(最大巻上げ) → ハイトリム → ローギヤ → ロートリム のようなイメージです。

これは実際に組みつけて動かしてみないとわからない部分です。

ただストロークは少し大きい気がしますね。

これも実際に組んでみないとわからない部分です。

シフトワイヤーの取り回しは前と後ろの2通りあります。

アウターワイヤーにはアウターキャップが必要なのは他メーカーと変わりません。

ワイヤーの入り口はブラケットの横(内側)になります。
SRAMも同じようなところからワイヤーを入れるようです。

これがやたらと入れにくいらしく『入れにくいだろうし、どこから入ってるのか確認してね』的な意味もあると思われます。

カンパのエルゴも新品時はワイヤーは取り付けられてますから【どこからどういうふうに入っているのかを確認しておくのは大切なことです。

SENSAH EMPIRE

ブレーキレバーのリーチ調整はブラケット上部にあります。

手の小さい方でも対応してます。

ハンドルへの取り付けバンドのボルトもブラケット上部からアクセスします。

かなりリーチ調整幅はかなり大きいので手の小さな方でも心配ないはずです。

シマノだと調整してもまだ足りないということもありますから、それと比べると調整幅が大きいのは助かりますね。

SENSAH EMPIRE

ブレーキワイヤーはシマノと同じ位置にあり、キャップを外したりしなくても取り付けすることができます。

シマノと違って、ブレーキのアウターにもアウターキャップが必要です。

シマノで必要ないからとつけないでいいということはありません。

これはSRAMでもキャップが必要なので基本的にはシマノ意外は必要だと思ったほうがいいです。

SENSAH EMPIRE

ブレーキをかけながらの変速はできません。

ストッパー的なものがるのでしょう。

ブレーキレバーを握ると内側へ動かないようになってます。

変速しようとレバーを押し込んだ状態でのブレーキは問題なくできます。

キャリパーとの相性はレバー比などあるので組んでみないとわかりませんが、シマノのブレーキとの組み合わせで違和感があるとは使ってる方から聞いてないので問題ないはずです。
シマノに聞くと『互換性はない』っていうでしょうけど。

ブレーキワイヤーなどは付属してませんし、アウターワイヤーも付属してません。

ダブルタップは特許の侵害?

SRAMのダブルタップと同じですが、おそらく特許の侵害にはならないのだと思います。

SRAMはブレーキレバーは単体でブレーキのみで使用されます。

変速(ダブルタップ)は内側の変速レバーで行います。

シマノは、ブレーキレバーでブレーキ動作と巻き上げ動作をし内側のレバーでリリースをします。

カンパはブレーキレバーはブレーキの単体動作、内側レバーで巻き上げ親指側のスイッチでリリースします。

SENSAHは、ブレーキ・巻上げ・リリースが全てブレーキレバーです。

4社ともそれぞれ違うので特許の侵害にはならないと思います。

ちなみにシマノの9速SORAはブレーキレバーで巻き上げ、親指スイッチでリリースとカンパと似てますが違いますよね。

中国も知的財産権の問題は国を挙げて取り組んでるはずなのでどこかに抜け道を探して作ってると思われます。

フロント変速機

SENSAH EMPIRE

デザインも構造も古いです。

ワイヤー固定部分の長さも短いので引きの重さは想像できます。

単体で動かしてみるとスプリング強度がかなりあって、昔のシマノの低グレードのようなイメージです。

作動音もかなり大きいと思います。

Hi Lo調整ボルトはプラスです。

プレートがリベットでとめてあるのはちょっと使いにくいですね。

取り付けるのにチェーンをいったん切らないといけません。

ミッシングリンクユーザーにはいいかもしれませんが、ピンを使ってる私のようなユーザーにとってはボルトで固定して欲しいです。

SENSAH EMPIRE

リヤ変速機

SENSAH EMPIRE
SENSAH EMPIRE

取り付けのピボットボルトはアルミです。

これはちょっと扱いが難しいかと思います。

締めすぎると壊す可能性がありますし、電着する可能性もあるのでグリス以外の固着防止剤を必ず使わないとダメです。

ボディーの肉抜きはいいとしても、ボルトの軽量化は神経を使うのでやって欲しくない部分です。

ワイヤーの取り回しが少し変わってます。

変速機に入ってきたワイヤーはレールの上を通ってから固定ボルトで固定されます。
これもSRAMと同じようですね。

直接ワイヤーがボルトを引く構造ではなく、レールを介して引くのでワイヤーライナーが必要でしょう。

テンションプーリーとガイドプーリーはベアリング入りです。

テンションケージスプリングはシマノなどと比べると強いほうだと思います。

アウターローなど、テンションケージにあまり負担をかけるような使い方はしないほうがいいと思います。

チェーンが暴れないメリットはありますが、あまり張った状態で乗るのは良くないです。

Hi Loの調整ボルトはHEXですが精度があまりよくないので、きちんとした工具をかけないとナメそうです。

SENSAH EMPIRE

まとめ

手に取った感じでは悪い製品だとは思えません。

作りが雑だと言うことも無いですし、しっかりした製品であると思います。

ただネジの精度は良くなさそうなので組み付け時にはそれを踏まえたうえで組む必要があります。

1万円ちょっとでこれが手に入るのであれば、10速ユーザーが少しずつ流れてるのも理解できます。

11速になったときのホイール問題も、すでにほとんどのユーザーが11速対応のホイールになってるはずです。

中国ブランドだと言う概念さえ捨てることができればSENSAHはアリですね。

私の中ではシマノのコンポである理由は無いので、こういうコンポのほうが楽しめます。

人と違うものが付けたいと思ってる方にはSENSAHはお勧めです。

変速性能はわかりませんが、変速性能の差はカセットだったりチェーンリングだったりするので、その部分がシマノであれば不満はないのではと思います。

『見てみたい』という単純な購入動機ですから使う予定はまったくありません。

使用レビューをお伝えできればいいんですが、今のところまったくの未定です。

今回は手に取ってみた感想を書かせていただきました。

『これは使いものにならない』と言う部分は見当たりません。

メーカーブランドに飽きた方、人と違うパーツで個性を出したい方にはお勧めできるコンポがSENSAHだと思います。

Amazon.co.jp

コメント