ロードバイクに乗っていて、ポジションで悩むことはよくありますよね。
そんな時はどうしますか?
今では特定のショップで有料フィッティングというものがあります。
機械に乗ってローラー回して『ポジションの参考値』を出すというものです。
私は有料フィッティングは無駄だと思っています。
1.000円くらいならいいですが、何万円も出してやるべきではないと思っています。
その費用を、ステムを買ったりシートポストを買ったりと、パーツ台にあてたほうが有益だと思っています。
これから書くことは、私個人の意見なので有料フィッティングがいいという方を否定するわけではありません。
ロードバイクのポジションで悩むことが大切
おそらくほとんどのロードバイクに乗っている方は『ポジション』で悩んだ経験があると思います。
サドルの高さや前後位置。
ハンドルの高さやステムの突き出し量などですね。
クリートの位置などもそうでしょう。
私ももちろん例外ではなく、いろいろ試しています。
そのたびに、調べて自分なりの解決策を見つけています。
自分のポジションに悩んでいることで、その解決策を調べポジションを変えてベストな位置を見つけ出すということができるのも一つのスキルです。
ポジションというのはベストな位置がすぐに出るものではありませんよね。
悩んで調べて実践した経験値から『次はこうすれば解決するのでは?』と模索する課題があるのはとてもいいことです。
その解決策として、フィッティングサービスを使うのは間違っていると思うわけです。
練習量(乗っている時間や距離)が少ない人ほどフィッティングに頼る傾向がある
週に一度のサイクリングとか、比較的距離や時間を乗らない方の方がポジションで悩みます。
「これはあきらかに自転車に乗りなれていない」ことが原因です。
そういう方は「フィッティングサービス」なら一発でポジションが出るということに期待して受けられます。
フィッティングサービスを受けても、自転車に乗りなれていないから同じことなんですけど、お金を払っているので『正しい』と思い込みます。
お金を払ってポジションを出すと、そこから動かすとフィッティングに使った費用に意味がないと思うようになってしまうこともあるでしょう。
これでは何の意味もありません。
フィッティングの数値はあくまでも基準であって「そこからどう動かすのか」という部分が最も大切になります。
そのためには、自転車に乗る時間と距離を増やして自分のポジションデータを得る必要があるわけです。。
ポジションは常に変化する
まさか、ポジションを変えたことがないなんてことはないですよね?
私の場合は、シーズンOFFに距離を乗っていない時はサドル高が上下に5㎜くらい変わります。
多い時で1㎝くらい。
ステムの高さも1㎝は変えます。
これは、股関節の柔軟性が無くなっていたり、体幹が衰えることで上半身を支えられなくなるからです。
すべては乗っていないことが原因です。
ポジションで悩んでいた時に、サドル高を5㎜上げたらよくなったとか、ステムを1㎝上げたらよくなったとかのデータが自分にあるからすぐに対応できます。
一方、距離を乗ってる方や、レース志向でとにかく毎日トレーニングしている方はポジションの変化はあまりないように思います。
そういう方はポジションに対してシビアだったりするので、多くの方は自分なりのノウハウを持って対応していますね。
採寸とフィッティングは違う
フレームを買う時に、ショップサービスとしてフィッティングマシーンを使う場合もあるかと思います。
この場合のフィッティングは積極的に利用すべきです。
始めてロードバイクを買う場合、フレームサイズなど全くわからないはずです。
やみくもに展示してあるものを買っても、あとでポジションが出ずに迷宮に迷い込むことになりかねません。
フレームサイズは身長や腕の長さで変わります。
フィッティングマシーンなどで【採寸】してフレームサイズを決めるのは大切なことです。
フィッティングしてもステムなどのパーツが必要になる
フィッティングにおいて、ポジションを出したとしてもステムなどのパーツ代はかかります。
現状のパーツで出来ることと言えば、サドル位置とハンドルの上下くらいです。
フィッティングしてもパーツ代がかかることになるので、フィッティング代をパーツ代にあててはどうでしょうか。
ステムを何本か用意して乗り比べるとか、ハンドルを交換してみるとかすればポジションの違いに気がつくはずです。
乗る距離などが増えると、ハンドルは前に出すことが多くなります。
それは、体幹が鍛えられて前傾姿勢を維持できるようになるからです。
また、頭の位置を前に出して低くすると、ペダルに体重がのるので速く走ることができます。
体幹ができていないと、瞬間的には速く走れますが長続きはできません。
長さの違うステムが必要になるのは、乗る距離が増えると前傾が深くできるようになるので必要になります。
情報量は豊富なのでまずはググって知識を得ること
自転車に乗っていて、乗りづらいと感じたらまずはググりましょう。
ほぼそれで改善策は見つけることができるはずです。
同じ悩みを多くの人が共有しています。
まずはググって、自分にあてはめて考えることが必要です。
悩んだ時に知識の引き出しが多くなるほど解決策も多くすることができます。
人のポジションと比べて、乗り方なども研究することも大切です。
人のペダリングを見て自分と置き換え、何が違うのかを考えたりするとペダリングの理想が見えるようになるかもしれません。
そもそもフィッティングマシーンが信用できない
私がおすすめしない理由の大きな部分がここにあります。
フィッティングマシーンが信用できません(笑)
ナニを基準にポジションを出しているのかがよくわからないからです。
人の体って同じじゃないのに、どういうデータからポジションを出しているのかが理解できません。
体幹であったり、体の柔軟性だったりはそれぞれ違うはずです。
ペダルを踏む位置だって、同じなんてことはあり得ません。
100㎞走った時のポジションの違和感と、フィッティングマシンに乗った時とでポジションが出るんでしょうか?
まとめ
有料フィッティングは無駄だと思います。
その資金を自分の知識やスキルとして使う方が、あとから必ず役に立つはずです。
フレームを初めて購入する場合の採寸で利用するのは積極的に利用しましょう。
サイズの合わないフレームを買うよりも、お金を出してでも体に合うものを買う方がいいはずです。
ポジションは、乗りなれるほどハンドルは低く遠くなる傾向にあります。
初心者のうちはとにかく距離を乗って、いろいろ試してみることが大切です。
それにはググることです。
そして上級者のペダリングを研究しましょう。
自分でポジションの悩みが解決できるようになれば、人の悩みも解決できるようになるかもしれません。
どうしても行き詰ってしまったら、有料のフィッティングサービスを利用するのもいいと思います。
経験者の著書からヒントを得ながら、自分なりにポジションを変えていくというのも非常に面白いのでぜひやってみてください。
宮澤さんの理論はさすが苦労人だけあって参考になります。
有料フィッティングで何万円も使うなら、こういう本からの知識に回す方がいいと思います。
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