シマノ クランクの無償点検プログラムの詳細

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シマノのクランク剥離の無償点検プログラムの詳細が発表されました。

10月30日より【指定店】において点検がスタートします。

指定店での点検の結果、交換したほうがいいと判断された場合、シマノに送って再度点検して新品交換することになります。

交換品は、同じ外観のモデルではありません。

アルテグラは【FC-08】

デュラエースは【FC-09】

パワーメーター付きのデュラエースは【FC-R9200PX】になります。

もともとは12速用のクランクらしく、チェーンラインのズレはチェーンリングで合わせているらしいです。

FC-9000デュラエースを使っている方は、シルバーからブラックに変わるのでシルバー好きの方にとっては残念かと思います。

とりあえず、不安な方はお近くの指定店に持ち込んで点検してもらってください。

指定店は、下記のリンクから検索することができます。

シマノ指定販売店検索

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松江市近郊の方の点検指定店

松江市

  • タクワサイクル
  • サイクル ハウス ヤマサキ
  • ジャイアントストア松江

出雲市

  • 園山輪店
  • 渡部サイクル
  • TECH.cyclebuild

米子市

  • autoengineering T.C.S
  • サイクルスポーツクワハラ

鳥取市

  • サイクルショップ フクハマ

他店や通販で買ったクランクはどうなるの?

他店や通販で購入したクランクはどうなるのか?と不安になっている方もいると思います。

通販で買ったものや、他店で買ったものでも指定店に持っていけば点検してもらえるようになっています。

順番を後回しにされる可能性もありますが、きちんと点検してもらえます。

もし点検してもらえないようであれば、シマノに問い合わせてみましょう。

他社製のパワーメーター付きのクランクは?

他社製のクランクの場合は、シマノでは対応できないようです。

クランクは新品に交換してもらえますが、パワーメーターに関しては返金という形のようです。

市場平均の金額を返金するということらしいですが、市場平均というのは全額返金というわけでもなさそうなのが怖いですよね。

4iiiiは交換に対応しているようなので、メーカーや取扱店に問い合わせてみてください。

無償点検で交換対象ではなかったら

無償点検後に割れたり、折れたりした場合も補償対象になっています。

また、点検より1年後に、もう一度無償点検をしてもらえます。

つまり、2度の点検は無料で点検してもらえるということです。

では3度目は?

1年後の点検は無償と言っているので、ひょっとすると有償になるのかもしれませんね。

それまで使い続けるな!ということなのかも。

さらに、シマノは点検後からもオーナーに点検を勧めています。

まさか「壊れても自己責任」と言っているとは思いませんが、折れる可能性のあるクランクなので、せめて点検だけは自分でもできるようになっておきましょう。

点検のポイントは下記YouTubeを参考になさってください。

海外では集団訴訟になっているようです

海外では集団訴訟になっているようです。

Class-action lawsuit filed against Shimano for “inadequate” cranksets that put “cyclists nationwide at risk of injury” | road.cc

バイクメーカーのトレックとスペシャライズドも訴訟に対象になっているらしいですね。

そもそも、安全基準に達していないクランクを点検しても、そもそも安全基準に達していないのだからあまり意味がありません。

じっさいに4千件をこえる破損報告があり、クランクが折れてけがをしている方もいるわけです。

点検したところで、折れる可能性のあるクランクでケガをしないとも言い切れないわけです。

点検するのも自転車屋さんであり、その技術レベルに差があります。

訴訟の結果次第ですべての対象クランクが交換になる可能性もあります。

接着面と小さなクラックを見逃さない

対象のクランクを使う場合は、オーナーの知識がかなり必要になってきます。

なにも知らないと、クランクが折れて大きなけがをする可能性もあります。

走行不能になって、帰ることすらできなくなるかもしれません。

画像をよく見て、接着面の剥離と折れた断面からどういう過程で折れるのかというのを頭に入れておいた方がいいと思います。

クラックを逃さないために

画像をよくご覧になっていただければわかると思います。

クランクの接着面に汚れが入っています。

この部分の接着面は剥離しているはずです。

剥離した断面に入り込んだ汚れが染み出ているのがわかります。

小さなクラックが長い時間あったことが割れの断面から見て取れます。

断面の一部が黒く汚れているのが確認できます。

ほかの断面はきれいなアルミの地が見えるので、新しく折れた部分ですね。

クラックが先なのか?

接着面が先なのかはわかりませんが、どちらにしろ折れる原因になっていることは間違いありません。

接着面が先に剥がれて、はがれた部分に力が集中しクラックが入ったとも考えられますし、クラックが入ったことによって接着がはがれたとも考えられます。

点検では、このどちらも見逃さないようにしましょう。

数ミリの剥がれが小さなクラックにつながりますし、小さなクラックは剥離を加速させます。

まずは、普段からクランクをきれいにしておけば点検で異常を見つけやすいはずです。

剥離していれば、必ず汚れが染み出してきますからね。

まとめ

シマノが無償プログラムの詳細を発表しました。

対象のクランクオーナーは点検に出すと同時に、ご自身でも点検できるようにしておきましょう。

私は4アームのクランクは所有していないのですが、私なら折れてから点検に出すと思います。

はっきり言って点検で不安が解消されるわけではないです。

点検しても折れる可能性がありますからね。

点検より交換してもらいたいと思いませんか?

少し待っていれば、訴訟の結果で対象クランクはすべて交換になるかもしれません。

ちなみに、自動車の世界ではこういう部品で点検というのはあり得ないです。

ケガをする可能性がある部品を点検で終わらせれば、必ず誰かがケガをします。

折れたら(怪我をしたら)交換とか、考えられないですね。

どのみち、すぐにショップに持って行ってもすぐに点検してもらえるとは思えないので、自分で点検してしばらく待ってみるのもいいかもしれません。

とはいえ、その間に折れてけがをする可能性もあるのでよく考えて点検に出しましょう。

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