【ユーザー車検】ヘッドライト検査方法が変わって再検査になった

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マイカーの車検に行ってきました。

今年からヘッドライトの検査は「すれ違い灯(ロービーム)」だけの検査になりました。

今までは、ロービームで不合格になった場合に、ハイビームで再検査をやってくれていたのが今年から再検査は無くなりました。

ロービームだけの検査は数年前から決まっていたことなのですが、不合格の車が続出することから、検査場の混雑の緩和のために一時的にハイビームでの検査を取り入れていたものです。

ハイビームの再検査は、検査場の混雑緩和のための暫定措置で、今年から廃止になりました。

業界としては、いずれロービームだけの検査になるのはわかっていたとしても、暫定措置に頼って合格させていた部分もあるので年度末の検査ラインは大混乱になることが予想されます。

さらに、不合格になった場合への対応も苦労することになるかと思います。

という本人の車も、あっけなく不合格になりました。

光軸なら調整すればいいのですが、光度不足での不合格です。

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ヘッドライトの光度不足

私の車(三菱 アイ)のヘッドライトはプロジェクターのハロゲンバルブ仕様になっています。

ハロゲンバルブ + プロジェクターのヘッドライトは非常に暗いので危険です。

前のオーナーはLEDバルブに交換してあったのですが、それだとロービームでカットラインが出ないので車検には通りません。

車検ごとにバルブを交換するとなると、ヘッドライトを外さないといけないのでその度に光軸が狂います。

そこで、HIDのノーマルヘッドライトと交換したのですが、想定外の「光度不足」で車検は不合格になりました。

光度不足の原因として一般的に考えられるのは

  • プロジェクターレンズのクモリ
  • ライトカバーのクモリ
  • 反射板の劣化(プロジェクターレンズ仕様は反射板レス)
  • バルブの劣化

が考えられます。

このうち、プロジェクターレンズのクモリと、反射板の劣化はヘッドライト交換になります。

ヘッドライトカバーは磨いてクリア塗装してあるので、磨いたとしても光度アップするとは考えにくいです。

ということで、残るは「バルブの劣化」です。

バルブの劣化が原因であれば、交換すれば解決するのですが、もしそれでも光度が上がらなければ【終了】です。

ヘッドライト交換に費用をかけるなら車を変えます。

ハロゲンバルブのように簡単に交換できないのがHIDのバルブ(バーナー)です。

HIDのバルブは1万円以上するのでダメならそれすら無駄になります。

とりあえず、交換して再検査に行くしかないです。

バルブ交換で検査は合格

まず検査前の光度の数値

  • 左 6400cd
  • 右 5100cd

光度の規定は片側 6400cd 以上なので、左側はギリギリ、右は完全にアウトです。

左側は綱渡りしているくらいのギリギリ具合です。

右側の光軸は下に 7cm ずれているので、光軸を合わせると光度も上がるのですが、それでも1300cd も上がりません。

ということで、右側だけバルブを交換して再検査しました。

結果、バルブ交換で光度は 7700cd まで上がりました。

HIDは点灯時間2000時間で交換らしい

HIDは劣化して光度が下がるらしいです。

私が工場をやっていた時のテスターは、ハイビーム専用でロービームの光軸や光度を測定することはできません。

ロービームの光度が測定できないので、当時は気にすることもなかったのですが、まさかHIDで光度が車検に通らないほど劣化するとは思ってもみなかったです。

普段乗っていて暗さを感じませんでしたから。

ネットで調べると点灯2000時間くらいで寿命らしいです。

3年〜5年で交換した方がいいらしい。

私の車は平成19年式なので、17年使っているヘッドライトになります。

2000時間はゆうに超えているハズです。

乗っていても暗さが気になることはならなくても、テスターの数値では完全に劣化しています。

HIDは新品からの光度が30%下がったら寿命とのことです。

今回の私の車の場合、新品時が7700cdだったので、30%下がると約5400cdなので数値的には合っていますが、30%ダウンで車検には通らないということです。

左が約20%ダウンの車検でギリギリです。

この数値は車によって変わるので、私の車は新品から20%ダウンで車検に通らなくなるということです。

ヘッドライトの明るさは少しずつ暗くなるので、運転していても気がつかないために、これからはこういう事例も増えてくるのかと思います。

なので、期間を決めて定期的に交換するのが良さそうです。

夜に乗ることが多い方は3年から5年くらい。

あまり夜に乗ることがない方は10年くらいで交換した方がいいですね。

HIDバーナーは純正がおすすめ

HIDのバルブ(バーナー)を交換する時は純正タイプを買った方がいいです。

メーカー品ならまずは大丈夫と思いますが、確実なのは「コイト」や「スタンレー」などの純正採用品がおすすめです。

ハロゲンバルブやLEDなどの安いものによくある「車検対応品」はあてになりません。

取り付けても車検に通らないことはよくあります。

  • カットラインが出ない
  • 光度がたりない
  • 光軸が合わない

普段乗っていても気にならないこれらのことが、車検では不合格として判定されます。

車検に受かりたいなら純正品を買いましょう。

または、取り外したバルブは保管しておいて、車検は純正品で受けるようにしましょう。

バルブ(バーナー)は通販がおすすめ

今回は検査で不合格になったために、HIDバルブは「すぐ欲しい」「いま欲しい」状態だったので、地元の部品屋さんで買いました。

まぁ、予想通りの値段だったのですが、後からネットで調べたらその価格差に愕然としました。

バルブは通販が圧倒的に安いです。

定価13,000円!

部品の卸屋さんで直接購入すると、一般の方でも10%ほど値引きしてくれます。

それでも税込12,870円です。

ネット価格を見るまでは「そんなものだろ」と思っていましたが、ネット価格を知ってしまうと高いです。

なんと、アマゾンでは5,500円!

頼めば明日には届く!

ナニこの価格差は。

これだけ価格差があるとマジで損した気分になりますね。

交換したいかたは通販で購入した方がいいです。

持ち込みで工賃が高くなったとしても、通販の方がお得になるんじゃないですかね。

これだけ価格差があると、商売してても後ろめたい気になります。

一部の検査場でロービーム検査が2年延長 令和26年8月から

すれ違い灯での検査は令和24年8月から全面移行する予定でしたが、一部の検査場では2年延長されたようです。

延長された検査場(令和26年8月まで)

関東・中部・近畿・四国・九州・沖縄

上記の管轄する検査場は令和26年8月より検査方法が完全に移行されます。

すでに移行済みの検査場はすれ違い灯での検査になります。

移行済みの検査場

北海道・東北・北陸信越・中国

延長されて検査場でも、準備が整い次第「すれ違い灯」での検査に移行される予定らしいので受験する場合は気をつけてください。

まとめ

ユーザー車検でヘッドライト検査で不合格になりました。

バルブ交換で検査は合格しましたが、合格しなかったらと思うと不安しかなかったです。

HIDのバルブは劣化します。

車検に通らないくらい暗くなっているとは思っていませんでした。

バルブは通販で購入した方が安いです。

ヘッドライトの光度は乗っていて分かるものではありません。

車検に出す時に光度をあとで教えてもらうと、交換時期が前もって分かると思います。

ハロゲンバルブは劣化によって車検位取らないほど光度が下がることはないです。

それよりもレンズや反射板の劣化で光度が下がります。

LEDも劣化して暗くなるらしいですが、寿命はハロゲンやHIDよりも長いです。

いずれは車検に通らないくらいに光度が下が流のでしょうが、今の所は気にすることもないかと思います。

交換する場合はバルブの型番に気をつけてください。

車種やグレードによって、バルブの形が違うのでネットで買う場合は注意してください。

※ 検査ラインではスマホなどの使用が禁止されていますが、ページ内の画像はドライブレコーダーからの切り取りです。

使用したドライブレコーダー

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