【UCIルール変更】2021年ロードバイクのフレーム形状が変わる 注目すべき3つの変更点

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UCIのフレーム形状変更という情報がリークされました。かなり信ぴょう性のある情報なので間違いはなさそうです。

参考ソース 
New UCI tech rules leaked: Is bike design about to get a shake-up?

1.チェーンステーの1㎝ルールの撤廃
2.トップチューブやダウンチューブの最小幅2.5㎝を1㎝とする。
3.シートポストはシートチューブの延長線上の撤廃

このようなルール変更となるらしいです。

2020年 UCIルールブックはこちら

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ロードバイクのエアロ化がさらに加速するルール変更

UCIルールの主な変更点
UCIルールの主な変更点

2021年からのルール変更が正式に発表されたら、2022年からの新型のロードバイクフレームの形状は今まで見たこともないデザインになっているかもしれません。

現在のルールでは
トップチューブ及びダウンチューブの最小幅は2.5㎝以上8㎝未満となっています。

このルールから最小幅2.5㎝が変更され1㎝となるようです。トップチューブやダウンチューブの最も細い部分が1㎝でOKということです。

トップチューブの最も細い箇所は2.5㎝以上
トップチューブの最も細い箇所は2.5㎝以上

KIZNAフレームのトップチューブの最も細い部分を測定してみました(画像参照)
約2.5㎝です(傷防止マスキングテープの厚み0.1㎜)

もっとも厚い(太い)部分は5.5㎝くらいです。

シートチューブ側が最も細くなり、ヘッドに向かって太くなっている形状です。すべてUCIの現在のルールのサイズとなっています。(UCI公認フレームではありません)

2021年からは1㎝の細いトップチューブのフレームが出てくるかもしれません。
エアロフレームという面では効果は大きいでしょうが、剛性面ではかなり不安が残りますね。

シッティングで上っているときなど大きな力がかかっているので、材質の変更などメーカーの技術力が試されます。

この変更には続きがあって、シートポストの位置の変更にも関係してきます。

シートポストはシートチューブの延長線上にある必要はない

現在のフレームでは、シートポストはシートチューブの延長線上でなければなりません。トライアスロン以外のフレームではすべてシートチューブにシートポストが刺さっている形状ですよね。

このルールが撤廃されます。

つまり、トップチューブの上にシートポストがあるようなフレームができてきます。

BMC Timemachine 01
BMC Timemachine 01

シクロワイアードの記事で紹介されているBMC Timemachine 01 はトライアスロンバイクなのでUCIルールが適用されていません。画像のようにシートチューブの延長線上にシートポストがないのがお分かりいただけると思います。

三角形の基本構造はそのままなので、シートチューブのないフレームはNGです。

UCIルールブックより引用
UCIルールブックより引用

シートステー&チェーンステーの最小幅の制限撤廃とは

意外と細く見えるKIZNAのシートチューブでも1㎝以上ある
意外と細く見えるKIZNAのシートチューブでも1㎝以上ある

現在のUCIルールでは【シートステー及びチェーンステーの最小幅は1㎝以上】となっています。幅(厚さ)9㎜ではUCIの認可が下りず競技で使うことはできません。

サーベロなど、横から見るとペラペラに薄いシートステーがありますが、幅は1㎝以上あります(無ければ認可は出ない)ちなみに私のKIZNAは中華フレームですが1㎝以上あります。

1㎝ルールが撤廃されるということは、5㎜でも1㎜でもいいわけですから、シートステーを薄くしてスプリング効果を出すことができ、かなり乗り心地のいいフレームができます。パリ・ルーベなどの石畳を走るようなフレームにはいいでしょう。

半面、強度を出さなければならないのでカーボン繊維の織り方などメーカーは苦労するでしょうね。市販されてもすぐに壊れるようであれば、ユーザーの負担が増えるだけです。

シートステーの最低幅は撤廃されますが、シートステーの無いフレームはNGです。リヤの三角形とフロントの三角形の2つの三角形でフレームは構成されていなければなりません。

チェーンステーは1㎝ルールがあっても、ほとんどのフレームでは1㎝以上なのでどこまで細くできるのか興味があります。ペダリングの力を受け止め、路面からの衝撃もありディスクブレーキの制動力の負荷もかかる部分なので1㎝ルールが撤廃されても変わらないかもしれません。

重量6.8㎏ルールは撤廃されず

軽量化は誰もが注目したいルールでしょう。現在の6.8㎏ルールの変更はありません。

軽量化を進めると、フレーム強度にも影響が出ます。軽いフレームというキャッチーな販売はユーザーの興味を引きますし実際に売れています。

軽量化すれば強度は間違いなく落ちてしまいます。

そもそもの耐久性が分からないカーボンフレームでの軽量化戦争は、ユーザーにとってはあまりいいことではないですね。

まとめ

2021年からUCIのフレームに関するルール改正が行われるようです。

シートステーの最小幅が撤廃され、トップチューブ及びダウンチューブの最小幅が2.5㎝から1㎝となります。エアロフレームにとっては朗報と言えます。

ロードでも近年はエアロ化が進んできているので、ほぼエアロフレームになる可能性があります。トップチューブやダウンチューブは縦に薄いフレームとなるかもしれません。

乗車した状態で上から見ると、1㎝幅のトップチューブとダウンチューブというフレームも考えられます。

最低重量の6.8㎏は現状のままなので、さらなる軽量化とはならないです。

大きく変わるのは2022年からだと思います。

果たして幅1㎝の薄っぺらいフレームが出てくるのでしょうか?
楽しみですね。

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