【ユーザー車検】検査に通らなかった場合の対処法【限定検査証】

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車検に通りませんでした。
人生で2度目です。

車検で預かった車は、すべて点検して再検査などがないようにしていたのですが、今回は親しい知人の車ということもあって、見落としていた部分で再検査となりました。

部品を交換すれば対応できる箇所なのですが、部品はすぐに入荷するわけではないので当日の再検査は不可能です。

当日では修理できない場合の対処法を記事にします。

『ユーザー車検で不合格になった場合どうしよう』と思われてる方も、この記事を読めばその後の対処法がわかっていただけるはずです。

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検査で不合格になった場合は【限定検査証交付】を発行してもらう

限定検査証
限定検査証 (その2)

指定工場での検査では再検査というのは、工場の中だけですべて完結するのでありえませんが、認証工場やユーザー車検では【再検査】というのあり得ることです。

いちばん多いのが『光軸不良』です。
あとは、マフラーに穴が開いてたとか、ゴムブーツからグリスが漏れていたとかですね。

上記の不良であれば当日の再検査で合格できるので大きな問題ではありません。

しかし、部品を交換しなければいけない場合などは、部品の在庫がない場合など入荷までに時間がかかるので当日の再検査はできません。

そういった場合は【限定検査証】を発行することで検査は2週間の猶予期間を与えられます。

限定検査証は、不具合のある部分以外は【合格】ということになるので、再検査の時は不具合個所だけの検査で合格することができます。

限定検査証発行の手続きの仕方

限定検査証の手続きには特別なことは必要ありません。

検査ラインの最後の【判定】で【不適合状況の通知書】が発行されるので、その書類を添えて検査証の発行窓口で「限定検査証を発行してください」と言えばOKです。

限定検査の受検の仕方

通常の検査の場合は【予約】が必要ですが、限定検査の場合は予約は必要ありません。

3月の年度末は非常に混んでいて、予約が取りずらい時でも予約無しで受験することができます。

限定検査証を発行された当日の受験であれば追加費用は必要ありませんが、当日を除く2週間以内では追加の検査費用が必要となります。

今回は軽自動車なので1.200円です。
普通車は1.400円だったと記憶していますが、車種によっても違うので定かではないです

検査費用を払う窓口で「限定検査」として1.200円払って検査の受付に行けば予約番号無しで限定検査を受けることができます。

限定検査は【限定】なので不良個所だけの再検査になる

限定検査証があれば、通常の検査とは違います。

限定検査以外の箇所はすでに合格しているので、合格個所の検査は必要ありません。

例えば、ヘッドライト不良で限定検査になった場合は、ヘッドライトテスタ以外の検査は合格済みなので検査ラインはそのまま通過します。

排気ガスだけなら排気ガステスタだけの検査ですし、下回りの検査であればその個所が合格できれば新しい車検証が発行されます。

今回は、冷却水のサブタンク不良でした。

サブタンクを新品に交換すれば合格できるので、検査ラインには並びません。

検査ラインの出口あたりに車を置いて検査員を呼び、修理箇所を目視(正しいものに交換されているか?)して確認してもらえば検査は合格となります。

いちばん簡単で、確実に合格できる再検査です(笑)

ペットボトル入りサブタンク
意外とうまく加工されている(笑)

限定検査証の有効期間を過ぎるとすべてが無効になる

限定検査証有効期間
限定検査証の有効期間は2週間

限定検査証が発行されると、2週間の猶予が与えられます。

2週間の猶予期間の間に不良個所を修理して、再検査に合格すればいいのですが、2週間を過ぎると限定検査証は無効となります。

有効期間が切れた場合は、すべての検査を受けなければなりません。

過去の限定検査は排ガスの不良

今回は部品さえ交換すれば合格できるので、なに一つ不安はありませんが、過去1度あった限定検査は【排気ガス】での限定検査でした。

通るかどうか全くわからない状態だったのでかなりドキドキしたのを覚えています。

車両はロータリーエンジンの RX-7 です。
FC3Sですね。

ロータリーエンジンは排ガスが厳しく、1度では通らないことがあります。

触媒に空気を送って、高温で排気ガスを再燃焼させているので、触媒が常に高温になっています。

そのせいで触媒が壊れている場合もあって、排ガスで落とされることが良くあります。

車検の検査ラインに入れるのは1日3回と決められているので、1回目で不合格が出たら、残り2回の再検査で合格しなければ【限定検査証】の発行ということになります。
(当日の追加再検査料を払えばさらに3回検査を受けられる)

FC3Sは2回の再検査でもダメだったので限定検査証を発行して翌日の検査に行きました。

触媒を交換するのも高価で出来ないので、できるだけ触媒の温度を下げないようにラインに入って合格できました。(ここらあたりは経験値のノウハウです)

限定検査証は過去にこの1回と今回で2回目となります(笑)

同業の知人などはヘッドライトの光度不足だったり、テールレンズにヒビが入っているのを指摘されて部品交換だったりで限定検査となったこともあります。

部品交換で直ればいいのですが、光度などはヘッドライト自体を交換すると数万円かかるので、何とかきれいにして通したいところだったりします。

今回の不合格は非常に微妙だった

ペットボトルのサブタンク
リザーブタンクを加工してペットボトル

今回はラジエターの冷却水のサブタンクにペットボトルが使われていることでした。

実は気がついてはいたのですが「潤滑油でも燃料などの危険物ではない冷却水だから大丈夫だろう」と思って持ち込みました。(この部分はカバーで見にくくなってるし)

親しい知人の車で、メインで使う車両でもなく、今回の車検の2年後には廃車になるかもしれないということもあって費用をできるだけ抑えたかったんです。

ペットボトルを冷却水のサブタンクに使うという部分で「何がいけないのか?」と検査員3人と私の4人であ~でもないこ~でもないと考えました。

  1. 無くても問題ないかもしれない
  2. ペットボトルでもサブタンクとしての役割は果たしている
  3. 取り付けで落下するとは思えない

・・・ではいいのか?
となった時に一人の検査員が「ペットボトルは自動車の部品として作られていないからな~」と。

「おぉぉ~~~~。なるほど」まさにここですね(笑)

法律では「空き缶などを使用しての応急修理は認めない」となっています。
ペットボトルとは書いてありませんが「空き缶など」に含まれるわけです。

私は検査員とはもめたことはないし友好的でありたいので「空き缶に準ずることなので不合格でよろしく!限定検査で修理後にまた再検査して」としました。

押し切れば押し切れそうでしたが、これからも顔を合わせる相手ですからそこは押す部分じゃないです。

ちなみにビニールテープなどでの補修、針金などでの補修もダメです。

新品のリザーブタンク
これが本来の姿

まとめ

人生二度目の【限定検査証】発行ということになりました。

限定検査証が発行されると2週間の猶予が与えられます。
2週間の間に修理して検査を受ければOKです。

限定検査の場合は、不具合個所だけの検査なので部品交換などであれば非常に簡単に終えることができます。

予約も必要ありません。

追加で再検査費用が必要です(軽自動車 1.200円)

本来なら限定検査証の発行はあり得ないのですが、今回は認識が少し甘かったようです。

検査で不合格にならないように点検して持ち込んでいますが、どうしても今回のように見落としとか認識の甘さとかで不合格になる場合があります。

当日にはどうしようもない修理ですが、不安に思うことはありません。
限定検査証を発行してもらいましょう。

とは言え、修理してまた検査場に持ち込むのも時間の無駄です。

不具合が起きたときに対処できないのであれば、プロに頼んだ方が安く上がり時間も無駄になることはありませんね。

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