ピストバイクのメンテナンスをします。
競輪選手が使っていたピストなのでブレーキはありません。
ブレーキが無いので公道での使用は不可です。
もちろん公道では1㎜も乗ってません。
初めてこれを手に入れたときに『本当に止まれないのか?』と敷地内で5mほど乗りました。
速度は1桁ですが止まれませんね。
公道でのピストが流行った時期(違法車両)がありましたが、恐ろしくてブレーキのない自転車なんて乗れるとは思えません。
絶対にブレーキのないピストを公道で乗ってはダメですよ。
競輪選手ですら急には止まれないんですから、素人が止まれるはずはないです。
ブレーキのついた自転車に乗りましょう。
ピストバイクをバラす
ピストバイクの分解は30分もあればできます。
ナニもついてないといってもいいくらいなにもついてないですから。
フレームとつながってる部品がないんですよね。
ロードなどは変速機やブレーキがフレームとワイヤーでつながってるので単独で外せるのはサドルとクランクとホイールだけです。
あとは全部ワイヤーでフレームとつながってます。
バラすにはすべてのワイヤーを外さないとできないから時間がかかります。
ではバラシていきましょう。
すでにハンドルは抜いてあります。
ステムのボルトを一本緩めればハンドルは外せます。
チェーンがピストの場合は特殊です。
ロードなどのように、リンクでつながっていたりアンプルピンなどは使っていません。
マイナスドライバーとプライヤーがあれば外れます。
チェーンのリンクにマイナスのボルトが入っています。
そのボルトの裏側は四角いロックナットがついています。
ロックナットをプライヤーなどで外します。
その後でマイナスドライバーでピンを抜けばチェーンを外すことができます。
次にクランクを外しましょう。
クランクは『コッターレスクランク』なので『コッタレス抜き』工具がないと外せません。
センターボルトを緩めてコッタレス抜きをクランクに取り付けます。
クランクにはコッタレス抜きが入るようにネジが切ってあるので奥まで入れます。
締め付ける必要はないです。
手で奥まで締めて、コッタレス抜きの中心のボルトを締めれば抜けます。
BBを取り外す
スレッド式のBBはデュラエースがついてました。
てっきりSUGINOかと思ってた(笑)
左ワンのロックリングはフックレンチで外せますが、ナメやすいのでシマノの専用工具を使った方がいいです。
左ワンを外せばBBシャフトが抜けます。
右ワンはかなりしっかりと締めてあるので右ワンの専用工具を使います。
HOZANの C-358 を使えばワンを傷めることなく外せます。
BBは灯油につけて洗いましょう。
リヤのスプロケットを外す
リヤのスプロケットを外しましょう。
ここのロックリングは逆ネジになっています。
スプロケットは正ネジです。
ロックリングが逆ネジになっているのは、固定ギヤは足を止めるとリヤホイールには逆回転の力が加わります。
この時に正ネジだとスプロケットが緩んで外れます。
外れたスプロケットがホイールに入ったらとても危ないです。
ピストバイクは止まる時に『バックを踏む』という乗り方をします。
ブレーキが無いので足でクランクを逆に踏んで減速します。
当然強制的に足が回されるので『バックを踏む』といっても逆回転方向に力を入れるだけで足は回されます。
なのですぐには絶対に止まれません。
この時にロックリングが正ネジだと緩んでしまうんです。
逆ネジだとバックを踏むと絞まる方向なので外れることがないんですね。
フックレンチとスプロケット外しがセットになった専用工具で外します。
意外と締まってることもあったり、逆ネジだったりでケガをすることもあるので慎重に作業します。
まとめ
あまりにも簡単なので参考になるかどうかわかりませんね。
このピストバイクはローラー専用で冬の間のみ使用しています。
暖かくなるとローラーはツライので春から秋までは使いません。
固定ギヤに乗ってみたいと思ってる方もいらっしゃると思います。
固定ギヤのメリットとデメリットの記事は別記事にさせていただきますが、ぜひすべての自転車ファンに乗ってもらいたいのが固定ギヤです。
シンプルな動きで自転車の乗り方を理解できるのがピストバイクです。
フリーギヤでは絶対にわからない部分があります。
それはチェーンのゆるみなんですが、このあたりは別記事にします。
今回はピストバイクの分解の様子をお伝えしました。
BBなどロード用とはまるで違うので組み付けに関しては少しコツが必要です。
このあたりも別記事にします。
もし機会があればピストバイクに乗ってみてください。
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