最近のホイールの流行りはワイドリムとなっています。
リム幅が広いものをワイドリムって言います。
リム幅25㎜が主流だと思いますが、25㎜のリム幅であれば25c以上のタイヤが標準ということです。
では、25㎜幅のリムに23㎜幅のタイヤ 23c を取り付けることはいけないのでしょうか?
私は使えると思っていますし使っています。
さらに言えば25㎜幅のリムであれば23cを使った方がいいんじゃないかとも思っています。
ただ、25㎜幅のリムにワンサイズ細いタイヤを入れたからといってナニかの効果が体感できるということはないということはあらかじめ言っておきます(笑)
そもそもリム幅って? ワイドリムとナローリム
ワイドリムとは「幅広のリム」のことを言います。
ワイドリムに対して幅の狭いリムのことを「ナローリム」といいます。
ワイドリムとナローリムの定義はタイヤビードがかかるうち幅のことを主に言います。
内幅が広がればリムの外幅も広がるので、外幅が広いものをワイドリムと言っても間違いではありません。
まぁ、早い話広いリムはワイドリムでぜんぜんOKです(笑)
ワイドリム 内幅 20㎜くらい 外幅25㎜くらい
ナローリム 内幅 15㎜くらい 外幅 20㎜くらい
ワイドリムの特徴 剛性・空気抵抗とか?
ワイドリムの特徴はメーカーが大好きな【剛性】ですね。
なんでもそうですが、ものを支えるのにおいては幅が広いほうが安定して剛性が出ます。
片足で立ってるより両脚の方が安定しますよね。
リム単体の剛性は幅を広げることで上がりますが、もっと重要なことがあります。
タイヤ剛性も上がります。
チューブラーよりクリンチャーに関してはタイヤ剛性は確実に違いを体感できるのでワイドリムはおすすめできます。
両脚をそろえて立ってるよりも、両脚を開いた方が安定しますよね。
もっと安定したければ、中腰で膝を曲げればさらに安定します。
イメージがつかめますか?
空気抵抗も間違いなく小さくなります。
リムにタイヤを組み付けると、タイヤサイドとリムの境目には段差ができます。
ワイドリムにするとこの段差が少なくなるので空気抵抗が減ります。
100%体感できませんが空気抵抗は減ります。
ワイドリムにナローリムで使っているタイヤは使えるのか?
結論から言うと、使えます。
リム幅におけるタイヤ幅の推奨サイズというものがあります。
リムの内幅 × 1.4 = 適正最小タイヤ
リムの内幅 × 2.4 = 適正最大タイヤ
15㎜のリム幅(内幅)の場合を計算してみましょう。
15 × 1.4 = 21㎜
15 × 2.4 = 36㎜
内幅15㎜のリムの推奨タイヤサイズは 21c~36c の範囲内となります。
では内幅20㎜のリム幅を持ったホイールだとどうでしょうか?
20 × 1.4 = 28㎜
20 × 2.4 = 48㎜
内幅20㎜であれば推奨タイヤサイズは28c~48cということになります。
20㎜のワイドリムでは最低でも28cとなります。
流行りの25cタイヤをつけるのであれば18㎜の内幅のリムが最小サイズとなりますね。
ワイドリムにナロータイヤを使った感想
私は25c以上のタイヤが好きではなくて、23cを愛用しています。
しかし、今カーボンリムを買うと、ほぼワイドリムになってしまうのでワイドリムに23cを使っていました。
ワイド化が流行っていても25c 以上のタイヤサイズを使わない理由
リムの内幅は18㎜で外幅は23㎜のリムです。
まぁ、標準的な25c用のリムですね。
リム幅に対しての推奨タイヤサイズは25cなわけですが、25cは使いたくないので23cを使っていました。
推奨サイズより細いけど、全然使えますよ。
チューブレスだとよくないですが、チューブが入っていますからね。
なんの問題もないです。
逆にタイヤサイドの剛性が出て乗りやすいくらいです。
チューブが入っていれば細くても大丈夫なわけ
そもそも、タイヤがリムについているのは、内側からエアーで広げられているからです。
外側に押し付ける力が、タイヤビードをリムのフックに押し付けて固定されています。
エアーが入っていれば、タイヤが外れることはないわけです。
この役割はチューブがやっているので、チューブがあって空気が入っていればタイヤがリムから外れるなんてことはありません。
28c推奨のリムに23cを入れても大丈夫です。
ただ、タイヤの幅が横に広がるので、トレッド面の横幅を広く使い、さらに高さが低くなるのでわずかですが外周が小さくなります。
タイヤの幅が広がるので、25c推奨のリムに23cをつけるとタイヤが横に広がるのでタイヤ剛性が上がります。
トレッド面も横に広く使えるのでグリップに関しても何も問題はありません。
チューブレスの場合は少し違うので推奨サイズのタイヤを使うようにしてください。
理由は、チューブが無いのでコーナリングでタイヤがヨレた時にタイヤビードが外れる可能性があります。
チューブが無いのでビードが外れる可能性がかなり高くなります。
まぁ、25cのリムに23cくらいのワンサイズなら大丈夫でしょうが、ビード外れは起こりうるので指定サイズが望ましいです。
チューブラーリムもワイドリムに細いタイヤは大丈夫なのか?
チューブラータイヤでも、ワイドリムにワンサイズ細いタイヤをつけるメリットは十分にあります。
というか私は細いタイヤで運用しています。
メリットは一つしかなくてデメリットはありません。
そのメリットは、接着面積を広くとれることです。
チューブラータイヤは、どんな条件でもリムに乗っていればタイヤの太さは変わりません。
チューブが縫われた状態なので、太くも細くもなりません。
ビードもないのでリムの幅も関係ありません。
しかし、タイヤをリムに接着するので、リム幅はできるだけ広いほうがいいです。
もちろん、とんでもなく広いとタイヤがリムの上で転がってしまいますが、25cのリムとか28cのリムの方が接着面積が広くなるのでタイヤの接着が安定します。
今使っているリムは幅25㎜のものに23㎜を貼っています。
チューブラーなので内幅というものはないのでクリンチャーよりも広い数値になります。
このリムに21cを使っていたこともあるので、全然大丈夫ですね。
走行においても、剛性などは変化なく接着面積が広くなっている安心感だけです。
ナローリムにワイドタイヤ
ワイドリムにナロータイヤをつけるのは大丈夫だと書きましたが、逆はダメです。
リムに対してタイヤが太いので横に張り出してしまいます。
これによってコーナリングでタイヤがヨレてしまって非常に不安定になります。
高圧にすると少しはマシになりますが、高圧にするとワイドタイヤのメリットである乗り心地が損なわれるので意味がありません。
25cを使うならワイドリムじゃないと、本来の性能は出ません。
まとめ
ワイドリムでも細いタイヤを使うことは可能です。
デメリットどころかメリットしか私は感じませんでした。
クリンチャーのメリットは、タイヤ剛性が上がる。
チューブラーのメリットは、タイヤの貼り付け面積が広くなる。
デメリットは・・・ナシ。
そもそも、ナローリムのホイールやカーボンリムは探すのが大変です。
多くの人が「ワイドリムだから23cが使えない」と思っているのは間違いです。
チューブレスでなければ、ワイドリムにナロータイヤは全然使えます。
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