今年も大晦日を迎えることができました。
仕事をリタイヤして2回目の大晦日です。
まるまる1年間無職で過ごすことができた、初めての大晦日になります。
仕事をしていないくせに、かなり充実した生活を送っています。
リタイヤすると時間がタップリあるので、今までできなかったことが、いつでもなんでもすることができる余裕があるのはいいですね。
今年一年はとにかく本ばかり読んでいました。
まだ読書初心者なので、読める本の数は少ないですが、今年は120冊くらい読んでいます。
だいたい月に10冊ペースですね。
120冊のうちで、今年いちばん面白かった本をご紹介します。
村上海賊の娘
村上海賊は瀬戸内海に実在した海賊です。
「村上海賊の娘」は瀬戸内海の「村上水軍」を題材にした時代小説です。
しまなみ海道の能島・来島・因島に本拠をおいた村上三家で連携する海賊で、しまなみ海道の大島には村上海賊ミュージアムがあります。
作者は”和田 竜(りょう)”
瀬戸内海は潮の流れが速いために、船の操縦が難しく、慣れていないといつまでたっても進まない。
それを利用して操作に長けた海賊たちが乗り込んで襲います。
またお金を払えば、海賊が乗り込んで航路の案内をしたり、他の海賊から守ってあげたりしていたそうです。
物語の主人公は村上海賊の当主”村上武吉”の娘”景(きょう)”。
実在する人物らしいですが、海賊として働いていたかどうかはわかりません。
景は醜女と言われている女海賊。
醜女は読んで字のごとし、醜い女性という意味ですが、昔の女性はぽっちゃり形の丸顔は美しいとされていたそうなので醜女はその真逆ということになります。
現代ではとても美人なんじゃないかと・・・。
これが強いのなんのって、女海賊が男の海賊をバッタバッタと倒していく戦闘シーンのスピード感は作者の文章力に圧倒されます。
織田信長の戦国時代
物語は織田信長が大阪本願寺を攻め立てていた時の話です。
本願寺の一向宗は織田信長の兵糧攻めによって籠城することになります。
対抗する毛利家は、海路を使って物資を届けようとしますが、大量の物資を運べるのは村上海賊の船のみ。
さらに大阪湾を守っているのは”泉州淡輪”の海賊”七五三(しめの)兵衛”。
七五三兵衛がこれまた強いのなんの。
七五三兵衛と景との戦いのスピードに読む方のスピードも早くなります。
本から目が離せなくなること間違いなし。
文庫本だと4冊に別れていますが、私はまず一巻だけ試し読みで買いました。
あまりの面白さと、スピード感のある文章にこっちの速度も上がって一日で完読。
その翌日、待ちきれなくて本屋が開店する前から並び、二〜四巻を買い揃えました。
全巻買い揃えてから読むことをお勧めします。
時代小説は読みにくい印象がありますが、著者の和田竜氏の小説は全部読みやすくてお勧めです。
良いお年を!
ブログに書きたいことが山ほどあって、ネタはクラウドにタップリ保存してあるのに、本を読むことに時間を取られてしまってPCに向かう時間がかなり減った2024年でした。
実際、これを書いていても操作がおぼつかなくなっています。
これじゃイカンので、2025年はもう少しPCに向かう時間を作りたいと思います。
正月休みは家でノンビリと「村上海賊の娘」でも読んでみてください。
どうか良い年を迎えてください。
コメント