ダイハツムーヴのウォーターポンプから異音がするということで交換しました。
多くの車両で異音が出るということから、ダイハツはリコールではなく保証期間の延長という対策をしています。
初年度登録から7年または10万キロということです。
今回の車両はすでに保証期間が過ぎていたので保証を受けることができません。
リコールであれば、メーカーから案内が来るので「知らなかった」ということは少ないですが、保証期間の延長の場合「壊れて修理に入ってきたとき」でしか対応してもらえません。
いいタイミングで壊れて、街の修理工場ではなくディーラーに持ち込んだ場合に延長保証ということを知ることになります。
交換の手順などを解説します。
記事を見て流れをつかめば、メカに少し強い方ならご自身で交換できると思います。
参考になさってください。
ウォーターポンプからの異音かどうかを確認する
エンジンルームからガラガラという異音が出ている車両ですが、原因をつかまなければなりません。
ウォーターポンプやオルタネーター、エアコンプーリーなどのベルトで駆動しているパーツの異音を探す場合は、ベルトを外して点検するのが最も確実で簡単です。
エアコンであればクーラーベルトを外してエンジンをかけてみます。
異音が出なければエアコンコンプレッサーのプーリーベアリングの可能性があります。
オルタネーターとウォーターポンプもベルトを外してエンジンをかけます。
この時は充電とエンジン内の冷却水は循環していないので、確認したらすぐにエンジンを止めるようにしましょう。
オーバーヒートしてエンジンを壊してしまいます。
異音が消えれば、オルタネーターかウォーターポンプということになります。
ベルトが外れているので、単体で回してみてどちらからの異音なのかを確認してみましょう。
この状態でまだ異音が出るようであれば、エンジン本体または付属する部品からの異音ということになります。
ウォーターポンプを交換する
エンジンは完全に冷えた状態で作業します。
リフトアップしていますが、作業はすべてエンジンルームの上側から行うことができます。
(下からの作業が楽な部分もありますが、基本的には上からすべてできます)
クーラーベルトを緩めるためにフロントバンパーを取り外します。
クーラーベルトを交換しないのであればこの作業は必要ありません。
今回はクーラーベルトも交換します。
すべてクリップで止まっているので、意外と簡単に外すことができます。
ラジエターのクーラントを抜いておきます。
ラジエターの下にドレンボルトがあるのでプラスドライバーで取り外せば抜けます。
オルタネーターのベルトを外す前に、ウォーターポンププーリーのボルト4本をゆるめておきましょう。
ベルトを取り外します。
ベルト交換しないのであれば、ゆるめてプーリーから外しておくだけで作業は可能です。
ウォーターポンプは12㎜のボルト4本で固定されています。
向かって右下の1本だけ長さが短いボルトを使っています。
ほかの3本は同じボルトです。
ウォーターポンプはガスケットではなくOリングを使っているので、張り付いているようなことはありません。
引っ張れば簡単に外れます。
エンジン側のクーラントが出てくるので気を付けてください。
組みつけはOリングを確実に取り付ける
ウォーターポンプの取り付けはパッキンを使う場合と、Oリングの場合があります。
パッキンを使っている場合は、取り付け面についているパッキンをスクレーパーなどできれいに取り除かなければなりません。
この作業が意外と大変で、きれいに取っていないと漏れの原因になります。
Oリングの場合は交換するだけなので簡単です。
取り付けには溝の中に確実にOリングを取り付けます。
溝に入っていなくて、はみ出したまま組みつけると水漏れします。
整備士の中には液体ガスケットをつけて組む方がいますが、Oリングではつかってはいけません。
ウォーターポンプを真っすぐに取り付ける
ウォーターポンプを取り付ける時に、ボルト位置を合わせないといけないのですが、ここでエンジン側の上でずらしてしまうとOリングが溝から外れることもあります。
真っすぐにエンジン側に当てて、ボルト位置をきちんと合わせましょう。
長いボルトから入れるようにすれば、簡単に位置を合わせることができるはずです。
2本決めてしまえば、ズレることはないので対角線で均等に締め付ければウォーターポンプは完成です。
ベルトを取り付けてクーラントを入れる
ウォーターポンププーリーを仮止めしておきます。
締め付けようとするとウォーターポンププーリーも一緒に回ってしまうので仮止めしておきます。
ベルトを取り付けて張りを調整した後で、ウォーターポンププーリーを締め付けます。
冷却水を入れてエンジンをかけて冷却水のエアー抜きをすれば完成です。
冷却水のエアー抜きは、エンジンをかけてアイドリングで放置します。
車内のエアコン温度はヒーターにします。
今の車はヒーターバルブが無いので必要ありませんが、エアーが抜けていないとヒーターがききません。
ヒーター温度でもエアーが抜けたかどうかの判断ができるので、温風で作業します。
エアーが抜けてくると冷却水は減るので、その都度補充してください。
基本的には、電動ファンが回ればエンジン内に冷却水が循環しています。
車内は温風が出ていることも確認します。
ウォーターポンプ部分から漏れがないことを確認すればすべての作業が完了です。
冷却水(クーラント)について
ウォーターポンプ修理や冷却関係の修理、エンジン脱着などでは冷却水を抜いて作業します。
その場合は再使用せず新しいクーラントと入れ替えるわけですが【薄めずに使えるタイプ】が使いやすいのでお勧めです。
原液タイプの場合、薄すぎると冬に凍結する可能性がありますし、濃すぎると夏に水温が上がりやすくなってしまいます。
薄めずに使うタイプの場合は、濃度を計算して入れなければなりませんが、薄めずに使うタイプはそのまま適量を入れるだけで大丈夫です。
圧倒的に簡単で濃度が維持できるので【薄めずに使うタイプ】を使ってください。
ウォーターポンプから冷却水のニジミあとがある場合
ウォーターポンプは使っていると、シールがダメになって冷却水が漏れることがあります。
今回取り外したウォーターポンプもニジミがありますが、ダイハツはこれは正常だとアナウンスしています。
ウォーターポンプは部品の構造上、冷却水を蒸気穴やドレンポケットの大気開放孔より排出します。そのためにじみや固形物の付着等が発生することがございますが、機能上問題ありません。にじみ部位・固形物を清掃の上、継続してご使用いただけますのでご安心ください。
ダイハツサービスインフォメーションより引用
異音の原因はウォーターポンプの軸長が長すぎること
ダイハツが保証延長したのには、ウォーターポンプの構造上に少し問題があったようです。
ウォーターポンプの軸長が長すぎるようです。
ベアリング位置ということも言えますが、軸長を短くするかベアリング位置をプーリーに近づければ良かったんですね。
ウォーターポンプのベルトを張ると軸に強い横方向の力がかかります。
軸が長いとテコの原理でベアリングに強い力がかかります。
このことでベアリングに負荷がかかり異音が出たことになります。
交換したウォーターポンプは対策品です。
軸長が短くなるので、元のプーリーを使うとベルトのかかる位置が変わります。
そのために対策品ではプーリーも同時交換です。
仕様パーツの参考価格
ウォーターポンプ ASSY 8.700円
ウォーターポンププーリー 2.750円
ファンベルト 2.050円
クーラーベルト 1.390円
まとめ
ダイハツ ムーヴ(L185S)の異音の原因はウォーターポンプでした。
ウォーターポンプは保証延長がされています。
新車登録から7年または10万キロとなっているので、対象の方はダイハツで作業してもらいましょう。
リコール情報などは『ダイハツ HP』のこちらで検索することができます。
保証対象など、古い情報は掲載されていなかったりするので『ダイハツお客様コールセンターフリーコール:0800-500-0182』で確認してください。
ウォーターポンプに関しては、すでに延長保証も切れていると思いますが、そのほかの不具合も『延長保証』ということもあるので確認すれば無償修理できるかもしれません。
ダイハツ ウォーターポンプ 各車種用
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