【チェーンメンテナンス】洗えばチェーンは伸びません!

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「チェーンの汚れは心の汚れ」

チェーンをきちんと洗ってますか?

ただなんとなく洗ってませんか?

チェーン洗浄をしなければならない理由と「チェーンがすり減る」という事実がこの記事で100%理解できるはずです。

これを読めば、チェーンを『洗うコツ』が必ず理解できます。

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チェーンは伸びないけど「すり減る」ってことを理解していただきます!

先日入庫した、交換時期の目安である0.75%を超えたチェーンを交換しました。

交換したチェーン
0.75を超えて交換したチェーン

10速のアルテグラチェーンです。
チェーンピッチは11速でも同じなので、チェーンの構造やローラークリアランスは同一メーカーなら同じだと思います。

動画を用意しました。
テキストでこれを伝えるのは非常に難しいです。

なぜなら、コンマ数ミリの違いを説明するのは読んでて楽しくないと思うからです。
動画なら一目瞭然です。

まず理解してほしいのは『チェーンが伸びるということは【チェーンがすり減る】ということです。
決してチェーン自体がビョ~~~ンと伸びるわけではありません。

それもこの動画を見れば必ず理解できます。

動画をご覧ください

動画をご覧いただくと、チェーンが摩耗していることがわかっていただけます。

まず動画の中で使っている【ノギス】【マイクロメータ】の使い方は正しい使い方ではないことを断っておきます。
本来は測定する測定器であり、隙間を比較するものではありません。

左にあるのが伸びたチェーンで、右が新品のチェーンです。

チェーンの摩耗が確認できる動画

いかがでしょうか?

ローラーの内側と、リンクプレートのローラーピン部分が新品と比較してすり減っているのがわかっていただけると思います。

伸びたローラーの内径に対して新品は小さいのでノギスには入りません。

リンクプレートのローラーピンも、新品の方が太いのでノギスが入りません。

つまり減っています。

チェーンをつないでいるリンクピンの上をローラーが回っていると思われている方もいらっしゃるはずです。
昔のチェーンは、チェーンピンの上をローラーが回っていました。

なので、チェーンピンが減って切れるということもありましたが、今のチェーンピン(リンクピン)はただリンク同士をつないでいるだけの役割しかないです。

チェーンピンが摩耗しないので、耐久性も上がっています。
昔のチェーンの知識しかない私はかなり感動しました(笑)

チェーンは摩耗すると横方向に動きやすくなる

自転車のギヤで使ってはいけない組み合わせをご存じですよね。
インナートップとアウターローです。

新品チェーンの時、この組み合わせをするとやたら音が大きいと感じたことはないでしょうか?

その理由もこの動画で理解していただけます。

マイクロメータでリンクの厚さを測定しました。
同じアルテグラの10速チェーンです。

新品1.06㎜に対して、0.75%以上伸びているものは0.97㎜でした。
0.09㎜すり減って薄くなっていることになります。

リンクプレートが減っているということは、チェーンが横方向にクリアランスが増えているということになります。
つまり、チェーンが斜めになってもアウタープレートにインナープレートが擦れないのでアウターローなどでも音が出にくくなるわけです。

音が出ないからその方がいいんじゃないの?

音が出ないから良いと思っちゃいますよね。

もともと自転車のチェーンには【スタビライザー効果】という、ある程度斜めに動くようにクリアランスを持たせてあります。

斜めに動きやすくなれば、変速動作においてもスムースに変速する要因にもなって良いのですが、摩耗してしまうとチェーンのプレート自体の強度が落ちてしまいます。

プレートが割れてチェーンが切れることがあります。

たすき掛けのようなチェーン位置は、チェーンの耐久性を落としてしまうので使ってはいけない理由が、インナープレートがアウタープレートをすり減らしてしまうことということです。

チェーンは洗うだけじゃダメ!ローラーの中をキレイにすること

動画を見て理解していただけたと思いますが、チェーンが摩耗するのはローラー部分とリンクプレートが擦れ合う部分です。

ローラー内部に入った砂や、金属粉をできる限り残さないことが重要です。

しかし、ローラー内部を洗うことは不可能ですよね。

ではどうすればいいのか?

洗う頻度を上げることが大切です。

極端に言えば、汚れる前に洗うことです(笑)
まぁ、これはやりすぎですが。

汚れ具合を目安に洗うという方も多いと思いますが、できれば距離などで洗うようにするとチェーンの内部に汚れを取り込みにくくなります。

私は最長でも大体200㎞を目安にしています。

早い時は100㎞くらいです。

良質なチェーンオイルを使うのは言うまでもありません。
汚れがつきにくいものがいいですね。

汚れがつかなければ、ローラーの内部もきれいな状態が続きます。

ローラーリンク部分は特にきれいに洗う
ローラーリンクは特にきれいに

上の画像は100㎞以内で洗い続けているチェーンです。
あまり乗らない自転車というのもありますが、このチェーンは古いチェーンを使いまわして組み付けてあります。

なので「乗っていないチェーン」ではありません。
5千キロ以上は使っています。

チェーンリンクも汚れがついていない
リンク部分もきれいな状態

汚れは外からのものだけではない。摩耗した金属粉こそ大敵です

チェーンの汚れは、外部からローラー内に入るものだけではありません。
内部で生まれるものがあります。

それが金属粉です。

動画でもわかるように、ローラー内部とリンクプレートのピン部がすり減っています。

すり減っているということは、削れた金属粉がそこには残っているということになります。

金属粉が残っていれば、さらに摩耗を早めてしまいます。

洗浄によって、金属粉を外に排出しなければなりません。
洗う以外に方法はありません。

摩耗を押さえることで金属粉を少なくできます。
ここでも良質なチェーンオイルの有効性がわかっていただけると思います。

汚れたままチェーンオイルを挿すのはNG

汚れたままチェーンオイルを挿すのはNGです。
チェーンについた汚れを、チェーンオイルの浸透力で汚れごと取り込んでしまいます。

チェーンオイルは洗った後でつけるようにしましょう。

雨の日のロングライド中にやむを得ずチェーンオイルを挿す場合は仕方ないです。
オイルが切れたまま乗ると、金属の摩耗を早めてしまうので厳禁です。

チェーンなんて安いのにここまでする必要があるのか?

3.000円くらいで買えるチェーンに、ここまで気を使ってメンテナンスする必要があるのか?と思いますよね。

チェーンの汚れは心の汚れです。
心の汚れを洗い流しましょう!

とか言うのもいいのですが、洗うことによって他の不具合を見つけることができます。

チェーンだけ洗うことはありませんよね。
自転車丸ごと洗うはずです。

気がつかなかった傷を見つけることもできるでしょうし、チェーンオイルを挿すときには変速もするでしょうから、変速の調子も確認できます。

3.000円で買えるチェーンなんて汚れたら交換するくらいの部品なので、そういう使い方でもぜんぜんOKだと思います。

2か月ごとに交換とかすれば、チェーンは常にいい状態で使うことができるはずです。
まぁ、やらないですよね。

チェーンのメンテナンスで、気がつかなかった他の不具合を見つけることができるかもしれないというところが第2の目的でもあるわけです。

まとめ

チェーンがすり減るということがわかっていただけたでしょうか?

チェーンは伸びずにすり減ります。

すり減るのを少なくするためには、チェーンを洗うことと良質なオイルを使うことです。

チェーンの摩耗は、周辺機材の摩耗も早めます。

汚れてくると、洗うのもおっくうになるのがチェーンメンテナンスの問題点です。
ひどく汚れる前に洗うことで、その気にもなれると思います。

きれいなチェーンは、自転車を美しく見せてくれます。

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