【自動車保険】自賠責保険料の引き下げ 4月1日満期分から

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3年ぶりに自賠責保険料が約16%値下げされます。

この記事を読めば『自賠責保険の概要』が理解できます。
保険に関しては、法律的な部分で間違った理解をされる場合があるので、概要でお伝します。
概要でもわかっていただければ、自賠責保険の大切さも理解できるはずです。

【法】の部分を知りたい方は

自動車損害賠償責任保険 - Wikipedia
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自賠責保険とは

強制保険と言われるもので、原動機付自転車以上の、公道で使用する車両に義務づけられた共済保険です。

共済保険とは?
簡単に言うと、利益を求めるのではなく、公道を利用する者がみんなで事故に対する被害者を救済するため『お金を出し合おう』というものです。

公道は誰もが使うインフラなのでみんなで万が一の時には助け合おうともいえるのが自賠責保険ですね。

車両の中には、加入が義務付けられていない例外があります。

自衛隊車両
外交車両
米軍車両 などです。

この車両などで加害者になった場合、損害を賠償するのが『国家』であることから自賠責保険の加入は義務ではなくなっています。
外交官や米軍車両などは自賠責保険に入ってないでしょうが、自衛隊車両は入ってるかもしれませんね。
義務が無いだけで『任意加入』は可能です。

また、私有地でのみの使用車両も加入義務はありません。
工場内などの私有地でしか動かさないものは、車両登録の義務も車検なども必要ありませんから自賠責保険の加入も義務ではありません。
農耕車両も私有地(畑や田んぼ)での使用に限っては義務はありませんが、公道走行するならばナンバーを取得して加入する必要があります。

保険料が値下げされる理由

みんなでお金を出し合って『万が一の時の被害者救済』と書きました。

事故が多ければ賠償金がたくさん必要ですし、逆に少なければ賠償金は少なくて済みますね。

これまでに何度か保険料の値下げも値上げも行われてきました。

3年前にも値下げがあり、その金額が現在の保険料となっています。

原動機付自転車 24か月 9.950円
軽自動車    24か月 25.070円
普通自動車   24か月 25.830 円

代表的なものとしてはこれが2019年3月31日までの保険料です。

普通車と軽自動車の料金がほぼ変わらなくなったのが3年前の特徴ですね。
それまでは2千円くらい軽自動車の方が安かったと思います。

2020年4月1日からの保険料

2年契約で沖縄・離島を除いた金額です。

  • 原動機付自転車 8.950円
  • 軽自動車 21.140円
  • 普通自動車 21.550円

この背景にあるものは、自動車の安全性能の向上というものがあります。
それにより死亡事故が減って共済金が減らなくなることで、保険料の減額という形で加入者に還元するものです。

エアーバック・ABS・トラクションコントロールなどの普及で死亡事故が減り減額された経緯があります。
今回の場合は、自動ブレーキの普及の要因が大きいと思います。

自動車の安全性能は事故防止に直結する部分なので、高性能になればその恩恵はドライバーにかえってくるというわけです。

いつから値下げが適用されるの?

2020年4月1日以降の満期より適用となります

つまり、自賠責保険の満期が3月31日の場合は現在の保険料です。

車検対象車両の場合、車検を受けられるのが車検が切れる1か月前からです。
4月1日に車検が満了する場合、たとえ車検を3月中に受けたとしても自賠責保険の満期は4月1日なので改正後の新料金となります。

車検を受ける日時と保険期間は関係ありません。
自賠責保険の満期日からの継続となります。

4月になってからじゃないと損しちゃうから待とう

保険の満期が4月1日以降なら3月でも新保険料なので大丈夫ですよ。

どういった時に支払われるのか

人身事故の場合のみ支払われます。
対物に関しては支払われることはありません。(対物は任意保険でしか賠償できません)

また、賠償金額には上限がありますが被害者人数による減額はありません。

死亡の場合の賠償額は最大3.000万円が上限です。

後遺障害は障害の重度によって上限が変わります。
限度額4.000万円となります。

ケガなどの障害賠償は120万円が限度額です。

いかがですか?
少ないでしょ。
確かにこれでは補償には少なすぎますね。
死亡事故の場合、1億円を下回る判例は少なくなってます。

そこで『任意保険』が必要になります。
任意保険は自賠責保険で不足分の補償金が支払われます。
例えば、後遺障害で一億の賠償だったとしたら自賠責保険が最大4.000万円なので6.000万円不足します。
任意保険ではこの6.000万円を補填して被害者に支払われます。
もちろん任意保険の上限が6.000万円以下であれば、任意保険の最大限度額が支払われることになり、不足分は加害者が負担することになります。

加入はどこで?

主に損害保険会社が取り扱っています。
私のような自動車整備業では車検をやってるのでもちろん取り扱いがあるので相談してください。

また、農協の各支店や今ではコンビニでも取り扱っています。

軽自動車や普通自動車は車検があるので、車検や登録と同時に加入します。
加入してないと車検証は発行されません。

非加入で一番多いのが『原動機付自転車』です。
いわゆる原チャリですね。

原付きの保険は、所有者本人が管理してるのでうっかり忘れるということが多いです。
自動車も車検が切れてることをうっかりする場合もありますが、やはり原付きの無保険車は非常に多いです。
原付きをお持ちの方は確認してくださいね。

未加入だとどうなる?

非常に重い罰則が科せられます。

無保険車両を運転した場合
免許の違反点数は6点の減点で、一発で免許停止になります。
また事故を起こしていなくても、1年以下の懲役または50万円以下の罰金になります。
保険証を携行していない場合も、30万円以下の罰金が科せられます

未加入で事故を起こした場合

万が一、未加入で事故を起こした場合は国が立て替えて賠償金額が被害者に支払われます。
これは被害者救済制度の一部です。

『国が払ってくれるんだ』と思ってはいけません。
国が立て替えるだけなので、国から求償裁判を起こされます。

つまり加害者が支払わなければいけないのです。
支払わない場合は、財産の差し押さえとなります。

『任意保険で補填してくれる』ということもありません。
任意保険は、自賠責保険では補えない不足分を支払うことになっているで、自賠責保険に未加入でも自賠責保険で支払われる予定の金額を差し引いた分の賠償金しか払われません。

自賠責保険に入ってない場合のペナルティは大きいので未加入では絶対に乗らないようにしてください。

非常に罰則が重く、人生を台無しにしてしまうのでご自身の保険をもう一度確認してください。

過失割合というものも自賠責保険にはある

事故でよく 7:3 の過失割合だったとか、 9:1 だったとか聞くことがありますよね。
任意保険でこういうことをよく言うんですが自賠責保険でもあります。

被害者の過失が7割未満だった場合
つまり加害者が 3 で被害者の過失が 7 の場合(7:3)は、全額保険料が支払われます。
10:0と同じ扱いです。

被害者の過失が7~8割の場合は2割減額。
被害者の過失が8~9割の場合は3割減額。
被害者の過失が9割の場合は5割減額。

代表的な被害者に対して支払われない事故の例

被害者車両がセンターラインをオーバーして衝突。 
被害者車両が信号無視によって出合い頭で衝突。
被害者車両が停止中の車両に追突。

この場合の自賠責保険の支払いはありません。
また飲酒運転などでも支払われることはないはずです。

こういった場合は任意保険での補償になるので、任意保険にも必ず入るようにしてください。

任意保険も含めて支払いがされない場合

特殊な使われ方をした場合は自賠責保険も任意保険も支払いはされません。

例えば、『サーキットでの走行』や『スタント的な走行』など、当然事故が想定される使われ方をした場合は保険料の支払いはありません。

まとめ  事故が減れば保険料は安くなるので安全運転をしよう

自動車事故が減れば自賠責保険料が下がっていきます。

我々にできることは、交通ルールを守って無事故に努めること以外にありません。

保険は被害者救済のためにあるものですが、被害者になれば金額では計り知れないものを失います。
加害者も同時に大きなものを失うことになります。

事故は絶対に起こさないよう、と言っても『うっかりしたミス』で大きな事故につながります。
気を付ける以外ないので、運転は責任をもってするようにしてください。

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